おひとりさまの老後

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  • 法研
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  • Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784879546807

作品紹介・あらすじ

結婚していようがいまいが、だれでも最後はひとり。「これで安心して死ねるかしら」

感想・レビュー・書評

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  • 著者が今、東大の祝辞で話題になっておりますね。10年以上前に、本屋で気に止まり、購入。読んだことを思い出しまして、登録しました。

    子育て中は友達と別れてしまっても、子育てが終わればまた付き合う時間もできるし、結婚しても夫に先立たれて、最後は一人。特に女性は殆どがそうなる。という事に気づかされ、また、生きていく覚悟のようなものを感じて、しばらく手元に書籍を残しておりました。

    人生は長く、色々な事が起こる事がある。それでも自分の可能性や自分の人生を諦めたくはない。今やっとそういう風に思えるようになりました。結婚して子供を育てるのが当たり前…当たり前でない人生の可能性と現実性、私にとってはその方向性をぼんやりと感じさせてくれた本だったように思います。

  • 人生、どのようになっていくのか、
    誰も予測は出来ない。であるから、
    シングルライフのことも意識しておくのが当然であろう。
    ということで、読んでみた。そして、オトコの方が準備
    しなければいけないことが多いことがわかった。
    妻にまだまだ甘えている自分があることもわかった(苦笑)。

    <本から>
    結婚してもしなくても、みんな最後はひとりになる。
    事実、65歳以上の高齢者で配偶者がいない女性の
    割合は、55%と半分以上。うち、死別が46.1%、
    離別が3.5%、非婚が3.3%。これが男性だと
    配偶者がいないのは17%と少数派。

    介護される側の心得10カ条
    ①自分のココトとカラダの感覚に忠実かつ敏感になる
    ②自分にできることと、できないことの境界をわきまえる
    ③不必要ながまんは遠慮しない
    ④なにがキモチよくて、なにがキモチ悪いかをはっきり
     ことばで伝える。
    ⑤相手が受け入れやすい言い方を選ぶ
    ⑥喜びを表現し、相手をほめる
    ⑦なれなれしいことばづかいや、子ども扱いを拒否する
    ⑧介護してくれる相手に、過剰な期待や依存をしない
    ⑨報酬は正規の料金で決済し、チップやモノをあげない
    ⑩ユーモアと感謝を忘れない

    認知症は、認知障害であっても、感情障害ではない。

    丁寧語は、相手とのあいだに距離を置く技法である。
    丁寧語を使いつづけるかぎり、「わたしはあなたとこの
    距離を詰めるつもりはありませんよ」というメッセージが
    伝わる。これを社会学用語で「儀礼的距離化」という。

    『遺言ノート』(ベストセラーズ、1996年/『新・遺言ノート』
    同社より2002年)

    ほんとうに価値があるのは、特定のひとにあてたメッセージ
    としての自分史。わが子あてて自分の生きたあかしを
    残したい、と思って書かれた記録なら、残された子どもたちに
    とってかけがえのない宝物になるだろう。

    東京都監察医務院に勤務する小島原蔣直さんには、
    「孤独死」をめぐる心にしみる講演録がある。
    東京都監察医務院のホームページ
    http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kansatsu/

  • 介護されること、死ぬことはどうせ避けては通れないのだから、早いうちから準備をしておいたほうがいい。いろいろな資金の準備というよりは「心づもり」という面で、こういった本はこれからもどんどん読んで準備したいです。

    ジェンダー界隈で有名な上野さん。中国では彼女の本が売れまくってるらしい、ということを知り興味を持ちました。この本も女性に向けて書かれています。

    前半の、「女一人がどこでどう暮らすか」は、うーん話半分といったところ。裕福な人が対象なのかな。「自分のささやかな夢をかなえるのに遠慮はいらない。とにかく早く始めよ」というメッセージは刺さりました。

    後半部分の「介護・死ぬこと」に関しては、『介護される側の心得』『おひとりさまの死に方』が非常に参考になりました。
    「孤独死」に関しても漠然と恐怖を感じていましたが、それなりにコミュニティに属し、準備していれば、いわゆる壮絶な孤独死とは無縁。せいぜい死の瞬間に看取る家族がいない、という程度。これはだいぶホッとしました。

  • 「ひとりの老後」が現実になってきたので読んでみた。

    上野先生によると

    最後に残るのは友人。そして友人にはメンテナンスがいると。

    ほっといても、もつ関係は関係じゃない。無関係。

    なるほど

    年賀状やめなきゃ良かったか?

