奈良の鹿: 「鹿の国」の初めての本 (あをによし文庫)

  • 京阪奈情報教育出版
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784878065026

作品紹介・あらすじ

産児制限をする鹿の知恵、なぜ奈良公園は鹿の糞で埋まらない?一吹き2万円。鹿寄せラッパ。鹿せんべいは無添加優良食品!男女交際は発情期だけ、角きりで集まった角の行方、白ちゃんの思い出、他府県まで足を伸ばす放浪鹿などなど。

感想・レビュー・書評

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  • 写真がよい、奈良公園の鹿の日常が切り取られている。
    鹿の事がよくわかるが、歴史・位置づけのあたりは、少し難しかった。

  • 奈良の鹿・・・奈良公園の鹿と係わる人についての本。
    第一章・・・奈良の鹿愛護会の活動について。
      人と鹿の共存の難しさ。農作物の被害、
      人の事故、鹿も事故。
      その間に立つ会の苦労、資金難。
      それでも、鹿への想いは熱い!
    第二章・・・鹿せんべいについて。
      鹿せんべいは、鹿にも人にも大事なもの。
      なんと無添加。
      奈良の鹿愛護会の資金でもあるという。
    第三章・・・鹿糞とコガネムシの関係。
      奈良公園・春日神社には46種のコガネムシが
      生育している。
      奈良公園が糞だらけにならないのも、
      ハエがほとんどいないのも、コガネムシのおかげ。
      短文ながら、一番興味が湧きました。
    第四章・・・春日大社と鹿について。
      鹿島から、武甕槌命が白鹿に乗って三笠山へ
      お遷りに。それから始まる春日大社と神鹿の
      歩みを、古文献から紹介。
      奈良の鹿を描いた画家の話は興味深い。
      (表紙の装幀)
    第五章・・・神鹿の始まりから江戸末期までの歴史。
      時の権力者によって振り回される鹿と人。
      神鹿を殺めると死罪だったとは。
      石子詰という刑がスゴイ。
    第六章・・・明治~終戦までの歴史。
      人の住環境と農地が鹿の国と急接近したことに
      より、数々の問題が発生する。
      時の知事たちの政策も・・・。
      ラッパの鹿寄せは明治後期から始まっていたのね。
    第七章・・・童話「白いシカ」
      思わずほろっとさせられる佳作です。

  • ↓貸出状況確認はこちら↓
    https://opac2.lib.nara-wu.ac.jp/webopac/BB00163587

  • 東京の人で、奈良公園をシカ公園と呼んでいる人がいました。そういう人には、本書はいろいろと教えるところがあります。ただ残念なことに、この本はオムニバス形式なので、書物としての統一感がありません。雑多な感じが濃厚です。誰かが一人、責任をもって執筆すべきだったのでは…。

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