おひとりさまの老後

著者 :
  • 法研
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本棚登録 : 940
レビュー : 180
  • Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784879546807

作品紹介・あらすじ

結婚していようがいまいが、だれでも最後はひとり。「これで安心して死ねるかしら」

感想・レビュー・書評

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  • 著者が今、東大の祝辞で話題になっておりますね。10年以上前に、本屋で気に止まり、購入。読んだことを思い出しまして、登録しました。

    子育て中は友達と別れてしまっても、子育てが終わればまた付き合う時間もできるし、結婚しても夫に先立たれて、最後は一人。特に女性は殆どがそうなる。という事に気づかされ、また、生きていく覚悟のようなものを感じて、しばらく手元に書籍を残しておりました。

    人生は長く、色々な事が起こる事がある。それでも自分の可能性や自分の人生を諦めたくはない。今やっとそういう風に思えるようになりました。結婚して子供を育てるのが当たり前…当たり前でない人生の可能性と現実性、私にとってはその方向性をぼんやりと感じさせてくれた本だったように思います。

  • 人生、どのようになっていくのか、
    誰も予測は出来ない。であるから、
    シングルライフのことも意識しておくのが当然であろう。
    ということで、読んでみた。そして、オトコの方が準備
    しなければいけないことが多いことがわかった。
    妻にまだまだ甘えている自分があることもわかった(苦笑)。

    <本から>
    結婚してもしなくても、みんな最後はひとりになる。
    事実、65歳以上の高齢者で配偶者がいない女性の
    割合は、55%と半分以上。うち、死別が46.1%、
    離別が3.5%、非婚が3.3%。これが男性だと
    配偶者がいないのは17%と少数派。

    介護される側の心得10カ条
    ①自分のココトとカラダの感覚に忠実かつ敏感になる
    ②自分にできることと、できないことの境界をわきまえる
    ③不必要ながまんは遠慮しない
    ④なにがキモチよくて、なにがキモチ悪いかをはっきり
     ことばで伝える。
    ⑤相手が受け入れやすい言い方を選ぶ
    ⑥喜びを表現し、相手をほめる
    ⑦なれなれしいことばづかいや、子ども扱いを拒否する
    ⑧介護してくれる相手に、過剰な期待や依存をしない
    ⑨報酬は正規の料金で決済し、チップやモノをあげない
    ⑩ユーモアと感謝を忘れない

    認知症は、認知障害であっても、感情障害ではない。

    丁寧語は、相手とのあいだに距離を置く技法である。
    丁寧語を使いつづけるかぎり、「わたしはあなたとこの
    距離を詰めるつもりはありませんよ」というメッセージが
    伝わる。これを社会学用語で「儀礼的距離化」という。

    『遺言ノート』(ベストセラーズ、1996年/『新・遺言ノート』
    同社より2002年)

    ほんとうに価値があるのは、特定のひとにあてたメッセージ
    としての自分史。わが子あてて自分の生きたあかしを
    残したい、と思って書かれた記録なら、残された子どもたちに
    とってかけがえのない宝物になるだろう。

    東京都監察医務院に勤務する小島原蔣直さんには、
    「孤独死」をめぐる心にしみる講演録がある。
    東京都監察医務院のホームページ
    http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kansatsu/

  • 最後はみんな一人ですからね。結婚してもしなくても、女が一人で生きる時間は長い。。。楽しまなきゃ損!でしょう。

  • 独身だとサビシイでしょう、老後はどうするのと聞かれ続ける…
    でも大丈夫ですよ!という本。
    第一、夫はほとんど先に死ぬので、専業主婦も最後は一人よ?
    おまけに子どもと同居はしない方が幸せですよ、と…
    独身女性は働き続けて税金も払ってきたし、年金もある。
    どこでどう暮らすか、誰とどうつきあうか、お金はどうするか、どんな介護を受けるか、どんな風に終わるか?
    数々の先輩方の実例を挙げながら、例えばこんなのもありますよと解説。
    今の時代、子どもの数は少ないから、案外家を持っている人も多い。
    親ほど収入のない子どもの世代も、親の家を受け継ぐから何とか食べていけるでしょう。
    いや今の時代の貧困の問題はどうなるんですかね。
    社会学者にしては楽天的な気もするが、これはそういう趣旨の本だから。
    1つ1つ不安を取り除いていきましょうという姿勢は良い。なるほどね。
    著者は1948年富山県生まれ。京大社会学博士課程修了。数々の助教授、客員教授を経て東大大学院教授。
    専門は女性学、ジェンダー学でこの分野のパイオニア。
    2007年7月発行。

  • 女性が独りになっても生きれるが、
    男性は奥さんがいなくなるとがっくり。。

    家族としか時間を過ごしたことがない人は、
    家族がいなくなったとたんに何をしたらよいか
    わからなくなる。。

    これって、そうだよなー。
    『ようこそ、シングルライフへ』だって。。

    ま、人は、みんな「独り」ってことか。。



    〜以下、◇○本より抜粋、●・コメント〜

    ◇リバースモーゲージ
    ○持ち家を、自分が住んだまま担保にして借金ができるしくみ
    ○日本で最初に実施したのは、武蔵野市のため、「武蔵野方式」とも
    ○子孫に美田は残さないとわりきらなければ、おひとりさまの老後はしのでない

    ●こんな手もある


    ◇トンチン年金
    ○長生きするほどトクをする究極の年金
    ○あるグループ内で資金を持ち寄る
    最後の独りになれば、分配金をひとり占めできる

    ●いやいや、これって○人に発展しないか?
    そんな想像をしてしまう自分の心がすさんでる?!