    どんなふうに「終わる」も気になる。おひとり様の「死に方5カ条」は覚えときたい。

    ○すぐ発見されるような人間関係
    ○残したら人が困るものは処分
    ○死後どうしてほしいか、人が困らない程度の希望を伝えておく
    ○葬式、お墓も
    ○費用と謝礼を用意

    あと

    散骨って意外と法律がゆるいらしい。

    女はお世話する性?っていうのも昭和世代には考えさせられる。

  • 友達を作らないといけないですね。
    お墓(というか、どう葬って貰うか)も考えておかないと。あと、見られて恥ずかしいものをどうするか。誰かに処分を頼むとかなのか?お金のことはどうにもならない。つつましく生きていこう。

  • 購入し、2008年読了、その後再読してから処分。
    ★は当時付けたもの。

  • 【感想】
    本書は筆者が地域ケア等の実情を調査し、様々な角度から「老後の一人暮らし」について述べているが、大まかには次のことを述べていると言ってよい。

    ①高齢者の一人暮らしは意外と寂しくない。子どもと「一緒に住もうか」と言われることがあるが、それは介護ができるのにそうしない自分に対する自責の念から来るものだ。これを究極の愛情表現と勘違いしている人が多く、もし自責の念から同居したとしても、一ヶ月や一年もいい娘を演じられないし、親にとっても穏やかな老後を失うことになる。

    ②大切なのは「ちょうどいい距離感」である。パートナーとも、子ども夫婦とも、ケアワーカーとも入居者とも、「他人と関わりたいとき」と「一人でいたいとき」のバランスを取ることが大切である。誰かと毎日一緒にいることは一人の気楽な時間を失うということである。

    ③誰でも最後の瞬間まで自分の家で過ごしたいのが本音である。しかし、「家で過ごしたい」と「家族と過ごしたい」は違うものだ。多くの高齢者が施設から自宅に戻れないのは、介護を厄介に思う家族が家に住んでいるからだ。
    例え親から薄情と言われようとも、一緒に住むことから距離を置くべきである。自宅で老人を一人暮らしにさせ、病院送りになるギリギリまで訪問介護を続けることも一つの解決策だろう。

    ④大切なのは家族や職場以外とのネットワーク。幸せな老後になるか孤独な老後になるかは自分次第である。


    本書は約10年前に書かれた本であるため、現状認識も筆者の価値観もだいぶ古い。
    本書は老後における独り身の自由さを説いているが、高齢者単身世帯の多くが、自由を謳歌できるほどの収入を得られていないことは勘案されていない。
    平成24年版男女共同参画白書によると、65歳以降の高齢者における相対的貧困率は22.0%、一人暮らしの高齢女性の世帯では52.3%もある。本書がフォーカスを置く「おひとり様女性」の半分は貧困にあえいでいる状態だ。こうした貧困のほとんどは配偶者との離別によって引き起こされる。それは夫の受給する公的年金と妻の公的年金を合算できなくなるから、簡単に言えば二人分の収入から一人分の収入に落ち、生活コストが上昇するからだ。

    筆者の言うとおり、年を取ってパートナーと離婚したり死別したりしても、子どもたち夫婦に頼らずに一人で暮らせれば快適だろう。しかし、収入の減少から、一緒に住まざるを得ないというのが現状である。

    「子どもと一緒に住んで面倒を見てもらうのが幸せ」という価値観は、決して精神的な充足のみではなく、その背後に「豊かな暮らしができるから」というファクターがあったことを忘れてはいけない。

  • うーん、なんというか読む前から予想されてた内容がそのまんまで、残念な感じ

  • 最後はみんな一人ですからね。結婚してもしなくても、女が一人で生きる時間は長い。。。楽しまなきゃ損!でしょう。

  • 独身だとサビシイでしょう、老後はどうするのと聞かれ続ける…
    でも大丈夫ですよ!という本。
    第一、夫はほとんど先に死ぬので、専業主婦も最後は一人よ?
    おまけに子どもと同居はしない方が幸せですよ、と…
    独身女性は働き続けて税金も払ってきたし、年金もある。
    どこでどう暮らすか、誰とどうつきあうか、お金はどうするか、どんな介護を受けるか、どんな風に終わるか?
    数々の先輩方の実例を挙げながら、例えばこんなのもありますよと解説。
    今の時代、子どもの数は少ないから、案外家を持っている人も多い。
    親ほど収入のない子どもの世代も、親の家を受け継ぐから何とか食べていけるでしょう。
    いや今の時代の貧困の問題はどうなるんですかね。
    社会学者にしては楽天的な気もするが、これはそういう趣旨の本だから。
    1つ1つ不安を取り除いていきましょうという姿勢は良い。なるほどね。
    著者は1948年富山県生まれ。京大社会学博士課程修了。数々の助教授、客員教授を経て東大大学院教授。
    専門は女性学、ジェンダー学でこの分野のパイオニア。
    2007年7月発行。

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著者プロフィール

東京大学名誉教授,NPO法人ウィメンズアクションネットワーク(WAN)理事長

「2024年 『挑戦するフェミニズム』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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