この星で生きる理由 過去は新しく、未来はなつかしく

  • KTC中央出版 (2022年9月5日発売)
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本 ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784877588366

作品紹介・あらすじ

理学者で天文台台長でもある著者の視点で「月と音楽」「戦争とプラネタリウム」「数学と努力」等、専門的な知識と日常の景色を重ねて語るエッセイ集。巻末には著者の戦争体験や教育理念の根幹が分かるNHKラジオ深夜便を収録。

感想・レビュー・書評

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  • 宇宙の本だけど、人生についての、やさしくて温かい本。
    著者の佐治さんは戦前に生まれて、戦争ももろに体験されていて、だからこそ、生きることに対する眼差しがとてもやさしいのかな。

    宇宙の成り立ちを一年に置き換えると、人間の一生はたったの0.2秒だったり、
    誰もひとりじゃ生きられなくて、相互依存で生きているってことだったり、
    生きることだけが幸せになれる方法───死の体験は永遠に見聞きできないし、だからそこに幸せがあるのかは誰にも分からないから───だったり、
    生きることに前向きになれる。心が軽くなる。

    全然知らなかった宇宙のことも少し知れて、なんか宇宙がすごく身近に感じられるようになった。

    小さな目標を立てて、マイペースに暮らしていこう。


    あ、装丁がものすごく可愛い!
    総じてとってもいい本です。

  • 「この星で生きる理由 : 過去は新しく、未来はなつかしい」by 佐治晴夫

    理論物理学者でもあり天文台長でもある著者だが、難しい言葉ではなく、平易な言葉でいろいろな気づきを与えてくれる。重く苦しくもなく読める。

    "時間"って誰もが知っているようだけど、では"時間"とはなんなんだ?と改めて問い、実は過去も未来も全て現在の中に含まれると説く。

    目には見えないけれど確かに存在する「風」から宇宙の始まりを説き、私達が体温を維持するのに実は太陽の1万倍以上のエネルギーを作り出しているんだということから生命の不思議さを説く。

    なんとなく見上げている月だが、月(の引力)がなければ地球の自転速度は今の3倍になり、地上には常に風速300〜400Kmの風が吹き荒れる世界になり、私達はとんでもない世界に住むことになってしまうらしい。

    私達はほんとに不思議なバランスの中で生きているんだ。大切なのは相互依存。

  • 新年の初読みに、ぴったりの本でした。

    この1年の始まり、があるのも、地球と太陽、銀河系、という宇宙の星たちの関係性があるから。初日の出の美しさをただ眺めていましたが、実は私たちはこれまでの時間を見ていたんだなーと。