    ◇PPK
    ○PPK(ピン・ピン・コロリ)
    死ぬ日までピンピン元気でいて、ある日コロリと逝くのが老いと死の理想
    ○長野県発のこのPPK運動は全国に広がり、老人会でPPK体操を全員で
    やるところもあるという。。。ファシズムじゃ。

    ●人間のように大きな動物は、ゆっくり死んでいく?
    そうかなぁ、PPKいいと思うけど、、、作者のように年をとる(1948生まれ)
    と違ってくるのかなぁ。。


    ◇ある朝ぽっくりを願っても、そうは問屋が卸さない
    ○データによると、高齢者が死を迎えるまでに寝たきり状態で過ごす
    期間の平均が、8.5ヶ月。
    ○もちろん「平均」だから、PPKである朝ぽっくりというひともいれば、
    寝たきりで十数年というひともいる。
    ○日本の現在の医療、衛生、栄養、介護水準が到達した「平均」がこれである。

    ●8.5ヶ月かぁ。。
    長いな。いやいや、当の本人にとっては、短いのかな。。


    ◇世話されるのは針のむしろ
    ○多くの妻が、たとえかぜで熱があっても自分で家事をしてしまうのは、
    夫に愛情があるからでも、夫に火事能力がないからでもなく、
    自分のこの罪責感が耐えられないからである。

    ●あっ、これは、そうかも


    ◇ユーモアと感謝を忘れない
    ○ユーモアとは、自分を現実からひきはなす、`ず`ら`し` の
    精神、諧謔(かいぎゃく)から生まれる。
    そうなれば、介護者と要介護者はいっしょに笑える。

    ●諧謔・・・おどけておかしみのある言葉。気のきいた冗談。ユーモア。


    ◇親族遺留分の壁をどうクリアするか
    ○遺言状にどんなことが書いてあっても、半分までしか効力がなく
    残りの半分は法定相続人にところに行くように法律は親族の権利
    を守っている

    ●ふわぁ!
    なるほど、女性のおひとりさまだと、遠い親戚より
    近くの恩人に相続したいと思うのか!
    ま、それはわかるな。


    ◇監察医が語る理想の死
    ○東京都監察医務院のホームページ
    http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kansatsu/
    ○このHPより2005年の東京都23区の年間検案数は、
    11,874体、解剖は 2702体で、1日平均の検案数は、
    32.8体。解剖数は、7.4体
    ○23区の全死亡者数の約18%
    5・6人に1人が監察医の検案を必要としている。

    ●そんな世界があるの!

  • おひとりさまの老後

  • うーん、なんというか読む前から予想されてた内容がそのまんまで、残念な感じ

  • 配偶者と死別した高齢者、離別して一人で生きる高齢者に、子が心配して同居をすすめるのは余計なお世話だ、という意見は参考になった。確かに自分がずっと一人暮らししてきて、急に子供家族と一つ屋根の下で暮らすにも、気を使うこと間違いなし。それより家族以上に親しくなれる友人関係、交友関係が大事!

  • 個人的に作者の上野千鶴子先生って、歯に衣着せない発言をされていて好きです。
    そんな上野先生が女性の老後について記述したのが本書です。結婚していても、独身でも、無理心中や自然災害、交通事故などを除けば、結局人は一人で死んでいくわけです。楽しく悔いなく死ぬにはどう老後を生きていけばいいかを、人生の先輩たる方々の生き方・暮らし方を例示しながら記述してあります。

    作中にも書かれているのですが、介護のしかたや高齢化問題などは様々出版されていますが、介護される側、老後を迎える側の心構えを書いている本はあまりないので興味深く読めました。

    また、親の介護に関しても、結局は、できるのにしない自分に対する自責の念であって、義理や意地、世間体はあくまでも介護する側の都合であり、ふりまわされるのは親側という考え方には、そうだろうな、と納得しました。そうは言うものの育ててもらった恩はあるので、どのように距離を保つか折り合いが難しいですが。

    本書が書かれたのは平成19年。
    10年以上も昔ですが、変わらないテーマですので事前準備に読むには良い本だと思います。なお、あとがきで男はどうすればいいか、少しばかり言及されているのですが、実はこの後「男おひとりさま道」として平成21年に本が刊行されています。(なお、図書館にも学生選書コーナーに入っています。)ですから、気になる方は、読んでみては如何でしょうか。

    図書館スタッフ(東生駒):homusa

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    帝塚山大学図書館OPAC
    http://lib.tezukayama-u.ac.jp/mylimedio/search/search.do?target=local&mode=comp&category-book=1&category-mgz=1&materialid=1100358177

  • 面白い!切り口がまた!いい!と、思ったら酒井順子と仲良しだそうで!それでこうスパッと切ってくれちゃうんだなぁ。いい!65歳以上の高齢者で配偶者のいない女性の割合は55パーセントだとか。なるほど!確かに64歳ならまだまだな感じだよなぁ。おひとりさま老後。

    そんなおひとりさまの老後の生活のイロハを説いた本なんだけども、介護される側の心得や、介護を気持ちよくさせてあげるためのツボなど、介護者からの目線じゃなく、介護される側からの目線での話もなかなか面白かったし、この人にだけは遺産は絶対やりたくないっていうネガティヴリストの書き方など、なかなかやるな!という一冊でした。

    でも、確かにそういうのもないとね。

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著者プロフィール

上野千鶴子(うえの ちづこ)
1948年富山県生まれの研究者。専攻は社会学で、女性学やジェンダー研究の第一人者として知られる。東京大学名誉教授。著書に『近代家族の成立と終焉』、『家父長制と資本』(岩波書店)、『おひとりさまの老後』(文春文庫)、『女ぎらい』(紀伊國屋書店)、『ケアの社会学』(太田出版)、『サヨナラ、学校化社会』など多数。

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