- Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
- / ISBN・EAN: 9784880083544
感想・レビュー・書評
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職場の方に勧められたシリーズ一冊目。
ステフィは姉だからどうしても思慮深くなってしまうのだろうけど、性格が暗くて何だかどんより。でもこの時代の背景を考えると、本当につらく苦しく悲しい思いを経験した子どもたちがもっともっとたくさんいることに胸が苦しくなる。
でも最後のシーンは情景や登場人物がキラキラしてて好きです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ウィーンの裕福な家庭で育ったユダヤ人姉妹がナチスによる迫害を逃れるためスウェーデンに渡り慣れない環境のなかさまざまな経験をする話。養母がユダヤ教であるステフィをペンテコステ派教会へ連れて行き、「この子たちの中に邪悪さは微塵もないわ。正しい信仰のもとで育たなければ、可哀想ってものよ。」といった場面が印象的だった。
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なんで 犬のお人形をとってしまったのかあとの方で理由がわかると とても切ない
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ウィーンでのナチスによるユダヤ人迫害を逃れスウェーデンの小島にやってきた姉妹〜医師だった父が娘達を案じて救援委員会の手を借り,ステフィとネッリをスウェーデンに送った。着いたのは小島で12歳の姉と7歳の妹は別々の家に引き取られた。言葉は解らない,貧しい漁師の家の慣れない暮らし。学校に通うようになっても,意地悪を仕掛けられる。本土の中学校に進む望みも叶えられそうもなかったが,バカンスで家を借りたスウェーデン一家から救いの手が差し出される〜この後,中学校に入り,島に残った妹と意思が通じなくなり,父が行方不明になって,オーストリアに帰ろうか,親戚を頼ってアメリカに渡るか,悩むことになる。その間,淡い恋が発生したり・・・続巻の可能性もあるが,耳慣れない出版社だから,どうだろう。作者自身はストックホルムに住むユダヤ系の女性って事は,母親から聞かされた話が基になっている可能性がある。アンネの日記に近いものがあるが,娘自体は不幸に見舞われていないのだろう。続きがあるということで,尻切れトンボの感あり
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ひょいと手にとった菱木晃子さん翻訳の小説。ナチスドイツの支配が強まるオーストリアから、弾圧を逃れるためにスウェーデンへやってきたステフィとネッリ。島の人々との交流の一年を描いた物語。
菱木晃子さん翻訳。