電脳遊戯の事件簿: さよなら、TVゲ-ム!

著者 :
  • 三交社
2.80
  • (1)
  • (0)
  • (2)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 8
感想 : 1
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784879195753

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 軽薄な文章、軽薄な題名
     『電脳遊戯の事件簿―さよなら、TVゲーム!』といふ題も軽薄な推理小説みたいだし、文章もなんだか《ゲームにハマって我れを忘れて夢中になることを「猿になる」などと言うくらいだから、まあ良しとしよう。許されたい。いや、ごめんなさい。》(p.168)とわざわざ書く必要のないことをおもしろいと思って書いてゐて中二病みたい。
     p.157の記述もをかしい。「太陽の王子 ホルスの大冒険」があたかも宮﨑駿のアニメのやうに語られてゐるが、これは高畑勲が監督した作品である。小谷野敦の『高畑勲の世界』にも《父親に育てられたホルスのアイディアは宮﨑が出し、ヒルダのアイディアは高畑が出したという。つまりホルスは、〔註。未来少年〕コナンの前駆的な姿だったのだ。(『考えたこと1』)》と書いてある。だから《この作品に登場する、悪魔と人間の間に生まれた薄幸の少女ヒルダこそ、後の宮﨑アニメには欠かせないキャラクターの原点になる。》などといふことはありえない。

全1件中 1 - 1件を表示

著者プロフィール

TVゲーム業界の黎明期である80年代後半から、ゲームシナリオライターとして多数のソフト開発に携る。専門学校でゲーム企画、シナリオ制作の講座をもつ。一級建築士。
著書『クリエイターのためのゲーム「ハード」戦国史』 (言視舎)等。

「2018年 『ファンタジーのつくり方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

中村一朗の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×