日々ごはん〈1〉

著者 :
  • アノニマスタジオ
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本棚登録 : 617
レビュー : 72
  • Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784877586027

作品紹介・あらすじ

なんでもない毎日が、たんたんと積みかさなってゆくしあわせ。ささやかな出来事をていねいに拾い集めた人気料理家の飾らない日常。新しい「日記文学」の誕生です。「おまけレシピ」つき。

感想・レビュー・書評

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  • 風が吹いて 雲が流れて 台所からは夕ごはんのいい匂い 吉祥寺にあったレストラン「Kuu~~ Kuu」のシェフを務めながら、テレビの取材カメラに追われ、雑誌のレシピ作りに夜なべする。スタッフのよき「お姉さん」として人生相談にのったり、本に涙して目をはらしたりしながらも、淡々と過ぎていく日々・・・。ささやかな出来事をていねいに拾い集めた、人気料理家・高山なおみさんの日常。「おまけレシピ」付き。

    毎日のごはんが、シンプルで素朴なんだけど、美味しそう。
    手作りの料理っていいな、と思わせてくれる。
    ついついコンビニで済ませようとしてしまうとき、この本を読むと、自炊欲を高められる!

  • 料理研究家の日記エッセイ第1弾。「なんでもない毎日が、たんたんと積みかさなってゆくしあわせ」。何気ないのに深く染みる文章だ。毎日の生活をきちんと見つめて生きている人の言葉だ。この料理を作りたい。今日は晴れた。体調が悪い。そんな当たり前のことに当たり前に気付いて泣いたり笑ったりできる、その豊かさ。仕事に対して、頭も身体もフルに使うけど感情はいらない、そう言えてしまう潔さには仕事を持つ者として納得させられるものがあった。ごはんの描写のひとつひとつにもほっこりさせられる。ちゃんと食べるってとても大事なこと。毎日少しずつ読んでいきたい本だ。ちょっとまわりを見回してみようか、そんな気持ちになれる。

  • 5月末まで。

  • 旅のはじめ。
    鈍行列車で6時間の長旅の最中に読みました。
    とてもよかった。
    高山なおみさんってかわいい。
    かわいいところもあれど、芯はしっかりしていて、ビシッと決めていて、お仕事は体育会系で、がすがすっと。カッコいい。あぁ。こういう女性は憧れです。
    しょっちゅう読書しているところが、自分とかぶりました。
    スイセイさんとのやりとりも、愛を感じます。
    表紙もかわいい。

    【気になったところメモ】
    リーダーといっしょに働くのが気に入っている。それはリーダーの心が真面目だからだと思う。人参を刻むのも、きれいに切ろうと真面目だし、後片づけも、早く終わらせようとするのではなくて、きれいに片づけようとしているので、真面目なのだ。そういうのって、几帳面というのともまたちがうような気がする。どんな世界においても、もの作りをしている人共通の、ベースラインの意識という気がする。同じ仕事の時間を過ごすのでも、得るものの中身がうんとちがう。その時はたいして気がつかなくてやりすごせても、後々、身についてくるものは雲泥の差っていう気がする。私は、亀のような真面目さんの生き方の方が好み。→たしかに、そういう仕事の仕方っていいかも。私も気をつけなければ、、と思った。

    私は自分の好きな時に本を読みたいし、自分で決めた時間に起きたいので、いっしょに暮らす人にもそうして欲しいと願ってしまう。それは、好きなことばかりして怠けているということの正反対。自分のやり方に対して真面目でいて欲しいと願うのです。→わたしもそれ理想。

    このところ私は生活習慣ががらっと変わったので、感じ方というか、今まで考えてもみなかったようなことを思うようになった。ただ単に時間が増えたからなのかと思っていたけれど、それはきっとこうだ。たとえば風邪をひいたりすると、てきめんに気持ちがふさいだり、弱気になったりする。調子が良い時は気持ちも明るく元気。体の具合と気持ちはくっついたものだから、今、私の体は今までとすごく違い始めているのかもしれない。体の使い方というか、境遇が変わったのだから当然のことだろう。そしてもしかしたら、前から無意識に感じてきていた事が、どんどん表面に出てきたという感じもある。→わかる。私も暇な時間が増えたら、あれもこれも処理していない!って感情がどばどば出てきたりした。これから逃げるために忙しくしていたのかな。という気持ち。

