現象学の理念

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感想 : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (133ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784878932779

作品紹介・あらすじ

現象学とは何か。現代思想に絶大な影響を与えるその要諦をフッサール自身が解きあかす必読の入門書。

感想・レビュー・書評

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  • 入門書も読んだあとなので六割くらいは理解した、気がする。

  • まず竹田青嗣氏の「超解読!はじめてのフッサール『現象学の理念』」を先に読んでいたので、比較的文意を理解しやすかったように思う。
    ただ、竹田氏の解釈と比較しながらフッサールの思索の軌跡を追っていったつもりではあるが、どうしても竹田氏の解釈に僕の思考が引っ張られた感は否めない。

    そこを前提としての所感になるが、フッサールがエポケー(判断停止)によって自然的超越(外界の事物)を本来的認識の明証性の議論から排去したことと、その上ですべての認識は内在における「あたえられかた」の直感とその様々な様相の構成によって明晰な妥当性を得るというフッサールの現象学的還元の要諦は読み取れたように思う。

    ただ、本書はフッサール現象学の初期の、学生に向けて編まれた講義録であるが故に、論を立てるに当たっての注意深い(取りようによっては迷走的な)既存の認識論(デカルトのコギトエラズム、カントの悟性、科学主義、心理学などを含む)が行なった主客的中の方法論を退ける要素に多くの字数を割いており、肝心の現象学的還元の具体的な方法についてはまだ入り口に立ったところ、即ち、序章というふうな印象を受けた。

    また、5章における内在への対象の明晰な「あたえられかた」が個的なものから一般へと構成される(たとえば、家の様々なパーツの色や形の記号的な認識から家という一般認識が内在において純粋に明証的に構成される)といった考え方は、現代の機能脳科学における認識の段階的な成立の仕方と類似した構造を持つように思った。たとえば、バラバラな部分の認識を統合して意味のあるひとかたまりの事物を認識するゲシュタルトは、フッサールの現象学的還元による内在的認識の構成に似ているのではと。それに連関して、人間の脳内における主観が主導しない認識の構築方法は、現代の人工知能(AI)研究にも繋がるように思う。

    フッサールをもう少し踏み込んで咀嚼するためには、「イデーン」の通読が必要と感じた。

  • 哲学

  • 認識の重要性
    明晰な直観こそがもっともすぐれた認識である
    障害者における現象学とはどういったものか?

  • 読了。フッサール初期の講義録。現象学、建設中。。と言う感じ。
    学問の絶対基礎となるものが必要とされること。それは客観主義・科学主義ではありえないこと。現象それ自体は懐疑主義者も否定出来ないだろうこと。現象は、個別性だけではなくて、一般性についても語れるであろうこと。よって我々は現象を還元して、その本質を見極めることが必要とされる。
    …などが言われるが、これ大学の講義で延々聞かされた人はツラかっただろうなと思う。

  • たまたま会話中に出てきた「現象学」という言葉を聞いて
    なんじゃろな?と思って調べ始めたら、ちっとも解らず
    くやしかったので読んでやろーと思った本。

    理解できるかどうかはわかりませんが、取り合えず
    意地でも読破はしたい所存。

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