20代で伸びる人、沈む人

著者 :
  • きこ書房
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本棚登録 : 811
感想 : 90
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  • Amazon.co.jp ・本 (181ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784877712617

感想・レビュー・書評

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  • 【感想】
    なるほど確かに、「20代の過ごし方が人生を大きく左右する」という言葉には大きく納得できる
    また、人生(というか仕事人としての生涯)をマラソンに例えている点も大いに頷ける。
    個人的にはスタートダッシュでもし失敗したとしても、その後の努力次第でいくらでもリカバリーは可能であるとは思ったが。

    特に響いたのは以下の3点のフレーズである。

    ・周囲が「仕方ないよね」というムードになる時こそ、伸びる20代は力を入れるため、相対的に目立つ。
    ・伸びる20代は、本業の技をとことん磨く。沈む20代は、資格試験に逃げる。
    ・伸びる20代は、自社や業界の歴史を学ぶ。

    いずれにせよ、自身の仕事についてどれほど向き合えるか、どれほどプロフェッショナルになろうと尽力するかが、成功する者とそうでない者の分岐点なんだろうなぁ。


    この作家の本はもう15冊くらい目を通したが、いつ読んでもなるほどなと納得させられ、刺激を受ける。
    (他作品にもよく記載がある「自腹でグリーン車」や「職住近接(もしくは同接)」は到底マネできないが・・・・)
    元気がないときやモチベーションが中々上がらない時、自身を奮起させるカンフル剤として、千田琢哉の本はとてもイイと思った。


    【内容まとめ】
    1.「20代の過ごし方でその後の30年が決まる」

    2.人生をマラソンに例える人は多く、実際人生はマラソンだ。
    しかし、「最後までどうなるかわからないからマラソンである」という解釈は間違っている。
    そうではなくて、「最初からトップ集団にしがみついていなければ、トップになれる可能性はない」という意味において人生はマラソンなのだ。

    3.周囲が「仕方ないよね」というムードになる時こそ、伸びる20代は力を入れるため、相対的に目立つ。
    沈む20代は、「仕方ないよね」というムードに甘えきってしまう。

    4.伸びる20代は、本業の技をとことん磨く。沈む20代は、資格試験に逃げる。
    本業に無関係の資格や勉強は現実逃避さながらであり、効率が悪い。

    5.伸びる20代は、自社や業界の歴史を学ぶ。
    自社の歴史を知り、自社に誇りを持ち、自社愛をきちんと持つことが、日々の営業活動に極めて効果的である。
    また、自社の歴史のみならず、業界の歴史にも強い関心を示す。
    いずれも、過去の中に模範解答があるわけではないが、過去の中に発送のヒントがあるものなのである。



    【引用】
    「20代の過ごし方でその後の30年が決まる」といっても過言ではない。
    20代で一旦ついてしまった差は、二度と取り返しがつかない!

    人生をマラソンに例える人は多く、実際人生はマラソンだ。
    しかし、「最後までどうなるかわからないからマラソンである」という解釈は間違っている。
    そうではなくて、「最初からトップ集団にしがみついていなければ、トップになれる可能性はない」という意味において人生はマラソンなのだ。


    p30
    周囲が「仕方ないよね」というムードになる時こそ、伸びる20代は力を入れるため、相対的に目立つ。
    沈む20代は、「仕方ないよね」というムードに甘えきってしまう。


    p50
    ・伸びる20代は、移動時間にオーディオブックを聴いている。沈む20代は、移動時間に大音量の音楽を聴いている。
    移動時間ほど無駄な時間はない。そのスキマの時間を何に費やすかだけで、取得できるスキルは大きく変わる!


    p52
    ・伸びる20代は、本業の技をとことん磨く。沈む20代は、資格試験に逃げる。
    本業に無関係の資格や勉強は現実逃避さながらであり、効率が悪い。
    単に仕事ができないから、評価されないから、逃げ場として資格取得を目指して勉強してる「フリ」をしているだけなのである。


    p54
    ・伸びる20代は、自社や業界の歴史を学ぶ。
    自社の歴史を知り、自社に誇りを持ち、自社愛をきちんと持つことが、日々の営業活動に極めて効果的である。
    また、自社の歴史のみならず、業界の歴史にも強い関心を示す。
    いずれも、過去の中に模範解答があるわけではないが、過去の中に発送のヒントがあるものなのである。


    p100
    人は「際(きわ)」の部分で本性が出る。
    大失敗をやらかした、取り返しのつかないことをした、という際には、人は誰もが原因を自分以外に求めようと防衛本能が働くものだ。
    伸びる20代は、際の部分で、まず原因を自分に求めようとする。
    自分に起こったことは、どんなに無関係に思えることでも接点や原因が自分にあるはずだからだ。


