校正・校閲11の現場 こんなふうに読んでいる

  • KTC中央出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784877588687

作品紹介・あらすじ

言葉のあるところには、すべて校正がある。

世の中には様々な校正・校閲の現場があるはずなのに、現場に関わる人以外にはなかなか中が見えづらい。本書は、校正者の牟田都子さんが11箇所の校正・校閲の現場で働く方々に取材をした対談集です。
マンガ、レシピ、テレビ、辞書、ウェブ、法律書、スクール、地図、新聞、商業印刷物、雑誌、それぞれの現場における特徴や進行の仕方、仕事の醍醐味や難しさを伺い、その現場特有の仕事道具や、どのような経緯で今の仕事に就いたのかなども教えていただきました。
校正・校閲に興味のある方、言葉そのものに関心のある方にぜひ手にしていただきたい内容です。

感想・レビュー・書評

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  • 校正をすると人に優しくなる。校正者・牟田都子『文にあたる』インタビュー | FREENANCE MAG(2022/09/22)
    https://freenance.net/media/interview/20325/

    学び続けるための杖/牟田都子|web中公新書(2020/06/12)
    https://www.chuko.co.jp/shinsho/portal/114153.html

    Satoko Muta/牟田都子(@satokomogura) • Instagram写真と動画
    https://www.instagram.com/satokomogura/

    栞社校正室
    https://shiorisha.blogspot.com/

    校正・校閲11の現場 こんなふうに読んでいる│アノニマ・スタジオ|中央出版株式会社
    https://www.anonima-studio.com/books/essay/kouseikouetsu/

  • フリーランスで校正・校閲をしている身として、まずは感謝感激に尽きる一冊。
    "はじめに"にある「同業の人たちが、どんな気持ちで、どのように仕事をしているのか聞いてみたい。」という言葉は、私自身この仕事を始めたときにもっとも強く抱くことになった気持ちそのもので、当時はずっと心許なかったし、多少の経験を積んだ今でもまだ知りたくて知りたくて仕方がないことでもある。

    牟田さんは「待っていても会えないなら、自分から会いにいくことにしました。」と続ける。
    講談社校閲部、レタスクラブ、有斐閣法律編集局校閲部、平凡社地図出版、毎日新聞社校閲センター、BRUTUS、辞書編纂、テレビ・ウェブ・商業印刷物、校正スクール代表——私にとっては、みなさん雲の上のような存在だ。
    知りたくても知る術がなかった同業他現場のお仕事の様子、そこで働くプロフェッショナルな方たちの矜持や流儀を、数々の写真と濃密なインタビューから垣間見ることができた。
    とにもかくにも、綴られている内容のすべてが貴重。
    "おわりに"の牟田さんの言葉も素敵だったので、引用させてもらいたい。

    「ジャンルは違えど通じ合うもの、それは、ひとことで言えば信頼を守る仕事であるという自負です。本が、雑誌が、新聞が、印刷物が、テレビが、ウェブが、そして校正・校閲という仕事自体が信頼に足る存在であるために、見えないところで力を尽くしている人が大勢いる。」

    それをこうして本にして私たちに届けてくださって、本当にありがとうございますという気持ち。
    日々、校正・校閲の仕事と向き合っている人たちはこんなにいる。全員にリスペクトを抱くとともに、勇気づけられ、また明日からも真摯に取り組んでいこうと思えました。精進あるのみ。

  • 2025年1冊目は、これと決めていた。本、雑誌だけでない校正・校閲の世界について、こんなに幅広く紹介したのははじめてでは。

  • 本のジャンルによって校正校閲者の見える景色が全く違うよう。
    中学上がり立ての女子より多様な文房具を使いこなしていて面白かった

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著者プロフィール

1977年、東京都生まれ。図書館員を経て出版社の校閲部に勤務。2018年より個人で書籍・雑誌の校正を行う。
これまで関わった本に『へろへろ 雑誌『ヨレヨレ』と「宅老所よりあい」の人々』(鹿子裕文、ナナロク社/ちくま文庫)、『何度でもオールライトと歌え』(後藤正文、ミシマ社)、『ブスの自信の持ち方』(山崎ナオコーラ、誠文堂新光社)、『家族』(村井理子、亜紀書房)、『はじめての利他学』(若松英輔、NHK出版)ほか多数。
共著に『あんぱん ジャムパン クリームパン 女三人モヤモヤ日記』(亜紀書房)、『本を贈る』(三輪舎)。

「2022年 『文にあたる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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