□本書を要約すると、仕事は恐れずに何事も試してみることが大切ということ。試すことで、試す前と同じ場所にいることはなく、高い価値を学ぶことができる。つまり、試すことに失敗はない。また、日々試すことで新しい自分と出会える。これは大変なことであるが同時に楽しいこと。
□やりたいデザインの仕事と実際のカフェの仕事、全く関係ない仕事同士を繋げて自分のやりたい事にする発想は面白かった。
□本書は試すことによって、協力者が周りにいたことで、トントン拍子に仕事は楽しい、と繋がったが、ここまでスムーズに仕事は楽しいと思うことは難しいと思った。
以下、本書より
・「仕事は楽しいかね?」と急に問いかけられたとき、なぜハッとさせられるのかといえば、そこには「自分」と「他人」、あるいは「自分」と「かつて思い描いていた未来の自分」とを比べたときのギャップ、そして「知らぬ間に長い時が経過してしまった(歳をとってしまった)」ことへの気づきがあるため。
・必要なことはハッとさせられたときに、そこで立ち止まり続けること。「今」と向き合い続けること。多くの人は再び時の流れに飲み込まれてしまう。
・ジャネの法則➡︎ 歳を重ねるごとに1年という時の重みは小さく感じてしまうことから、時が早く過ぎ去ると感じてしまう。
・退屈と不安は同時に発生する➡︎ したくもない仕事をし、同時にそれを失うことを恐れている。
・今の仕事を「辞めたい」「辞めづらい」という消極的理由は待遇面が大きく影響するが、「楽しい」「ずっと続けたい」という積極的理由には待遇面はさほど影響しない➡︎待遇が良いから仕事が楽しいとは別。
・仕事に成功し、継続して成し遂げている多くの人たちは、みんな人生のある時点で、仕事に対する目標を変えた人たちである。
➡︎憧れていた職業に就くのが全てではない。好きだと思っていた仕事に就いても、実際に働いたら違うこともある。成功者は、その時目標を変えて動いた。
・「大抵の人は、マンネリ化した生活から抜け出すために目標を設定する。だけど、今日の目標は明日のマンネリ」
➡︎目標を、立てることは悪いことではない。仮に目標を立てたとしても、「絶えず変えていく」ことが必要。5年先、10年先どころか来年でさえ、何が起こるかは明白にはわからないため。
・「試してみることに失敗はない」➡︎ 毎日、違う自分になるということは、「試すこと」を続ける。試行錯誤を繰り返し、日々新しい自分になる事は大変ではあるが、同時にとても「楽しい」ことである。
・思いつき〟と〝偶然の出来事〟は異母兄弟。注意さえ払い始めたら、目にできるありとあらゆるところに偶然が転がっているのがわかる
➡︎偶然を発見すると仕事は楽しくなる。計画通りに仕事は行かないからこそ、発見した偶然は仕事に取り入れる。いろいろ試し、起きている偶然に気づいて、新しいことを始める。
・同じように見えている風景は、実は違うもので、単に自分が「同じように」見ているにすぎない
・偶然に気づくことが大切。
➡︎ 一見、関係なさそうなこと」に目を向けることが大事。直接関係なさそうなもの同士を、関係するかもしれないと考えること――それが「気づき」につながります。
・世の中は、きみの目標が達成されるまで、じーっと待っていたりはしない」
➡︎物事を実行に移すときに、「適切な時を待つ」ということがしばしばいわれる。適切な時を「待つ」場合、人は臆病になりやすく、「やらない要因」「できない要因」を無意識に探してしまいがち。大切なのは これは〈この場で〉〈ただちに〉始めるということだ。
・何かを試してみる限り、試す前と同じ場所に戻ることは絶対にない。試す過程で、必ず何かを学ぶのですから。仮に新しいアイデアに対して「学ぶべきことが何もなかった」と思った場合には、その前にしていたことに高い価値があったと学ぶことができる。だから「試してみることに失敗はない」
・試すこと」は繰り返すたびに「不安」よりも「楽しみ」のほうが大きくなっていく。
・いろいろなことを試すことで「偶然=素晴らしいアイデア」に遭遇する機会が増える。そのアイデアを「宇宙からの贈り物」ととらえてつかまえるか、さして気にもとめずに目の前をすーっと通り過ぎさせてしまうかによって、その後の人生は大きく変わってしまう。
・今までにないもの」というものは、今までにあったもの同士を組み合わせて生まれるケースがほとんどです
○アイデアを生み出す方法
3つのリストをつくる
➡︎①問題点を書き出す…思いつく限り書く。問題と「仲良く」なることで問題は問題でなくなる
➡︎②仕事上でやったミスを全部書き出す…恥だと思ったり、怒りを覚えたりすることなく、時間をおいてしっかり取り組むことが大事。
➡︎③仕事に関してやっているすべてのことをリストアップする…リストは、できるだけ細かく書く。「報告書を書く」であれば、「いつ書くのか」「どこで情報を手に入れるのか」「どんなふうにその情報を分類するのか」など、報告書を書き上げるまでのすべてのステップを箇条書きで構わないので書き出す。
一度書いたら同じものは決して書かず、常にリストを変化させることが大切。