    __空を見上げるというのは、過去から現在までの時間の厚みをこの一瞬にしてみているということなんです。だから「今」ということのなかに「過去から今まで」という時間を今日縮めた風景を見ているということですね。



    これからがこれまでを決める、というお話。

    時間については考えても考えても私には謎で、この印象的な佐治さんの言葉を依然どこかれ知りましたが、そのお話も含まれていました。

    過去と思っていることは、頭のなかに残っている現在の記憶でしかなく、

    その時々で出合った出来事の良し悪しの評価は、その時点ではできなくて、そのできごとの後にやってくる未来が、それまでたどってきた過去を決める。

    そして、私たちは、未来を変える自由を「今」持っている、と。

    物理的には未来と過去の区別はないけれど、

    生き物として、生と死があり、時間が流れていることを感じる。

    人生の充実のためにできることー新しいことは人に出会う。細胞が活性化され、たくさんの時間を感じることができる。

    __大切なことは、いい未来を夢見て、「これから」の第一歩を踏み出すことです。とても感覚的な表現ですが、過去は新しく、未来は懐かしいものなのかもしれませんね。

    よい一年になることを願い、未来に達成したい目標を立てることが今できて、それにより自分の過去も変わってくる。



    人生は予測できないし、あきらめきれない。

    カオス理論、非線形性、半分予測できて半分予測できないという性質 “f分の1のゆらぎ”についても、やさしく触れられていましたが、

    これはつまり、人生は数学的にも物理学的にも予測できない、あきらめきれない状態でもあるということ。

    __不確定性があるがゆえに、すべてが存在できるし、生命体も存在できる。半分予測できて、半分予測できないというのは、生きていくために自然界からもらった大事な知恵なのです。

    だから、出会いを大切に、未来を夢見て、地道に努力していくことを勧められています。

    不安定な時代、VUCA、などと最近言いますが、それは今に始まったことではなく、常にそうだったのだろうと思いました。でも確実を求めすぎる現在になっているから、相対的に不確定に対する不安や混乱の側面が浮き彫りになっているのかもしれない。



    私たちは星のかけら。

    実はこの本を手に取ったのは、以前ポッドキャストの本紹介で、私たちは光だ、みたいなお話があると知り、大変興味を持ったからです。その意味が分かった!

    __私たちの体を構成しているすべての物質は、星が光り輝く過程で作られました。その星が超新星爆発というかたちで終焉を迎え、字宙空間にばらまかれた。その星のヒトカケラから地球ができ、人間が誕生しました。私たちはその星のヒトカケラ、つまり自然の分身です。

    そしてここで佐治さんが強調しているのは、相互依存性。

    __あなたは「あなた」以外のものから作られている。自然や相手とのかかわりによって存在か確立されるもの。

    __私たちの宇宙に、はじまりがあったという科学的事実は、存在や物事のすべてが独立したものではなく、私たち人間を含めて、相互依存の存在であることを意味しています。

    そして、この関係性の上に成り立つ「自分」は、もっと身近なことに目を向けても明らかだと気づきました。私たちは、自分の顔を自分で見ることはできない。自分の存在は、相手がいることを通して知る。

    __自分を知る術というのはあるのでしょうか。それは、周りの人を通して自分という人間を客観的に推測していくしかありません。

    このように考えると、自分にとっての「幸せ」という感覚は、相手が喜んでいる顔を見ることで感じることができる、と。

    幸せとは人を幸せにすること、みたいな話はよくありますが、とても腑に落ちました。



    月は地球の分身。

    これもおもしろい!

    昔、地球に天体が衝突したときに飛び散った地球のかけらが互いの引力で塊になって、わずか数週間で「月」ができたらしい。そしてこの衝突は、地球に四季を生み出す傾きも作る。というのも、その地軸の傾きを、ここでできた月の引力が固定しているらしい。

    そしてまた、月が潮のの満ち引きを生み、時点にブレーキがかかり、今の地球の自転速度になった。それがないと、一日だいたい数時間程度で風速が400mと、まったく違う世界になっていたみたい。

    もしかしたら小学校かで習ったかもしれないけれど、全く忘れていた大事なお話だ。



    物理学、数学、音楽、「美しさ」

    佐治さんは、音楽をしたかったけどできそうになかったので音楽に一番近いと思った数学科に進み、その後宇宙への興味も持っていた中で物理学に進んだと言います。

    ピアノもされていて、詩にも造詣が深く、「美しさ」とは何か、についてもとても興味深いお話がありました。

    __現代宇宙論でいうところの「量子論的無の”ゆらぎ”」が呼吸だとすれは、風がビッグバンに相当するといってみたくなります。自然風の強弱のゆらぎ、星のまたたき(光度変化)、宇宙から降り注ぐ放射線強度のゆらぎ、そして私たちがリラックスしているときの呼吸数や心拍数のゆらぎが、同じ数学的性質を持っているということも、私たち自身、風から生まれたこの宇宙の一部分であることの証であるといってもよいでしよう。

    この揺らぎの刺激を受けると私たちは美しい、心地よい、と感じる、らしい。美しさの基準は人それぞれではあるものの、人間という生物として、共通の何かがやっぱりあるんだなーと。

