釈迦と維摩―小説維摩経

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  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784878935534

作品紹介・あらすじ

娼婦・商人を菩薩と呼び、語り得ぬ「空」を語り尽くす、大乗仏教の奥義を解りやすく小説化。

感想・レビュー・書評

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  • 維摩経を小説形式で、分かりやすく解釈説明している。
    形にとらわれるのではなく、真理とはなにか?本当の釈迦の教えはなにかを解いている。
    維摩の口を借りて、仏教の真理を論理性を意識して表現しているところがこの小説の醍醐味。
    釈迦の教えを、維摩の話等を交えて総合的に理解するには、より深くじっくり読み込んでいく必要がある。釈迦の教義は、言葉だけで理解してすべてを理解した気になってはならない。真理は奥が深く、空の概念、法、本願の本当の意味を理解し、実践していかなければ、体得できない。
    釈迦の教えを紹介し、それを弟子という人格を通して、バラバラにして、個別の表面的理解をすべて否定し、それらすべてを引っくるめて真理を再構成する。釈迦の教えは、すべて否定されたのではなく、それを操る人の驕りが真理を曇らせ、見えなくさせる。
    また、個々の教えだけでよいのではなく、全体を達観して始めて意味を成す。正と反は、対立概念ではなく、合と言うよりすべてを引っくるめて、矛盾を矛盾とせず、すべてを包み込む大きさ、度量を備える。
    釈迦は、今のガンダーラ地方で布教活動をしていたチベット民族の人で、昔も今も政情不安定な多民族が共存する地域だったことを念頭に読むと当時のその場所の知識、精神性の高さに圧倒される。

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プロフィール

1948年大阪生まれ。早稲田大学卒業。1977年『僕って何』を「文藝」に発表し、芥川賞受賞。以後、小説、評論、エッセイと幅広く活躍している。著書に、『いちご同盟』『空海』『西行 月に恋する』他多数。

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