- Amazon.co.jp ・本
- / ISBN・EAN: 9784880324173
作品紹介・あらすじ
「ここではないどこか」へ飛ぶことを願う魂-新しい"うた"の誕生を告知する第一、第二歌集をまとめた決定版。詩人・蜂飼耳による書き下ろしエッセイ「遙かかなたを見る歌」、著者あとがき「乙女の匂いがなくなる年」収載の栞を附す。
感想・レビュー・書評
-
水原紫苑の第一歌集「びあんか」は、森の奥のだれも知らない泉のように清冽で夢幻的な歌を溢れさせている。「針と針ふれちがふとき幽かなるためらひありて時計のたましひ」「汚名また美しきかな江青はいかなるひびきの河にありしや」「星買ふと幼児なご出でてからかへらざる話も古りぬいちじく浄土」「球体に暫時宿りてあはれあはれ稚き神が毬をつくこゑ」「宥されてわれは生みたし 硝子・貝・時計のやうに響きあふ子ら」「まつぶさに眺めてかなし月こそは全き裸身と思ひいたりぬ」「目ざめたるわれ水仙の頭をもてり冬に生くべく声ひそむべく」「足拍子ひたに踏みをり生きかはり死にかはりわれとなるものを踏む」
詳細をみるコメント0件をすべて表示
全1件中 1 - 1件を表示
著者プロフィール
水原紫苑の作品





