ラブシーンの言葉

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  • 四月社
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本棚登録 : 77
感想 : 10
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784877460969

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  • ふだん物静かな人も、性愛の場面では燃える。男であり女であるときの、口元からもれる言葉は熱く、冷たく、香り高く、めずらしい。そして神秘的。心身を超え、はるかなものにつながる空気もある。荒川洋治の描く愛のかたちは、どんなものでも、いとおしい。性のいとなみをおおらかに肯定する。

  • 2018/06/13読了



    あらゆる作品のラブシーンから
    文學や、男女の心理を解いていく。
    論文を読んだのは久しぶりです。
    主に、快楽方面の情事の言葉遣い、色、音、声、匂い
    時代や流行なども相まって、「ラブシーン」というひとつの文化・歴史になっている見方もできる。
    行為そのものはいつまでたっても変わりはないが、表現としてはとても豊かだ。

  • 男性的な愛を感じる。
    多数の文献から「ラヴシーン」を取り上げ、興奮するべき点を挙げ、感想を述べる。
    一冊(一場面)につき、数行または多くて1ページにしかならない。
    まるでAVを早送りし、最たる部分を観賞し、(一息つき)、ひとりごち、次の作品に進み・・・という繰り返しである。

    もし私が同じ題材に挑むとしたら、ほんの一握りを紹介し、熱意は何ページにも及ぶだろう。
    瞬間を切り取るのではなく、それに至るまでの経過を重視する。
    つまりは、AVは最初から最後まで観ろということだ(どういうことだ)

  • 官能小説や、官能描写の一文を筆者が紹介していくエッセイ。

    筆者が書く男の視点では、男は、一生懸命に女の裸体や性器を記憶しても終わったらすぐに忘れてしまうらしい。ちょっと驚きだった。だから、こりずにくりかえしくりかえし触れたいんだね。眺めるんだね。
    官能描写でもいろんな表し方があるものだと感心した。官能小説を意識して買ったことも読んだことも(山田詠美しか読んだことなかった)なかったから、ページをめくればめくるほど目眩く様々な作品のせっくすシーン。釘付けになる。ほれる。

    いろんな描写のしかたがあってもまだまだ増えているのは、男はそれもすぐに忘れるかららしい。男のあとを官能小説は歩くのだと言う。

  • 取り扱う内容よりも、荒川さんの切り替わりの早さや反応が面白かった。ラブシーンの言葉というには綺麗すぎる性をあらわす言葉の見本市。

  • いろいろなハーレクイン小説や官能小説/雑誌,普通の文学作品などさまざまなジャンルの本から

    ラブシーンの場面を抜き出してその描写やポイント,思った事などが書かれた本。

    いろんな本のラブシーンだけを抜き出してまとめるという形式がユニークだと思いました!

    ただ抜き出してあるのは恋愛ではなくあくまでもラブシーン,官能場面なので苦手な方にはおすすめできませんが。。。

  • 「文芸時評という感想」に痛く感銘を受けたので、次はじゃあこれで、と読んでみたわけだけど、まさかの触れ幅。。。週刊朝日で連載していた性愛描写がある作品の紹介をまとめた一冊ということで、まさかのまさかの内容といえば内容。まぁ、この触れ幅こそがこの人の本質であり、異質さなのかもしれない。でも、この人の文章はやっぱり柔らかいなぁ。そして、この装丁も素晴らしくセンスがあると思う。(07/4/21)

  • 装丁借り。失敗。やっぱりちょっとは中身みてから借りるべきだった。。。思ってたのと全然違いました。

  • ラブシーンのことばというと、愛を語ることば、ロマンチックなことばを集めたものかと
    思っていたら、セックスの描写、セックスをするときにかわすことばだった。それにもかかわらずいやらしさを感じさせないのは、荒川さんの語りの淡々さのためか。

    • ひとこさん
      論文として読んでみましたが、観点が非常に面白く、いやらしさもあまりなく楽しめました。面白い本ですよね
      論文として読んでみましたが、観点が非常に面白く、いやらしさもあまりなく楽しめました。面白い本ですよね
      2018/06/14
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著者プロフィール

一九四九 (昭和二四) 年、福井県生まれ。現代詩作家。早稲田大学第一文学部文芸科を卒業。七五年の詩集『水駅』でH氏賞を受賞。『渡世』で高見順賞、『空中の茱萸』で読売文学賞、『心理』で萩原朔太郎賞、『北山十八間戸』で鮎川信夫賞、評論集『文芸時評という感想』で小林秀雄賞を受賞。エッセイ集に『文学は実学である』など。〇五年、新潮創刊一〇〇周年記念『名短篇』の編集長をつとめた。一七年より、川端康成文学賞選考委員。一九年、恩賜賞・日本芸術院賞を受賞。

「2021年 『昭和の名短篇』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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