日々ごはん 9

著者 :
  • アノニマ・スタジオ
3.78
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本棚登録 : 209
感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (303ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784877586508

作品紹介・あらすじ

知れば知るほど好きになってゆく友人たち。夢とうつつが混ざり合う取材と執筆の日々と、夏休みのような北海道の日々。のびたり、縮んだりする時間を泳ぐようにつづる、日記エッセイ第9弾。

感想・レビュー・書評

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  • 前巻を読んだのがなんと2年前だった!!でも、この本が日常になっているからなのか、久しぶりに手に取っても懐かしい感じがしない。いつも、そばに寄り添っていてくれているような、温かい本。あとがきのスノードームのエピソードがすばらしすぎて、このひとはほんとに、なんてひとなんだろう、とただただ圧倒される。いつもそう。

  • 昨夜、タカシ君をインタビューした時のテープをまた聞いたのだけど、ふたりの会話を聞いていて、(私って、ずれてるかも)というのを確認した。何度も同じ質問をしていたり、盛り上がっているタイミングにずれたことを言って、話の腰を折ったりもしている。本人はツッコミのつもりなんだけど、ぜんぜんそうなってない。相手の話がいちどに頭に入らないみたいで、自分の納得がいくまで、しつこく聞き返したりもしている。マイペースはいいのだけど、脳みその容量が少ないのと、思いこみが激しいのと、感覚的なのが合わさってそうなるのだろうか。とくに、酔っぱらうとその傾向が強くなるみたい。最近、スイセイに怒られていた事をやっと自覚した。うーん。やばいな、私って。今まで皆、そういうことを温かく見守ってくれてたんだな。こんど、そうなりそうになったら、ぐっと反省の気持ちに立ち戻ってみることにしよう。

    帰ってからまたシャワー。パリパリに乾いた洗濯物をたたみながら、外があまりに綺麗なので、ベランダに出る。イスを出し、缶ビールを飲みながら、ゆっくりと暮れゆく空を眺める。

    この家に来てから、ここでの暮らしのことをどうも何かに似ているとずっと思っていたのだけど、それは山小屋だった。昔、私は夏休みになると、住み込みで山小屋のアルバイトをしていた。周りがぜんぶ自然で、あんまり人を見かけない感じとか、知らない鳥の鳴き声がいろいろ聞こえたりとか。広い台所で、窓からの景色を眺めながら冷たい水で洗いものをする感じとか。時間の流れが、頭で思っているのの4倍くらいにゆっくりな感じとか。ふだん東京で喋っていることが、すごく小さいような、神経質なような、馬鹿らしいような話に思えてしまうこととか。ここでは、目の前のことをよく観察して、思ったまんまの言葉で喋る。仕事のややこしい話や、誰かの悪口とか不満とか、もしも話したらその口が腐ってしまうような感じがするから、誰も喋らないし、思いつきもしない。

    渋谷まわりで吉祥寺に帰ってきました。くたびれてはいるけれど、スイセイも私も、心の中にポッと灯火がついている。アムとカトキチとコロがいるっていうことが、それだけで嬉しい。飛行機で2時間だし、あっという間に着いてしまったけど、でも本当はものすごく遠いところに行ってきたのだ。同じ空の下とは思えない、遥か遠くの森と動物たちの世界に。なんか、原始時代から帰ってきたみたい。でも、2時間なんだから、行きたくなったらまたすぐに行けるんだからな、とも思ったり。

    玄関を開けてくれたスイセイのことが、もう懐かしいような感じ。たった一晩離れていただけなのに、いくら実家に帰って母や兄姉に会っていても、私の家族はスイセイだから。ものすごく肌質が合った泉に、やっと帰ってきたみたい。

  • 2015/08/10 再読。
    春から夏。
    ちよぎが結婚。記憶のスパイス、チクタク食卓作成中、北海道へアムに会いに行く。なんだか忙しそう。春から夏。

  • 文章から滲み出る生命力。読むだけで力をもらえる本。

  • 日々ごはん、久しぶりに読んだけどやっぱり好き。
    高山なおみさんは、時に焦ったりダンナ様と喧嘩したり、
    ということもすべて含めてマイペースで、飾り気がない。
    自分のペースで本を読んだり仕事したり、という日常が
    とってもうらやましくなってしまいました。

  • こんな生活うらやましい。そして料理をはじめ、日々のちょっとした出来事とか人との出会いとか大切にしたい気分になる。

  • やっぱり文章も装丁も質感もものすごく好み。返却期限までまだ一週間あるので、もう一回最初から読み直そうと思う。

  • 読んでてしあわせなきもちにさせてくれる。料理がつくりたくなる。毎日丁寧に生きたくなる。ヨガがしたくなる。

  • 季節も今とぴったりだったからか、かなり入り込んで読んでしまった。
    すごく書き方が気に入った一節。
    「人の気持ちにも、絶対量ってある気がする。調子が悪い時もあるけれど、同時にいいことも孕んでいる。いいことのすぐ隣にも、よくないことがくっついている。たとえば天気次第でどっちにも転ぶ。そんな気がする。」
    日々ごはんにはよくスーパーのポテトサラダが出てくるなぁと思っていたのだが、今回ちょっと謎も解けました。

  • 今回も癒やされた。心がゆっくりほぐれる感覚。
    別の本だけど、「お粥みたいな本」という表現をされている方がいて、素敵な感想だなぁと思ったことがあったけど、この本も正にそんな感じ。
    「日々ごはん」を読むと、ごはんと漬物と味噌汁が食べたくなる。素朴で、身体に優しいものが並べられている食卓のイメージ。

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著者プロフィール

1958年静岡県生まれ。料理家、文筆家。レストランのシェフを経て、料理家になる。におい、味わい、手ざわり、色、音、日々五感を開いて食材との対話を重ね、生み出されるシンプルで力強い料理は、作ること、食べることの楽しさを素直に思い出させてくれる。また、料理と同じく、からだの実感から生まれた文章への評価も高い。2016年、東京・吉祥寺から神戸・六甲へと移住。『日々ごはん』シリーズ、『野菜だより』『自炊。何にしようか』『気ぬけごはん』『帰ってから、お腹がすいてもいいようにと思ったのだ。』など著書多数。

「2024年 『毎日のことこと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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