    p102
    ・伸びる20代は後輩の成果に拍手する。沈む20代は後輩の成果に嫉妬する。
    もちろん、自分自身の実力も相当なレベルでなければ、単なる苦行になってしまう。自分自身が未熟なのに、後輩の実力を認めるなんてとても無理だ。
    自分の位置も高めつつ、後輩の成果を賛美することで、一緒に伸びること。


    p136
    ・伸びる20代は、「自分がお客様の神様になろう」と考える。
    お客様は神様どころか悪魔のようにわがままであり、丁重に扱えば扱うほのに基準が高くなって、結果あなたを苦しめるだろう。
    伸びる20代は、自分自身がプロフェッショナルとして実力をつけることによって、「自分がお客様にとっての神様になろう」と考えて実践している。
    お客様とも敬意をベースとした関係を結ぶことができ、お客様からあなたに頭を下げてお願い頂けるようになる!


    p140
    ・伸びる20代は、顧客のうち1人からとことん愛される。沈む20代は、すべての顧客に愛されようとする。
    すべての顧客から絶賛される必要はない。そもそもそんなことは不可能だ。
    たった1人でもいいから、とことん愛されるようになること。そうすれば、自然とその周辺にもあなたのファンクラブが出来る。

    信者は「儲」かるという字である。


    p160
    ・伸びる20代は最初に「靴」にお金をかける。沈む20代は最初にスーツにお金をかける。
    ビジネスに限らず身だしなみは大切だ。
    ハッキリいって、靴は目立たない。最初に目に飛び込むのはスーツ、ネクタイ、ワイシャツ、時計などで、靴は二の次三の次である。
    だが、靴を脱ぐ機会があったり、ふと足元に目をやられた際に、一度気になるとずっと気になるのは靴である。


    p168
    ・伸びる20代は自腹でグリーン車に乗る。沈む20代は長蛇の列に並んで席取り合戦をする。
    伸びる20代は、たとえ経費で特別席の費用が負担されなくても、自腹で座る。
    新幹線のグリーン席や飛行機のスーパーシートに座ると、有名人とごく当たり前のように遭遇する。
    そうした環境に20代のうちから積極的に身を置くことで、30代から活きてくる!


    p176
    ・伸びる20代は自腹で会社の近くに引越す。沈む20代は満員電車で片道一時間かけて通う。
    伸びる20代は、朝の満員電車をひどく嫌う。
    最初は始発に乗って快適に通勤し、誰よりも早く出社するが、次第に睡眠時間を確保し、通勤時間に無駄なエネルギーを消耗しないように自腹で会社の近くに引越す。

  • 20代前半の時に読んだ本。(今は35歳)
    項目毎に、良い(伸びる)、悪い(沈む)が示されており、読みやすく参考になった。

    当時、特に印象に残ったのは下記2点。
    当たり前のことだが、今見てもやはり物凄く重要なことだと思う。
    ・伸びる20代は返事が速い。沈む20代は返事が遅い。
    ⇒伸びる20代はとにかく返事が速い。これは声に出す返事だけではなく、電話やメールのレスポンスも含む。返事のスピードを上げるだけで、社内外ともにあなたに仕事が集中するようになる。
    ・伸びる20代は締め切り前日に提出する。沈む20代は締め切りギリギリに提出する。
    ⇒仕事は締め切りに提出することが目的ではなく、締め切りまでに依頼主の期待を超えるものを手元に届けることが目的。

  • 主に社会人向けですが、学生の私にも面白く読めました。これを読んだら「伸びる人」側にならざるを得ない。

    ちょいちょい「魅力」「信頼」などの具体的な定義がわからないことでまとめてある部分あり。

  • 自分の未熟さを痛感させられた。
    だからこそ、やってやろうという気にもなる。
    この著者、この著書から何を学ぼうとしているかによってこの本の内容の受け取り方が大きく変わると思う。
    私にとっては良い刺激になった。

  • ※大枠読んだ。学び書き途中。

    ■学び3点
    ・常に「お客様」にならない。立場によらず自分から喜ばせる側になる。

    ・どんなことからも勉強する。1流を積極的に感じに行く。

    ・何事も専門的に深く学ぶ
     ┗1年で何かの分野を極める
     ┗資格取得も手段で、必要なスキルを学び続ける。
     ┗会社の歴史・ビジネスモデルを学び腹落ちさせる。