    バッハの曲を宇宙人に贈ることになる提案をされたご本人とのことも知りました。すごい。

    人類の鼓膜の構造上、「ドミソ」は人類に共通の快適な和音であることも説明されています。

    振動数が1:2というオクターブは、数学的にも聴覚にとっても単純なのでよく協和する、らしい。



    自然、生の声、生の感情。

    この本は、2018年から2022年の連載をまとめたもので、コロナ期の状況にも触れられていました。オンラインや遠隔でのやり取り、活動が広がる中で佐治さんが危惧しているのは、さらなる心の自然破壊。

    __もともと、私たちの心の働きは、自然との接触によって五感でとらえた感覚を意識によって情報化することでしたが、心を含めた環境の都市化は、情報化よりも情報処理を優先する方向に向かっています。

    それを回避するには、日常生語のなかで、自然との接点を情報化し、自然界の物語のなかに自分をおいてみること。自分でまず生の自然を直接受けること、か。それにはお花を飾ったり、外の風にあたってみたりでも、身近にある自然を日常に取り入れることからできる、と。きっと人間と直接会うことも、人間という生身の自然と関わることで、大事なことなのだろうと思いました。

    ことばよりも、発音される声のなかに、生の感情が潜んでいる、音ありきの話もされていました。聴覚は、胎児のときから発達をはじめ、五感のなかでいちばん時間をかけて丁寧に形成されてきたものらしい。



    見えないものを想像できるか。

    佐治さんは、昼間に星を見れる天文台を作られています。それは、見えないからない、野ではなく、見えないものもあることを理解することの大切さを伝えるためでもあるそうです。

    __”見えない” というのは、受け手側の問題であって、”見えない” から ”ない” ということにはならないのですね。

    見えないもの、分からないことへの恐怖、なかったことにしたり単純化したりする傾向。他者への不寛容、不透明な者に対する陰謀論、将来への不安、見えない自分に対する不信…すべてがかかわっている気がしてきました。

    空を見上げると気づく、星はいつも見えていないけれども、ある。月は物理的には丸いけれども、相対的に太陽の光に照らされて、私たちはただその部分が見える。

    自分を宇宙のなかに位置付けることを学ぶことは平和教育でもある。



    佐治さんは戦時期を体験され、そのお話も少し出てきます。

    日本に2個しかないプラネタリウムを見れるうちに見に行った方がいい、日本に数台しかいないパイプオルガンを今のうちに見に行った方がいい、と出かけて行った佐治さん少年。岡山のハンセン病隔離病棟に天文台をたてた本田實さんに会いに行かれたり。

    今は北海道の美瑛で、自身の天文台を建てるなど、自分の足で移動し、耳で聞き、生で人と出会う経験の積み重ねがあり、この本はただ言葉を並べただけではなく、その重みを感じます。

    血縁関係の記憶は三代で消える、それは、人間は血筋だけで生きられるものではなく、相互扶助が欠かせない生き物だから、とも書かれていて。終戦80年を迎える今年。人類の英知を引き継いでいきたい。

    __すべてそのときが最善だと思って努力するということが大切なんじゃないか、という実感はありますね。

    思い出の未来こそが希望。

  • https://www.instagram.com/p/CjLO4gnp7Cq/
    より転載

    anonimastudio
    ★新聞掲載情報★
    10/1日本経済新聞の「あとがきのあと」紙面に、佐治晴夫さん『この星で生きる理由』のインタビュー記事を掲載いただきました!
    自分という存在、リベラルアーツ教育などについて、宇宙との関わりの中でどう見えるかを語っていただいています。
    読書の秋におすすめの本です。よろしくお願いします。

    <以下、本書の紹介です>
    理学博士の佐治晴夫さんが、東急線沿線で配布されている「SALUS」に連載をしている“宇宙のカケラ”77篇をまとめた一冊です。
    これまで連載を読んできた方、佐治さんの書籍に親しんできた方はもちろん、生活の中で悩んだり戸惑ったり、心がざわつくなと感じている方に手にぜひ取っていただきたい内容です。
    人間の体と宇宙の関係、過去・現在・未来の時間の見方、さらに教育や物語についてなど、著者が八十七年間の人生の中で経験してきたことを、日々の思いとともに綴っています。

