続・百年の愚行

制作 : 小崎 哲哉  Think the Earth 
  • Think The Earth
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784877384500

感想・レビュー・書評

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  • かつて「百年の愚行」を大型の写真集で眺めた。

    21世紀も15年過ぎ、前書から時代は大きく変わったが、愚行はいっそう狂気を帯びるばかりなのだという感じがする。
    ソーシャルメディアも、対立を乗り越えるためには役に立たず、むしろ対立を悪化させているというのがギラッド・ロータン(データサイエンティストZ)の結論である。

    愚行とその連鎖の要因「速度と効率の追求」「他者への想像力の欠如」「他者の、ときに自らの記憶の破壊と忘却」

  • 20世紀を振り返る「百年の愚行」の続き、21世紀(2001-2014)を写真と共に振り返ります。
    21世紀になり改められて良い時代になっていれば、この続巻は作るつもりもなかったようです。
    全巻より文章が多め、写真も半分程度で構成されています。
    我々が生きている現代のことが綴られているので、内容の全てが記憶に新しいです。
    これからの時代、我々人類が何をするべきなのかを問う一冊。

  • 林麻衣子所蔵。クラウドファンディングで出版支援した本です。

  • 前著「百年の愚行」は論より証拠、つまり写真中心の構成であったが、今回の「続」は逆で、論じる構成。ゆえに愚行の「見方」「考え方」「感じ方」が寄稿者の声としてヒシヒシと伝わってくる。戦争、テロ、虐殺、弾圧、差別、格差、メディア、環境、エネルギー、核といった諸問題が、一見個別の愚行に見えて、実は人間の愚かな連鎖行為であることを改めて認識させられる。

  • 他レビューの意見に同感、前著より格段に落ちる。言葉で語るな、写真で語れ、という姿勢を感じる前著に比べ、個人思想丸出しの文章と構成、写真も説得力・情報量の無いポートレイトのような写真。

  • 新着図書コーナー展示は、2週間です。通常の配架場所は、3階開架 請求記号:209.7//Th4//2

  • 前作の写真に語らせるシンプルな手法と比較して、編者の思想や哲学が色濃く出ている。文章で主張し意向に沿った写真が選択され些か食傷気味になる。最後の原発区域のダチョウの写真のような、読み手側に何かを考えさせる写真は少ない印象だ。本書も良作だが個人的には前作のほうが好みだ。

  • 貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
    http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784877384500

  • ブログで非常に気になり読んでみる。

    決して好んでみようとしない、
    しかし向き合わねばならない問題・光景を、
    次々と鮮明な写真とともに突きつけられる本。

    正直いって読後感は心地よくはないです。
    しかし、前を向いて立ち向かわねばという力を湧きださせらる本。

    現代社会を生きて行く、人間であるのなら、
    一度は開いてほしい一冊。

  • この10年、15年の世界の「愚行」を写真とコメントで振り返る。
    この本で言われる「愚行」に対しては、異論反論が世間にあると思う。
    ただ、終章の頭にあるように「ぼくたちはなんだかすべて忘れてしまう」、のだ。
    「他者の、時に自らの記憶の破壊と忘却」は「他者への想像力の欠如」へつながる。
    様々な事件、出来事、思い返すきっかけは多く持ちたいものです。

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