ボディ・サイレント: 病いと障害の人類学 (SS海外ノンフィクション 2)

  • 新宿書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784880082431

作品紹介・あらすじ

全身が麻痺し始めた自らの身体とこれをとりまく社会(関係)をフィールド・ワークした、人類学者による最初の本格的な身体障害のドキュメント。

感想・レビュー・書評

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  • 筆者の麻痺した身障者としての自分自身を描いたものである。筆者が人類学の大学教員であり、その見地から自分が障害とどのように対処してきたか、さらに後半では妻との関係から妻から介護を受ける状況を描いている。
     いわば中途障碍者のオートエスノグラフィである。
     質的分析の社会学のおすすめ本である。

  • 気が付かなかったけど周りには階級構造が沢山あるなと再確認した。

  • 今まで尊敬される地位についていた人が障害を得ることで世間からの扱われ方にとまどいを感じる。また、本人も健常者であったころには思いおよばなかった自分のこころの動きを発見しておどろく。人は周囲がつくるのだということを当事者があきらかにする。読む価値がある。

  • ゼミで読んだ本。人類学者の先生が自分の年をとってからの身体障害について語る話。身体が動かなくなっていくこととそれにしたがって今までの自分と役割や関わりの問題で変わっていってしまうことをかいてある。

    もともと地位のある学者先生でお金も名誉もありながら、身体以外のところの頭の良さがありながらの障害ではあるが、その上で自分の考えや感じたこと、周りの人の様子がわかりやすく伝わってくる。
    ただでそんな彼であるからこその身体障害者の金銭の問題やアイデンティティの問題は隠されたというのがゼミでもよく出た話だった。
    もちろんだからこそそれを超えたその上での話が明確に書かれて入るのだろうが。

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