19本の薔薇

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  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784878931802

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  • ルーマニアの老大作家のもとへ息子とその婚約者を名乗るあやしげな男女があらわれ、彼を独創的な演出家との出会いに導く。老大作家は演出家の演劇理論に魅せられ、自分の名を貸してまで彼の理論の紹介につとめようとするが、演出家は実はナンバー2の関係者であり、老大作家はナンバー2とナンバー3の権力闘争に巻き込まれて行方不明になる。・・・と読めば興味深いのだが、スペクタクルや絶対的自由のパートとの断絶ぶりを見る限り、著者にはスペクタクルや絶対的自由を必要とせざるを得ない状況を描き込んで主題に説得力を持たせる意図はないのであろう。

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著者プロフィール

1907年、ルーマニア、ブカレストに生まれる。1928年より3年間、インドに滞在し、ヨーガやタントラを学ぶ。帰国後は、ブカレスト大学で形而上学史などを教える一方で、小説『マイトレイ』を発表し、小説家としても高い評価を得る。第二次世界大戦中は、ロンドン、次いでリスボンでルーマニア公使館の文化担当官として勤務した。第二次世界大戦終結後はフランスに亡命。『宗教学概論』や『永遠回帰の神話』を発表することで、宗教学者として活躍した。1957年よりシカゴ大学に招聘され、翌年、宗教学教授に就任。1986年にシカゴで没。

「2015年 『エリアーデ=クリアーヌ往復書簡 1972-1986』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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