ヒトラーと第三帝国 (その時歴史が動いた 別巻)

制作 : NHK取材班 
  • KTC中央出版
4.20
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本棚登録 : 22
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784877583026

感想・レビュー・書評

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  • ヒトラー率いるナチスがどのような世界情勢の中で台頭し、滅んで行ったかを追っている。学者のインタビューなども交えながら分かりやすく、端的にまとめられている。

    第一次世界大戦とその戦後処理がこの怪物を生み出してしまった背景にある。今のロシアによる侵略への対処でも、各国が「ロシアを追い詰めすぎてもいけない」と慎重に動いているのには、ナチスの台頭への教訓や独裁者の妄想による暴発の危惧もあろう。

    ただ歴史の出来事を暗記させられるのではなく、その背景と教訓をしっかり後世に伝える大切さを思う本だった。

    ヒトラーに対し何度もクーデターや暗殺を仕掛けて失敗し、処刑されたルードビッヒ・ベックという将校と、当時の駐独大使でヒトラーの信頼を得て、そして日本の大戦をミスリードさせてしまった大島浩という人物がいたことを本書で初めて知った。

  •  NHKの番組で放送されたことをまとめた書籍だが、私はこの特集はテレビでは見なかった。ヒトラーとナチスのことについてほとんど知識がないまま難しい本を読むのはハードルが高いと思い、まずは焦点を絞った本を読んでみようと思って手に取った。ナチスドイツの歴史のなかで「歴史が動いたその時」を16個くらいに設定しているのだが、この本ではそのうちの3個だけを取り上げている。最初の3個というわけではなかったので、テーマも時系列もそろったものではないので、ばらばらのままで理解できない本でないだろうかと心配したが、それは無用な心配だった。壮大なナチスドイツの中で立った三つのことに書店を当てただけではあるが、それでもナチスの全貌の理解の一助になったと思う。

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