ヒトゴトにしない社会へ ほどよくつながれば、もっと生きやすい

  • KTC中央出版 (2022年10月5日発売)
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  • 本 ・本 (128ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784877588397

作品紹介・あらすじ

暮らしやすく働きやすい社会環境を作るために。人だけでなく地域や自然とともに生きるために。一人で解決できなければ、組み合わせたり補い合ったりすればいい。既成概念を飛び越えて、社会との新たなつながりを提案する一冊。

感想・レビュー・書評

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  • いろんな活動をされている方にインタビューして、その取り組みや考えが紹介されている本。
    なので、感想もそれぞれで思ったことをつらつらと。

    ①『自分よりいい部分が他人にあれば、それを、自分を助けてもらうアイテムにしてしまえばいい』
    って考えにハッとした。
    わたしもつい比べてしまって、勝手に落ち込むことがあるけれど、
    そういうふうに考え方を変えれば心は楽だし、物理的に楽もできてラッキーじゃんと思った。

    ②誰かに『大丈夫ですか?』って声をかけてもらったとき、『大丈夫です』ではなくて、『いまかけていただいた言葉で大丈夫になりました』と言う。
    いい考えを知れてうれしいな。

    ③わたしはわたし一人が創ったわたしではなくて、今まで遭遇した出来事や生物、場所などいろんな要素が絡み合って創られたもの。
    一人だけど、いろんな層が折り重なってできたわたし。
    もっと色々な要素に触れられたら、どんどん変わっていって、生きやすくなるのかな。

    ④(ほぼメモ)
    今巷にあふれているのは、F1種で作られた野菜。
    子孫を作れない異常な種であるF1種で作られた野菜は均一な見た目。
    昔からある固定種で作られた野菜は見た目が色々。
    そして固定種のほうが圧倒的に美味しい。
    固定種は採れた種で翌年以降も栽培できるけど、F1種はできないから毎年業者から買わなきゃいけない。
    つまりは業者が儲かる仕組み。
    事実は分からないけど、F1種が台頭し始めてから、人間と動物に影響が出始めている。


    ここに書かれているのは、人と人とのリアルな繋がり。
    けどコロナ禍でどうしたってリアルなコミュニケーションは取りづらいし、そもそも集まって活動するのが良しとされていないし、それにわたしはコロナに感染していまも後遺症に悩まされているので、誰かと実際に会って何かをするっていうのは正直怖い。
    また感染したら…と思うと、結構しんどい。
    だから、書かれている活動は素敵だけど、同じようなことをすることも、そういった場へ行くのも怖いのが正直なところ。
    でもだからって活動を否定する気はないし、とても素晴らしいと感じたし、上に書いたように響きも気づきもたくさんあった。



    フレンドフーズに行ってみたいなあ。

  • 病気になってから、一層社会とつながることが困難になり恐怖になっている。心ではつながりたいと思っても、どこかで拒絶している。

    軽やかに、信念を持って社会とのつながりを構築している方々のエピソードをみて、自分にはこんなのは無理、と卑屈にとらえてしまった。

    焦らず、自分にできるところからつながりを再構築していければいいなぁと思っている。

  • とてもユニークで素敵な取り組みをしている方たちのおはなしです。

  • ありのままを受け入れることで、人や地域社会との断絶をせずに、程よくつながる。それがまた、互いのありのままを受け入れることへの連鎖につながる。そんな取り組みの事例がたくさん紹介されています。どれもとても読みやすいです。
    個人的には、ダイアログ・イン・ザ・ダークの志村さんのお話がとても心に響きました。満員電車のなかでも学べることがたくさんあります。

  • ふむ

  • リアルにつながること、集うことが当たり前ではなくなって、私たちは「つながり」について改めて考えるようになりました。生きる上での様々な困りごとは、みんながお互いの苦手を補ったり入れ替えたり、それぞれができることをやればいい。自分のためだけではなく、ときには誰かのために。この本で紹介するのは社会との新たなつながり方やつなげ方を生み出している人たちの取り組みの実例です。地域を循環させ、見方を変え、立場や役割を転換させる。誰ひとり取り残さない、みんなが生きやすい社会にするためのヒントや気づきがここにあります。
     社会とつながるとは?
    1章 地域とつながる
     凸凹のあるみんなで働ける環境をつくる
     立場で線引きしない つながり方で、ゆるく長く
     誠実でいることが未来への投資になる 
    2章 異なる視点でつながる
     役割をはずし、ただ仲間として出会う、過ごす
     他人とつながるには、まず自分とつながってみる 
     パズルのピースを組み合わせて農業で共存共栄へ 
     聞こえても、聞こえなくても 自然に出会い、一緒に暮らす 
    3章 時間とつながる
     新しい視点を得て、心強さを手に入れる 
     スコップひとつからの環境改善 
     本来の生命のありようを次世代へ受け渡す 
    コラム
      つながる先は、開かれている 
      押しつけられたアイデンティティからの解放 
      孤独でありながら、すべてと関係し合う私たち
     ほどよくつながってもっと生きやすくなるためのおすすめブックリスト

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著者プロフィール

アノニマ・スタジオは、2003年にスタートしたKTC中央出版の「ごはんとくらし」をテーマとしたレーベルです。食べること、住まうこと、子育て、旅、こころとからだ……暮らしを少し豊かにしてくれる生活書を中心に、本づくりやイベントを行っています。本書の関連書籍に『暮らしのなかのSDGs -今と未来をつなげるものさしー』(アノニマ・スタジオ編)、『ウェルフェア トリップ -福祉の場をめぐる小さな旅―』(羽塚順子著)など。

「2022年 『ヒトゴトにしない社会へ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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