    巻末にはNHKラジオ深夜便をテキスト化して収録しています。二夜にわたった放送は、ボイジャー1号との思い出、教育現場でリベラルアーツ教育を志したこと、戦争体験や病を患ったことなど、著者の思いをより深く知ることができる内容になっています。
    柔らかいタッチで本文のテーマの核を伝えてくれる小池ふみさんのイラストとともにお楽しみください。
    =====
    『この星で生きる理由』(佐治晴夫)
    ○発売日  8月31日
    ○税込価格   1,760 円
    ○イラスト 小池ふみ
    ○デザイン 重実生哉
    ○目次
    はじめに
    第一章 星のカケラと人間のカラダ
    星を見ることで宇宙を体験できる?
    流れ星、その美しさの奥に潜む脅威……
    月がなかったら、音楽はなかった?
    アポロ月面着陸五十周年によせて
    宇宙研究って、人類の"生きがい"探しの旅?
    先生と生徒がこだましてスタートした新生・新制中学
    プラネタリウムに願いを込めて
    自然界も人もゆらいでいる?
    すべては風からはじまった?
    地球は宇宙のなかの孤立系
    コロナと地球と、それから私たち
    "からだ"のぬくもりは太陽の一万倍!?
    師走はどこから?
    科学の芽と詩人の心
    「病は気から」を考える
    人が"人"であることを忘れないために
    "私"は"私"ではない?
    第二章 非線形な過去・現在・未来
    過去も未来も現在?
    宇宙に学ぶ人生の歩き方
    宇宙カレンダーで考える
    人はなぜ旅をするのか?
    「これから」が「これまで」を決める?
    算数が正してくれる日常感覚
    一日は短い?長い?
    イエスの降誕は夏だった?
    「思えば叶う」ってほんと?
    人生に適齢期ってある?
    コイン投げに学ぶ長生きの方程式
    混迷の時代を乗り切るために
    老いて老いないということ
    宇宙人っているのでしょうか?
    一人称のあなたの人生には終わりがありません!
    "食べる"ってどういうこと?
    第三章 感動、共感、気立ての良い学び
    日常のなかに非日常を見る
    自然な学問の姿としてのリベラルアーツ
    初めて出合う社会としての学校
    デタラメな人間はいない?
    "学び"は、いつも"なぜ?"のなかに
    220億㎞の彼方からバッハが聞こえる!
    大学の講義で初めて出会った巨匠たち
    教えるとは希望を語ること
    過保護、過干渉にならないために
    じゃんけんが教えてくれる生き方
    日本の文化に潜む√2の秘密
    社会のなかの自分と自分のなかの社会
    パイプオルガンと真昼の星と
    過ぎ去りし八十六年、すべては"おもかげ"のなかに
    青春とは心の若さである
    第四章 音と言語が心に響く
    なぜ口は顔の真ん中にないのでしょう?
    音楽のルーツを訪ねて
    見えない音の不思議な力
    戦時下のプラネタリウムと宮沢賢治と
    太平洋戦争とパイプオルガン
    「敵機爆音集」とベートーヴェン
    言葉はどのようにして生まれた?
    "物語"が生み出す光と影
    『桃太郎』民話は心の成長物語だった!
    サンタはほんとにいるの?
    宗教の起源を考える
    月を見るあなたが月を存在させている?
    一円玉に心を寄せて
    すべては、実在と"面影"のはざまに
    第五章 人はなぜ共存するのか
    人間関係って実はシンプル?
    若い方たちに伝えたいこと
    個を生かし、個を結ぶ
    自分の顔は見ることができない?
    善悪の判断はどこに?
    戦争に巻き込まれていった少女たち
    カオス(混沌)に潜む光と影
    働くことと生きるということ
    女性が男性をつくった?
    配偶者のいる方たちに伝えたいこと
    男女の不思議
    血縁関係の記憶は三代で消える?
    今と昔の子育ての違いとは?
    あなたは、昔、魚だった?
    生きることは壮大な宇宙体験?
    NHKラジオ深夜便「明日へのことば」~人生の星をつかみ続けて~
    あとがき
    =====

