革命的な、あまりに革命的な: 「1968年の革命」史論

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  • Amazon.co.jp ・本 (395ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784878935541

作品紹介・あらすじ

「20世紀唯一の世界革命」1968年に至る60年代日本の政治的/思想的/文化的パラダイム・シフトと、その現在性を克明に描き出す渾身の長編評論。

感想・レビュー・書評

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  • 1968日本において"1968年の革命"の余波が(欧米、ヨーロッパに比べて)サブ・カルチャー的になってしまう(カウンター・カルチャーでなく)のは、全共闘という"メイン・カルチャー"という1968年革命があるからじゃないかなぁ、とか思ったり。

    で、全共闘は「解放、自由、人びとの対話といった1968年革命の本質」とは一寸違って、その差がヒッピー的な流れを汲んだ、今日のネットカルチャーから見ると大きく感じるというか。

    「世界革命は、これまで二度あっただけである。一度1848年に起こっている。二度目は1968年である」(イマヌエル・ウォーラーステイン『反システム運動』)。

  • 60年代文化の評論。「1968は革命だった」と説く。ならば革命とは何かということになるが、それは『少女革命ウテナ』を見ればわかるよ。

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著者プロフィール

文芸評論家。1949年生まれ。著書に『革命的な、あまりに革命的な』、『吉本隆明の時代』(以上作品社)、『1968年』(ちくま新書)、『反原発の思想史 冷戦からフクシマまで』(筑摩選書)、『天皇制の隠語(ジャーゴン)(航思社)など。共著に『昭和の劇 映画脚本家 笠原和夫』(笠原和夫、荒井晴彦との共著、太田出版)など。編書に『ネオリベ化する公共圏』(花咲政之輔との共編、明石書店)など。

「2016年 『タイム・スリップの断崖で』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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