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本 ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784877588656
作品紹介・あらすじ
誰もが一度は経験のある「自己否定」を鬼才・坂口恭平氏が8ステップで解明!悩む読者に坂⼝⽒が側で語りかけてくれるような⽂体が、⾃⼰否定から抜けるきっかけを与えてくれるでしょう。著者が鬱の時に書き続けた⽇記も併録。
感想・レビュー・書評
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表立っては言わないけど、究極に自己肯定感が低い。
他人から見ると、自信があるようにしか見えないらしいが、いつもあらゆることにビクビクしている。
ある意味、ビクビク隠しのエキスパートかもしれない。
それぐらい、他人から「自己肯定感の低い人」とは思われない。
そんな人間が「自己肯定感の高い人」からファイティングされちゃうと、これがとんでもなく心が折れる。
その人と会う前の落ち込みときたら、相当なものだし、本人を目の前に心臓が苦しくなることも・・・
それでも、ビクビクしていることを理解されないので、さらにファイティングで、どんどんヒートアップ。
そうなると、心が壊れる。
人生の中で何度かあったこの場面。
そっか、自己否定をやめられれば、自己肯定感が高くならなくても、ビクビクはしなくなるかもしれない。
と思って、手に取った一冊。
前半はとにかく身に覚えがあることばかりで、情緒不安定な自分は涙がボロボロこぼれる。
自分に優しくしてあげようと、素直に思えたりする。
しかし、本編の途中に作者本人が取り組んだ100日間ドリルが挿入されている。
その辺から、「何かが違う」と思い始めた。
作者は仕事をする気もないと言いながら、必ず仕事をしている。しかも手広く(ただ、作者が優秀なだけだと思うが)そして、一緒にお酒を飲む友達もいる。さらに不倫相手まで・・・
本気で自己否定をしている人間がそんなにアクティブに毎日を過ごせるものなのかと疑問に思う。
ま、自分の不安なんて、誰かに伝わるものではないから、本人が不安だったり、ふさぎこんだと言えば、そうなんだろう。
でも、今本気でこの本に助けを求める人間からしたら、ただの自慢話に聞こえてしまう。
それも自分がひねくれているから?って、この本で自己否定をしてしまう。
そして、本文の後半はページを割くほどのものでもなく、同じ内容の繰り返し。
前半、共感した分、とてもとても悲しい気持ちで読み終えた。
結局、自分で自分を認めて上げた自慢話。
私には、そういうふうにしか捉えられなかったし、もちろんドリルなんて、やる気も起きやしない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
自己否定は、いじめ。
これは名言だと思いました。
他人をいじめるなんてことは決してしないのに、自分のことは責めてしまう。自己否定の不思議。
僕は、数ヶ月前までの数年間、自己否定に苛まれてとても苦しい時期を送っていました。
坂口さんがいう、『自分自身に対してもっともっとできると自分を奮い立たせるのは、今の自分に満足していない
という意味で自己否定している』というのは面白い考え方だなと思いました。
自分が苦しい期間、脳が休めていない理由がわかってとてもスッキリしました。いじめられてる最中にゆっくり休めるはずがないですもんね。
自己否定の原因を、坂口さんは寂しさのせいと言っていました。
僕の場合、それに限らないのかもと思いました。小さいころから、負の感情がわいてもなかったことにする傾向があったからです。
本作の内容も面白かったですが、本作中に掲載されている日記も良かったです。
脳の中から浮かんでくる負の想いを、排水のごとくセキララに語っている感じが良かったです。 -
【目次】
はじめに
1.自己否定とはなにか
2.自己否定を書き出す
3.第三者を登場させる
4.あなたを否定するのは誰か?
5.元気な時の自己否定
6.自己否定と葛藤
7.自己否定の正体
8.一人ではなくなる
おわりに -
感想
自分を否定しているのは自分。他人の言葉や出来事は常に中立。それをどう解釈するか。全てを自分に都合よく解釈してしまえばいい。それが秘訣。 -
久しぶりに自己啓発読んでみたけどんーーー刺さらない!
それができたらみんな困ってないよね?って思っちゃうかな。てかなんか結局さ、自分を否定しちゃう自分を否定してるよね?否定を否定することで肯定しようとしてる気がするわけ。だからかなんか納得できなかったかな私は。 -
自己否定 しがちだけど
なんとかさせない方法を自分で考えてみたらいいんじゃない?って 新たな視点だった
自分の棚卸しだいじ -
ドリルではない!
自分の心が駄々を捏ねたときに、客観的な目線で会話してくれる特定の誰かを呼び出すというのがいいと思った
根本的な寂しさに気づけた -
仕事で、わたしのことじゃないのにわたしに言われてる気がして落ち込む日があって、いい加減自己否定を辞めたいと思って手に取った本。
ここ最近ずっと寂しくて、誰といても寂しくて、それは幼少期に感じた寂しさから目を背けてたんだなって。
思い返すと、幼少期寂しいって感じた記憶がたくさんあった。でもその時は寂しいって伝えられなくて。そのまま大人になって、他で寂しさを紛らわせる方法ばっかり上手くなっちゃってた。だけどそれも本質的には寂しさを解決してることにならなくて、もっと寂しさばかりを募らせてた。
でももう、ひとりの時間も、寂しくない。きっとね。 -
最後の方に妻公認で8年不倫してた話がサラッと出てきて頭の中それでいっぱいになって最後の方よく覚えていない。
途中までは良かったけど、葛藤する自分は否定してない?真髄までは行っていない印象を受けた。
日記は双極性らしく浮き沈みが当人の視座から語られるので面白かった。
著者プロフィール
坂口恭平の作品