    #佐治晴夫 さん
    #この星で生きる理由
    #日本経済新聞
    #アノニマスタジオ
    #アノニマスタジオの本

  • 言葉が美しい。
    詩的表現が散りばめられてた。

    物理学の話は難しいけれど、過去や未来などを改めて見つめられる内容だった。

  • 音楽を愛する物理学者。
    他者と共に生きる、現在が過去を作るなどなるほどという事柄が星々のように散りばめられたエッセイ。天文台を大切にされているのも素晴らしい.

  • 語り口、内容がとにかく優しくて癒されました。自然界に存在するすべてのいきものは、与えられたりあたえたりの連鎖の中で存在している。すべては相互存在、相互依存であるという理解、気づきが世界の平和に繋がるとおっしゃっていらして、ほんとうにそのようになってほしいと願うばかりです。

  • きっかけはXで紹介している人がいて「過去は新しく、未来はなつかしく」つまり「これから」が「これまで」を決めるという言葉に惹かれて購入した。しばらく積読になっていたが体調不良で一日部屋に篭りきりの本日、本に呼ばれて開いてから、丸一日夢中になって読み耽ってしまった。今日の私が読むべき本だったのだと思う。科学的観点から生きていく術をたくさん学んだ。著者の佐治晴夫さんはなんと87歳でこの本の刊行をしたのだとか。誰にでも思い当たる生きていくうえでの悩みや不安に対する、佐治さんの言葉はなんだかほっとやわらぐような優しい文章で、心に沁みる。いちばんのお気に入りは、人間は星のヒトカケラであるという考え方。自分を探してもどこにもいない、他者を通してでしか自己を確立できないのだから、周囲とのかかわりあいを大切にしていくべきであるということ。また幸せとは、愛とは、人間とは何か、宇宙規模で紐解いた人生観がほんの少し変わる本。

  • 「チ。」を見終えてから読んだので、
    「美しくない世界に私は生きていたくない」というキャラクターのセリフが、読んでいて反響するようだと思った。
    美しいこの世界に生きていたいと思える。
    なんて希望に満ちたエッセイなんだろう。
    真昼の星が見える天文台にいつか行ってみたい。

  • 過去が未来を決めるのではなく、未来がそれを生み出した過去の価値を決めていくということ。宇宙や音楽、哲学、詩のなかに互いに響き合う美しさや奥行きがあること。講義というよりはお茶を飲みながら思い出話を聞くような柔らかさの語り口が心地よく、読みやすかった。空を見上げて星を探したくなる。

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著者プロフィール

1935年東京生まれ。理学博士。鈴鹿短期大学名誉学長。日本文藝家協会会員。大阪音楽大学大学院客員教授。元NASA客員研究員。東大物性研究所、玉川大学、県立宮城大学教授などを経て、2004年から2013年まで鈴鹿短期大学学長。量子論に基づく宇宙創生理論「ゆらぎ」研究の第一人者。NASAのボイジャー計画、“E.T.(地球外生命体)”探査にも関与。また、宇宙研究の成果を平和教育のひとつとして位置づけるリベラル・アーツ教育の実践を行ない、その一環としてピアノ、パイプオルガンを自ら弾いて、全国の学校で特別授業を続けている。主な著書に『宇宙の不思議』(PHP研究所)、『夢みる科学』(玉川大学出版部)、『二十世紀の忘れもの』(松岡正剛との共著/雲母書房)、『「わかる」ことは「かわる」こと』(養老孟司との共著/河出書房新社)、『からだは星からできている』『女性を宇宙は最初につくった』『14歳のための物理学』『14歳のための時間論』(以上春秋社)、『THE ANSWERS すべての答えは宇宙にある!』(マガジンハウス)など。

「2015年 『量子は、不確定性原理のゆりかごで、宇宙の夢をみる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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