妓生: 「もの言う花」の文化誌

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  • Amazon.co.jp ・本 (257ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784878933868

作品紹介・あらすじ

「もの言う花」の沈黙の歴史を豊富な図像と詳細な解説で辿り、朝鮮と日本の歴史と文化を妓生を通して彫琢する。

感想・レビュー・書評

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  • 日本人が他者としての朝鮮人を、男性が他者としての女性をどのように表象してきたのか、そしてそこに働くロジックを明らかにした本。

    時代の流れとともに、妓生制度が形を変えて変遷していったのだということ、そこには政治的、民族的、性的な支配ー従属の関係が成立していたのだということを言いたかったのだと思う。

    ある程度、社会変動も絡めた分析になっていて参考になったが、資料が豊富にあるにもかかわらず、一部資料の分析の不十分さと少々の偏りが見受けられ、その点で物足りなさを感じた。

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著者プロフィール

1951年2月、網走市に生まれる。文芸評論家。1981年「異様なるものをめぐって──徒然草論」で群像新人文学賞(評論部門)優秀作受賞。1993年から2009年まで、17年間にわたり毎日新聞で文芸時評を担当。木山捷平文学賞はじめ多くの文学賞の選考委員を務める。2017年から法政大学名誉教授。
『川村湊自撰集』全五巻(作品社、2015‒16年。第1巻 古典・近世文学編、第2巻 近代文学編、第3巻 現代文学編、第4巻 アジア・植民地文学編、第5巻 民俗・信仰・紀行編)。

「2022年 『架橋としての文学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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