セクシュアリティの多様性を踏みにじる暴力と虐待: 差別と沈黙のはざまで (アムネスティ・ジェンダーレポート 2)
- 現代人文社 (2003年9月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (86ページ)
- / ISBN・EAN: 9784877981693
作品紹介・あらすじ
レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー、彼女ら/彼らへの暴力の数々、それを放置してきた社会-。アムネスティが各国の実情を報告し、解決策を提言する。
感想・レビュー・書評
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同性愛が犯罪の国があり、性的指向に基づいて難民として保護を求めることや、1992年までWHOでさえも同性愛を疾病としていたことに驚いた。
LGBTの人々に対する差別や暴力が不当でないと何故思えるのか。人権を侵害しても問題ないと思えるのか。ひどい暴力にさらされており、読むのが辛くなり激しい怒りを覚える。
LGBTの人々を特別扱いしろというのではない。 他人の権利を侵害しない限りはどのような性的指向を持ち、どのような嗜好を持っていても良いのではないのか。
加害者は自分がされたら嫌だという想像力が欠如しているし、LGBTの人々が不満の捌け口になっていることは、政府などに自分が上手く利用されていることに気がつくべきだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
15.sep.27
2003年のアムネスティの報告。
拷問や虐待にスポットが当てられてる。
現在は状況変わってるかな…最近の報告が読みたいけど、書籍ではでてないのかな。 -
授業用
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差別なんてないよとか言ってる人や事情がわかっていない人にこそ読ませたい。
ヘコんでるセクマイにはオススメしない。
日本で生きるのだって厳しいのに、さらに厳しい現実がわんさかあるって分かっちゃうから。
セクマイは罪じゃないけど、たとえ罪悪だったとしてもここまでしていいはずがない。 -
セクシュアル・マイノリティに対する世界各地での暴力的な取り扱いの事例が集められている。写真も多く、それぞれの事例が具体的に書かれている。セクマイである、ということは、生まれつきであるにしろなにか後天的な事情があるにしろ、簡単に変えられることではなく、ましてや簡単に選べることでもないのに、国によってはそれで命を落とすという現実が、まだたくさんある。
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アムネスティが発行しているブックレットです。
世界中で蹂躙される人権、特に女性の人権について、改めて知らされました。