  • 20代はすでに過ぎてしまっているが、
    確かにそうだ、、、
    と思えることばかり。
    30代になり、この本の内容がめちゃくちゃ理解できる。
    30代前半ぐらいまでの人に自分の過去を振り返りながら、今の立ち位置でどう生きるべきか?
    を考えるてもらうときに読むといいかも。
    30代で実践していてちょっと遅い

    あー、20代前半で読みたかったなー

  •  伸びる人になりたいなぁと想い、沈む人には、なりたくないなぁと想い、読んでみた。

     非常に読みやすく、あっという間に読み終えることができる。内容は、一般的な啓発本とは違った視点の内容もあり、「そういう考え方もあるのか」と思わせてくれる。

     このような類の本は、筆者の価値観によって、内容が異なる場合も多く、ある程度、自分の信念を持って読まねばならない。でないと、本の内容に流されるだけである。流されるだけでは、意味はない。

     本書の中で印象深いのは、

    「伸びる20代は、淡々としている。沈む20代は、威勢がいい。」
    →粛々と自分がやるべきことをやるのみであり、成すべきことを成すのみであることを知っている。

    「伸びる20代は、社外にも師匠を持つ。 沈む20代は、社内の人間関係で精一杯。」
    →師匠の数と人生を成功に導く可能性は比例する。

    「伸びる20代は、後輩に捕まる。沈む20代は、後輩を捕まえる。」
    →学び続ける人間だけが、教えることを許される。

    「伸びる20代は、同期でちょっといい人を目指す。沈む20代は、同期で一番いい人を目指す。」
    →20代のうちに断ることを覚えておくことも大切だ。

    「ライバルは、20代の自分です」と言える30代は輝いている。…とのこと。
    そんな30代を迎えたいものである。

  • 1.返事のスピードを上げるだけで、社内外ともにあなたに仕事が集中するようになる。
    2.伸びる20代は、締め切り前日に提出する。
    3.伸びる20代は自分がプロフェッショナルとして成長するためにアフター5を使うから、仕事したければするし、遊びたければ遊ぶ。
    4.依頼主は「でも」というセリフを一番嫌う。
    5.伸びる20代は業界の歴史を学ぶ。
    6.師匠の数と人生を成功に導く可能性は比例すると断言してよい。
    7.正しい事を追求するあまり、大切なことを忘れてしまうのだ。
    8.伸びる20代は顧客のうち一人からとことん愛される。
    9.沈む20代は無難に仕事を乗り切る事が何より大切だと考える。
    10.大人のケンカは負けているように見える方が強く、キレている方が弱いのだ。
    11.若いころに超一流に触れておいて、ギャップを感じたり、恥をかいたりしておく経験は、30代以降で必ず活きる。
    12.伸びる20代は外回りでよくサボる。
    13.経費の使い方というのは、その人の生き様であり、思想の全てが顕れていると言ってよい。

    ・・・印象に残ったのはこんなところでしょうか。
    こういう類の本は全て信じたら負けなような気がします。参考程度で。だから頭に留めておく程度でいいのではないでしょうか。何か全てを鵜呑みにするのもしゃくにさわるので。
    人生全てが合理的とは限らないですから。

  • 人生をマラソンに例える人は多い。実際、人生はマラソンだ。

    しかし、「最後までどうなるかわからないから、人生はマラソンである」という解釈は間違っている。

    そうではなくて、「最初からトップ集団にしがみついていなければトップになれる可能性はない」という意味において人生はマラソンなのだ。


    伸びる人と沈む人の70の特徴を示す。

    なかなかに納得されるところがあるので、今後に生かしたい。

  • ストイック系ビジネス自己啓発本の骨頂

    「お客様は神様ではない」という言葉の強さ。
    万人に好かれることは不可能。誰かに刺されば良い。

    個人的には上記の二つが心に残りました。

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著者プロフィール

愛知県生まれ。岐阜県各務原市育ち。文筆家。東北大学教育学部教育学科卒。日系損害保険会社本部、大手経営コンサルティング会社勤務を経て独立。コンサルティング会社では多くの業種業界におけるプロジェクトリーダーとして戦略策定からその実行支援に至るまで陣頭指揮を執る。のべ3,300人のエグゼクティブと10,000人を超えるビジネスパーソンたちとの対話によって得た事実とそこで培った知恵を活かし、“タブーへの挑戦で、次代を創る”を自らのミッションとして執筆活動を行っている。著書は本書で180冊目。音声ダウンロードサービス「真夜中の雑談」、完全書き下ろしPDFダウンロードサービス「千田琢哉レポート」も好評を博している。

「2024年 『29歳までに知っておきたかった100の言葉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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