日々ごはん〈7〉

著者 :
  • アノニマスタジオ
3.60
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本棚登録 : 198
レビュー : 14
  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784877586348

作品紹介・あらすじ

窓から見える空を眺め、心地よい風に吹かれながら、季節の移ろいをかみしめる。大切な友人の死に出会い、料理も人とのつながりも、少しずつ変わってゆくことを味わいながら過ごす、春から夏への日々。日記エッセイ第7弾。

感想・レビュー・書評

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  • 自分を取り戻せる感じがするよ。コンビニのごはんも食べる高山さんのおおらかさが大好き。つわりでしんどいけど、きちんと生活したいな、野菜食べたいな、ごはん作りたいな、と思わせてくれる。

  • 【お気に入り抜粋】

    最近ヒラリンは、引っ越しをしたり、家族の具合が悪くて実家に帰ったりしていたか。なのに、そういう気持ちのバタバタや緊張を、ヒラリンてぜったい私に見せないし、仕事に持ち込まない娘だから。

    撮影する時って、自然に体が動く。撮りたいと思う本能で動いています。こういう写真を狙いたいと、私の欲求が先走りすぎてもよくないし、ぜんぜんないのも困るし、なんなんだろう。いろんなものと調和していると、向こうから見せてくれる時があるんです。自分が見たいと思ったものは、実は一部でしかなかったりするので、待つというか謙虚でありたいと思う。(by川内倫子さん)

    料理をする時に、こうしてやろうとかああしてやろうとか、狙いながら作っていたらそこまでの料理しかできないけど、ふっと、自分でも驚くような瞬間があった。その時、気がついたら自分は野菜の下にもぐり込んでいた。上に立つんでも、横に並ぶのでもなしに、自分の存在が野菜で隠されるような感じ。

    最近、若い人の悩みをよく聞く機会があるのだが、皆たいへんだと思う。これは、前にスイセイに教わったのだけど、そういう時は、自分のランクをひとつ下げたらどうだろうと思う。だいたいの悩み(自分も、そういう悩みにはまって落ち込むことがあります)は、周りの人たちと比べて自分はダメだとか、周りの人たちに分かってもらえないとか、周りの人たちに期待されているからなどと、考えの軸が、自分よりも他人の方に傾いている気がする。だからたぶん、基準を自分の方にがっしりと置いたらいいんではないだろうか。周りに比べたら自分はダメダメだけど、自分の中では精一杯頑張っているのだから、それで他人の期待にそぐえなくても、それが自分なんだから仕方がない。で、最近私は気がついたのだが、ランクを下げてもそれは周りの目のことなので、自分自身は一向に減っていない。そればかりか、余計なものがなくなった分、かえって芯が太くなるような気がする。そうやって身軽になったところで、自分がやって楽しいこと、夢中になれることを、足元からひとつひとつ頑張ればいいのだと思う。会社だって、仕事だって、家事だって、無理だったらやめてしまえばいい。実家に帰ったって、誰かに依存して生きたって、ぜんぜんオーケーだと思う。

    ポーの話 いしいしんじ
    荒々しく胸倉をつかまれたまま、ずいぶん遠くまで連れていかれた。頭よりも、心よりも、体の中をかき回されるみたいな感じがあったな。もういちど読みなおそうと思うが、その前に「しずかに流れるみどりの川」を読んで、いちど飛ばそう。

    お盆の前から後にかけて、仕事の依頼がけっこうあった。でも、けっきょくほとんどお断りしてしまい、きれいさっぱりになった。私は、こうしたらもっとおいしくなるとか、こうしたらもっと便利だとか、こういう時気持ちがいいなとか、自分の気がついたことをどんどん皆さんに贈りたい。いいことは、お腹の中に抱えておかず、ケチケチせずにどんどん出したい。だからそこに脚色が加わり、間違って伝わることが分かっているような仕事は、できるだけやりたくない。スタッフの方々もそういうことを理解してくださって、労を惜しまずに、本当にいいものを作りたいと思っている人たちとだけやりたい。などと、思っていたら、今やれる仕事がどんどん狭まってしまった。自分で自分の仕事を減らしているようなものだけど、もっと濃い、未知のことにも体も気持ちもどんどん使い切りたい。(それでいいんだよな、私は)なんて、洗濯物のパンツを干しながら思った。天上はどこまでも高く、青く、晴れ渡っている。

  • 2015/06/27 再読 春から夏。途中フランスに行っている。

  • 2015、2、12

  • 作者の力強い姿に力をもらえる。心があったかくなる。

  • 7、8、9巻まで読了。
    昔に比べると、暴飲暴食も減ってきた感じで、より健康的に暮らそうという印象がある。ヨガに凝ってみたり、ジョギングをやってみたり、決して長続きしないけれど、丸ごとそのまんまの自分を出している潔さ。この本を読むと、ちゃんと料理して、旬のものを食べて、、、という気になる。

  • 2005年3月~8月の日記。
    いつもながら、高山なおみさんの文章は気取りがなくて率直で、
    なんでもない言葉が後からじわっと沁みてきたりする。
    何気ない風景や日常の描写から、春の始まりから夏の終わりにかけての
    ウキウキしたり暑さにダレたり、といった季節の空気も思い出せます。
    4/18~4/28のフランス旅行記は
    『フランス日記』として別にまとめられているので、
    『日々ごはん〈8〉』の前にそちらを読もうと思っています。

  • チクタク食堂を丁度同時期に読んでいたから、

  • 最後のあとがきでぐっときた。
    日記を書くことの意味、みたいなものを垣間見たような気がした。

  • 6までは図書館で借りて読んだ。
    高山なおみが何となく好き。何となく。アムールプリンが気になる。
    「毎日って、なんて図太いんだろう」

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著者プロフィール

1958年静岡県生まれ。レストランのシェフを経て料理家に。文筆家としての顔も持つ。近著に、ひとり暮らしの自炊生活をまとめた『自炊。何にしようか』(朝日新聞出版)、『気ぬけごはん2』(暮しの手帖社)、『本と体』『帰ってきた 日々ごはん⑧』(共にアノニマ・スタジオ)など。絵本に『たべたあい』『それからそれから』(共に絵・中野真典、リトルモア)、『おにぎりをつくる』『みそしるをつくる』(共に写真・長野陽一、ブロンズ新社)などがある。

「2021年 『日めくりだより 神戸・六甲ではじめたひとりの暮らし』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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