    ニライ荘。
    クボー御たき

    常々思っていたのですが、自分の中にふたりいる気がするのです。ひとりは黙々とただ料理が好きで、寝起きの頭のような素朴な人。もうひとりも料理が好きだけれど、けっこうやり手のミーハーで、元気な人だ。その人がけっこう出たがりだから、まいっちゃうんだよな。まあ、どうせやらなければならないのだから、気合いを入れて頑張ろう。→客観的に見れているのがすてき。

    仕事がひとつずつ片づいてゆくというのは、体育会系の気持ち良さがあるものだ。そして、ひとつずつを作っていきながら、おいしいレシピが確実に増えてゆく。料理家としての高山なおみが、一枚ずつ太ってゆくような、ひじょうに充実感がある気がしている。それは食べ物が、物だからだろう。→体育会系わかる。私もライブ詰め込んでて、ひとつひとつ確実にこなしていくとき、おなじ気持ち。

    人にもよると思うが、自然の中にいることって、頭で想像するよりもかなり人体に影響があると今回強く思った。肉や内臓や骨や脳に直接にしみこむ。自然、自然と簡単に言うから、もう使い古された台布巾みたいな言葉で、実感としての伝わり方がとても鈍くなってしまっていると思うが。。人間がこの世界はひとりで作ってきたと思おうことって、何も良いことを生み出さないと思う。それは苦悩の始まりだ。(料理を作っているから、私は元気なのかもしれないな)と、帰りに自転車をこぎながら思った。)コンビニ弁当が体に悪いと言っているわけではない。私だってたまには食べる。仕事が忙しくて、夕食はコンビニ弁当か外食ですましてしまうのが日課の人は、料理を作らないから、くたびれもひとしおなのではないだろうかとふと思う。野菜を触っているだけで、元気になってくるというのは本当です。野菜は、まぎれもなくちいさな自然だから。

    渋谷 やさいや
    西荻 のらぼう

  • なんかわかんないけど、読んじゃった。なんかはまる。こういう日記は飽きがちになるけど、シンプルな毎日の生活模様に少しずつ引き込まれていく。いい日記だ。

  • 2015/04/08 再読 クウクウで働いている。10年以上前の話だとは思えなく近く感じる。若々しくてこの当時ですら私より年上だとは思えない。もちろんいい意味で。
    再読2016/09/19

  • 2014、9、3

  • 呑みすぎて感情的になってこけたり、二日酔いで動きが緩慢になったり…、それはアカンやろと思いつつ、でもそういうところに共感できる

    新鮮な食材を手に入れたら、できるだけ素材を生かすシンプルな方法で食べようとし、料理研究家であるがゆえの宿命「工夫をこらして奇抜な料理を」ってご飯を食べさせる家族にちょっとだけ申し訳なさを感じているところに共感できる

    感情がほとばしった文章が出てくると「それはちょっといきすぎじゃないか?」とか、徹夜呑みしてバカバカタバコ吸って「これが健康の秘訣」と書いてるあたりは「それはちゃうやろ!」とか、今の俺に相容れない部分も散見されるが、それも含めて読まされてしまう。

    前に読んだエッセイより、肩肘の力が抜けてるのがかえって良いのかも。ブログやミクシを読みなれてきた俺としては、こういう日記形態の本も楽しめるものだと思った次第。

    ってことで、このシリーズもう少し追いかけるつもり。あと、炊き込みご飯にナンプラーはなんかの機会に試してみたい

  • 料理研究家の高山なおみさんの日々のこと、ごはん、お店のことなど。
    つらつらと書かれた文体がよしもとばななさんの小説を読んでるよう。
    ページ左上にその日の献立がかいてあったりして楽しく、毎日の参考になりそう。

  • のんびりな高山さんの生活が楽しくて、一緒に一夏を過ごしたような気分になった。
    毎日をたいせつに生きたい、いまいちばんそう思えて、この本も参考に。

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著者プロフィール

料理家・文筆家。レストランのシェフを経て料理家に。素材の味をいかしたシンプルな料理が人気。文筆家としても活躍しており、絵本制作にも取り組んでいる。近著に絵本『おにぎりをつくる(写真・長野陽一)』(ブロンズ新社)、『それから それから(絵・中野真典)』(リトルモア)『帰ってきた日々ごはん⑦』(アノニマ・スタジオ)などがある。
www.fukuu.com

「2020年 『人と暮らしと、台所』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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