終末のオルガノン (Fantasmal (1))

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  • Amazon.co.jp ・本 (332ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784878931994

作品紹介・あらすじ

すべての「蒙」きを「啓」こうとする近代知の妄執から逃れ、関係の網目へと解体された世界の四肢をもう一度呼び戻す終末のオルガノン〔詩的方法〕。

感想・レビュー・書評

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  • 序章「「構造」はテーブルする」を読むだけで価値がある。はるか昔、評論社から「テーブル式」と題された学習参考書があった。当時は「机」式とは一体何の意味か全く分からなかった。そしてRDBの勉強で再び「テーブル」と言う言葉に出会い「表」であることが分かったが、なぜ「机」が「表」なのかは分からず。その後Excelが出てテーブルも一般化してきたが、相変わらずなぜ、机が表か分からず。
    しかし何を行とし、何を列とするか、カテゴライズの重要性を一般の人にも分からせたのはExcelの功名であり、それが出来る人は「構造化」が出来る人に他ならない。
    そうこうしているうち「タブレット端末」が出る。このあたりのつながりを見事に解明したのがこの序章である。
    「テーブルする」とは「世界を構造化する」という意味であると書かれている。名言だ。物理的な机の上にこの物は載せ、この物は載せないと言うこと自体が世界を構造化している。全文重要。(証拠の)図版豊富。眼を皿にして一言一句読むべし。
    ただし、日本はこの名著を絶版にしている。せめて図書館で読むべし。

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プロフィール

HIROSHI TAKAYAMA.
たかやま・ひろし
大妻女子大学学務担当副学長(文化表象論、現代批評理論)。
1947年、岩手県生れ。
東京大学文学部英文科卒、
同大学院人文科学研究科修士課程修了。東大英文科助手、
東京都立大学助教授、教授、
首都大学東京都市教養学部教授を経て、
明治大学国際日本学部教授、
2014年より大妻女子大学比較文化学部教授。
2017年より退職。
●『アリス狩り』『アレハンドリア  アリス狩りⅤ』
(青土社)等著書多数、
『アルチンボルド』(ジャンカルロ・マイオリーノ、
ありな書房)、キャロル『鏡の国のアリス』
佐々木マキ・絵、高山宏・訳(亜紀書房)、
マガイアー『ボーリンゲン』(白水社)等訳書多数。
当面、視覚文化論の重要テクスト(英文)70篇の
編集・出版に没頭(ライフワーク)
VIsual Culture(4巻,SAGE,London,2017).

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