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本 ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784877588434
作品紹介・あらすじ
仏映画の巨匠ジャック・タチによる名作映画『ぼくの伯父さん』の小説版。大人になった少年が変わり者の伯父さんとの日々を回想する物語。タチ映画のポスターイラストを手がけたピエール・エテックスによる線画イラストも魅力。
感想・レビュー・書評
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子供時代に、母親の兄である伯父さんとの交流を描いた作品。不器用だけど、純粋な心の持ち主である伯父さん。上昇志向で上流社会に重きを置く両親に違和感を感じて、素朴な伯父さんに心惹かれる少年の多感な心情が丁寧に描かれています。
それと、本に溢れる挿絵の素晴らしさ。ペン画でフランスらしい雰囲気をうまく出していて、ストーリーにとても合っています。挿絵を堪能するだけでも価値ある一冊です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
少年から大人への階段を登る主人公の、繊細な心理描写が秀逸です。1文が長いようにも感じられましたが、それが、より、「主人公の心の声」っぽさを増していて、読み手の感情を揺さぶります。静かな名作でした。
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★4.0
大好きな映画監督のひとり、ジャック・タチの「ぼくの伯父さん」。映画のままなユロ氏のアパートの下りが楽しく、鮮明に映像を思い出せた。このシーンは挿絵と文字の配置も絶妙で、遊び心が満載。そして物語は、ぼく=ジェラールが伯父さんと過ごした日々を回想する、という体で綴られる。当時に感じたこと、今だから分かること。が、ぼくがちょっと変わった伯父さんを好きだったことがとてもよく分かる。なお、本作の挿絵だけでなく、映画のポスターもピエール・エテックスが手掛けていたことを初めて知った。久々に映画を再見したい。 -
"ぼく"と伯父さんの日々
あとどれくらいの間? あと何回こうしたことができるんだろう? -
映画を見てからこちらの本を手に取ることをオススメ致します。
イラストが素晴らしい。
白黒の線だけでここまで表現できるとは。
お隣さんが映画のまま、お隣さんとして描かれている。
著者プロフィール
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