ブータンが教えてくれたこと

  • アノニマスタジオ
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レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (151ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784877587208

作品紹介・あらすじ

草花をライフワークとする著者が訪れたのは、道路と電気がまだ通っていないブータンの小さな村、チモン。幸せの国の人たちに聞いた、ショーナンピュア(幸せ)とは?

感想・レビュー・書評

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  • 草花に関する書籍や写真を発表する等の活動を続け、身近な花や自然に対し、とりわけ思い入れの強い著者がブータンで感じたことを綴る。

    震災以後、圧倒的な被害や、原発の事故、そしてわたしたちの生活を支えてきた基盤の揺らぎ、その後の社会の変わらなさ。あらゆる事象に、心を悩まし、どこか落ち込みやすくなってしまう雰囲気があったが、著者もその1人なのだと思う。

    著者は、その後の生活のヒントをブータンの生活者から探る。

    単なるブータンの幸福度礼賛、自然志向礼賛ではないものなので、そういうバイアスはなるべく除いて読むのがいいと思う。

    改めて自分のまわりの身近な環境、暮らし方を考えるきっかけとして本書を読むことで、少しでも、心が軽くなって、うつむきがちな視線が上を向くような気がする。
    ちょうど、道端に咲く雑草を見て、少しだけほっとした気持ちになれるように。

  • 2014.1.20読了。
    GNP(国内総生産量)に代わる国の豊かさを示す指標、GNH(国内総幸福量)。国の豊かさとは人の心の豊かさであるとして、世界で初めての試みを掲げた、アジアの高地に位置する国、ブータン。国を支える資源は十分ではなく、特産となる作物も満足に育たない貧しい国ながら、今、世界から注目されている国です。
    安全な衣食住。宗教の自由。職業選択の自由。通信手段、移動手段の飛躍的発展。生活が豊かになるにつれ、人間は、もっと根源にある大切なものを失いつつあります。生活が豊かになっても、いや、むしろ豊かさを求めれば求めるほど、人間関係は疎遠になり、衣食住に飽き、犯罪も戦争もなくならず、過去の過ちを繰り返すばかりで、人間はどんどん空虚な存在になっていく。
    私たちにいま、本当に必要なものは、生活の豊かさではなく、心の豊かさなのかもしれません。
    夢や理想論ではない、本物の豊かさの証明というものを、ブータンは体現してくれています。人の豊かさ、自然の豊かさ、文化の豊かさで語られる、幸せの国、ブータン。世界が注目するこの美しい国の魅力が、余すことなく描かれています。

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