伴侶 (りぶるどるしおる 2)

  • 書肆山田
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (115ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784879952073

感想・レビュー・書評

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  • 眠れない夜にベケットの作品はよく似合う。それが晩年の作品なら尚更のこと。切り詰められた声、か細い声は小説というより剥き出しの散文として響き、幾度となく反響して複数の声となる。重なれど調和を拒絶する声は時に戸惑い、躊躇い、投げ出されるように連なっていく。闇の中で仰向けになりながらすべてを自分の伴侶として想像すること、ただそれだけを叙述すること。相変わらずただ一人で。それでもすべてを自分の伴侶として想像すること。ただそれだけが、それにもかかわらず、ざわついた心を鎮めてくれるのは一体どうしてなのだろうか?

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著者プロフィール

1906年アイルランド生まれ。小説家・劇作家。『モロイ』『マロウン死す』『名づけられないもの』の小説三部作や、戯曲『ゴドーを待ちながら』を発表。1969年ノーベル文学賞受賞。1989年没。

「2022年 『どんなふう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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