PISAに対応できる 「国際的な読解力」を育てる新しい読書教育の方法―アニマシオンからブッククラブへ (シリーズ学校図書館)
- 少年写真新聞社 (2009年9月4日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
- / ISBN・EAN: 9784879813251
感想・レビュー・書評
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なんでこんなに高圧的なんだろう。
なんでこんなに欧米が好きなんだろう。
著者が正しいと思っていること以外は認めない的な雰囲気すら感じる。
参考になることもいっぱいあるけど、それが唯一の正解とは思わない。
読書のタイプの違いは確かにあるかもしれないけれど、優劣はないと私は思ってる。
著者の意に沿わない読書は、なんの意味もない行為をしているように書くのは悲しい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
PISA(生徒の学習到達度調査)という国際調査による
読解力と日本人が考える読解力は異なっている。
日本の読解力のテスト→文章に書いてあることを
正確に理解できるかどうか=答えは一つ
欧米の読解力→書いてあることを理解するだけではなく、
書いてあることについて自分の意見を表現する
日本の読書は個人読書だが、欧米の読書は集団読書であり
同じ本を読んで話し合うブッククラブがさかんである。
子どもの読解力を育てるために、教師と学校司書が
するべきことが書かれており、
教師→本を読む、ティーチャーブッククラブを行う
司書→読み聞かせやアニマシオン、ブッククラブ、
ブックトークを子どもたちに行う -
言語がコミュニケーションの根幹を担っているというのは最近とみに思うところです。
いかに「コミュニケーション能力」が重要だと言っても、その前提である言語能力が整っていない状態では議論すべき俎上にテーマが乗っていないも同然ではないかと。
人の話を聞き、自分の意見を述べるということは言葉を理解し、言葉を伝えるということだと思うのですが、そのあたり、現在の国語教育ではどのように学習されているかは現場が気になります。
この本では、読書教育と国語教育のスイッチングを上手に行うにはどうするか、みたいなことが書いてありますが、読書と国語の教育というのはコミュニケーション能力の根幹を作るという意味では両輪だと思うのです。
ということを考えさせられました。 -
読解力というのは…
文章に書いてあることを正確に理解できるかどうかを評価するもので、答えは一つだと思われてきたが、PISAや欧米の読解力では、書いてあることを理解するだけでなく、書いてあることについて自分の意見を表現させるところまで求める。
つまり従来の日本の読解は受け身な読みで、PISAに代表される欧米型は子供の個性や意志を重視するアクティブな読み
=読解と表現を分けない読解表現力が求められている
日本の子どもの読解の問題点
*論理的な理由が言えない
*質疑応答ができない
どうしたら子どもの自尊感情を高めることができるか
*ネガティブな言葉や態度をとらない
*受容、共感すること
*ポジティブな言葉や態度をとる
ポジティブとはほめること、具体的に
励ますこと
深い読解力とは何か?
1)内容理解:表面的な意味を正確に理解する読み
2)解釈:表面に書いてあるだけではわからないことを推測して理解する読み
3)クリティカル・リーディング:内容理解と解釈ができた上で、文章を評価して独自の意見が言える読み
ブッククラブの目的
1)読んだことについて話し合うことで、一人で読んでいたときにはわからなかった読み方ができ、お互いの読みが深まり読むことが楽しさを増す
2)同じ本を一緒に読むことで、お互いの人柄や考え方がわかり、結びつきが強まります。
3)読んだことが、自分とはかけ離れた遠い世界のことではなく、自分の問題として考え、自分の人生に役立てることができます
4)絵本なら一時間に一冊読み、年間で百冊から二百冊の多読をさせるとともに、教師が質問し、作品の本質をとらえるために討論することで、読書力、読解力、言語力が育ちます
どこか面白かった?
どこがつまらなかった?
どの登場人物が好き?嫌い?
どの登場人物が大切だと思う?
英雄は誰?悪役は誰?
どの場面が好き?嫌い?
読んでいてどんな気持ちになった?
読んでいてどんなことを考えた?
どんな問題が起きた?
その問題をどうやって解決した?
あなたが登場人物だったらどうやって問題を解決する?
この物語の終わり方に賛成?反対?
ほかにもっといい終わり方はある?他の終わり方を考えてごらん?
あなたにも、この物語と似たような体験がある?
あなたはこの登場人物とどこが似ている どこが違う?
あなたがこの物語と同じような体験をしたらどうやって解決する? -
登録日:9/9
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教条的。
どうして、なぜを感じながら読もうって話。
読書クラブで、みんなで読んでみんなの感じたことを共有しようってこと。