吉本隆明が語る戦後55年〈1〉60年安保闘争と『試行』創刊前後

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制作 : 吉本隆明研究会 
  • 三交社
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  • Amazon.co.jp ・本 (143ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784879192011

感想・レビュー・書評

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  • ここへ来て、意外な人がファンレターを書いたという感じで鹿島茂の『吉本隆明1968』が出たり、その前には、手帳やミーハー向けの知的関連グッズの延長線上に販売の目玉として、宮下和夫・弓立社社長が40年以上かけて追っかけ録音してきた貴重なテープを元に『吉本隆明の声と言葉・・・その講演を立ち聞きする74分』や『五十度の講演』を糸井事務所がまとめたりしていますが、それよりもっと前、1995年8月〜2000年3月にかけて『週刊読書人』に連載されたものをまとめた本シリーズ12巻+別巻1巻があったことを、すっかり忘れていました。週刊読書人そのものを毎回読んでいたのに、この連載自体にそれほど興味を抱かず、読んだり読まなかったりでしたが、そういえば大好きな宮本輝や逢坂剛の新聞連載小説も、そういう習慣が身についていないので、続けられずに途中で断念した覚えがあります。その思想の質的なものはともかく、明らかに他を圧倒するに足る独創性は顕在すると思います。何よりも思想の独立性を確固とするために、けっして大学教授などにはならずに、あくまで在野にこだわり、そして単に机の前での思索にとどまらず、現場に出て行き現場を媒介して思想の中に取り込む、その姿勢や生き方においてすばらしい実践的思想家であることに感服しています。13冊の語られた吉本隆明が別の顔であるはずはありませんが、著作では表せない側面や詳細や、実は今だから言えるのだがという、話し言葉ならではのアナーキーさを期待して読んでいきます。・・・・・

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プロフィール

1924年、東京・月島生まれ。詩人、文芸批評家、思想家。東京工業大学工学部電気化学科卒業後、工場に勤務しながら詩作や評論活動をつづける。日本の戦後思想に大きな影響を与え「戦後思想界の巨人」と呼ばれる。2012年3月16日逝去。

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