ジェンダーと権力―セクシュアリティの社会学

制作 : R.W. Connell  森 重雄  加藤 隆雄  菊地 栄治  越智 康詞 
  • 三交社
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  • Amazon.co.jp ・本 (436ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784879191175

作品紹介・あらすじ

フェミニズム・精神分析学・性役割理論・社会生物学など多岐にわたるジェンダー論の総括であると同時に、男女の不平等解消へむけて連帯の構築可能性をさぐる意欲的試み。

感想・レビュー・書評

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  • S大大学院の2008年前期、ジェンダーのゼミのテキスト。ジェンダーは無論、社会学の概説的説明(たとえばギデンズとか)にも頻繁に出てくる名前。権力というのは限られた支配者とか政府とかだけ持っているものではなく、相互関係を(直截的でなくても)もつ関係にある人間の中に発生するもので、それが何によってどう働くかというメカニズムが説明されている(はず^^;)。ジェンダーというものが、各個人がもつ性別起源の属性とか「本質」とかによらず、社会に共有されている制度、あるいは約束事によってきまってる、ということを説明するようなとき、この本は必ずと言っていいほど出てくるように思う。男女二分や「男/女らしさ」が、生物学的本質ではないのだけれども、それでもなかなかに抜きがたく人間に鋳込まれて、個々の人間にも制度にも再生産され維持されていく様子を「ジェンダー秩序」として説明していて、そこで描かれる男女不均衡なメカニズムの説明はすごい迫力。結局これ以上の説明が書けないからこそ、今となっては古典になったこの本はいまだに言及されるのだと思う。もうすこし理論的説明がほしいところで実例が出てきちゃう、とゼミの先輩方は言っていたが、ワタシはなんかこれでいいような気がする。特筆すべきは、80-90年代のゲイ・リベレーションの様子がそこここで書き込まれていて、ときに臨場感のあるウーマン・リブ、ゲイ・リブ史としても読める部分がある、ということだ。

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