- Amazon.co.jp ・本 (231ページ)
- / ISBN・EAN: 9784877380045
作品紹介・あらすじ
立花隆が埴谷雄高のすべてを聞く。『死霊』の作者は思考する。わたしはどこから来て、どこへ向かうのか、と-政治・革命・文学から生・死・コンピュータ・遺伝子・宇宙まで、強靱な思考から放たれる予言が、世紀末を生きる同時代人を震撼させる、衝撃の一書。
感想・レビュー・書評
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立花隆によるインタビュー、中村真一郎、鶴見俊輔、小川国夫、加賀乙彦、島田雅彦から埴谷雄高への手紙(形式の文章)などなど。自宅で撮影された写真が多く掲載されており、ファンにはたまらないのでは。
対話であっても引用に例を挙げたような言葉があふれており、正直に言ってなんだかよくわからない。自分には抽象的に考える力(志向)が全然ないんだと思う。でも埴谷さんの関心事のレイヤーのようなものが窺えるのは確か。『死霊』の前に読んでたら、『死霊』の読み方も違ったかもわからない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
死は訪れればそれっきり
ただ観念の刺激はある 自同律の不快の刺激はどこかにある
それは精神のリレー
タレスやデモクリストス ヘラクレイトスが考えたことを引き継いで僕も考えているわけです
未知なるものに向かって飛翔する作品を埴谷雄高は不可能性の文学と名付ける
その文学を実現するポオやドストエフスキーを不可能性の作家と呼んでいる
想像力に飛躍するための手段
*-* 誰よりも長いものさしを持っている
アンドロメダの住人は地球の隣の月よりも
アンドロメダ大星雲の方が断然地球に近いと測る
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猿の首をちょん切って別の猿とすげかえる。
おまえが好きか嫌いかということは、はじめのはじめの原始本能。 -
埴谷雄高、吉本隆明、高橋和己の本は、若いころ本棚を占領していた。良く分からなかったが、時代だったのだろう。お金もないのに良く買えたものだ。