親子で読む! 東京オリンピック ただし、アンチ (おそい・はやい・ひくい・たかい No.103)

制作 : 自由すぽーつ研究所 
  • ジャパンマシニスト社
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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784880496535

作品紹介・あらすじ

はじめに
一度立ちどまって、冷静に見つめ直すために 岡崎 勝(「お・は」編集人/小学校教員)

1時間め 「オリンピック」ってなんだろう?
Q1 オリンピックって、いつから始まったの?
Q2 どうして最初、女性は出られなかったの?
Q3 オリンピックの選手って、どうやって決めるの?
Q4 オリンピックをやると、お金が儲かるの?
Q5 オリンピックは「平和の祭典」だって……ほんと?
Q6 ほんとうに「参加することに意義がある」の?
Q7 ドーピングは、どうしてなくならないの?
Q8 オリンピックの種目は、どうやって決めるの?

コラム① オリンピックに反対しづらい理由

2時間め どうなる? 「東京オリンピック」
Q9 二〇二〇年のオリンピックは、どうして東京に決まったの?
Q10 東京オリンピックで、景気はよくなる?
Q11 東京オリンピックが、学校生活にあたえる影響は?
Q12 ボランティアを募集しているけど、やったほうがいいの?
Q13 「おもてなし」って、なんだろう?

コラム② 東京オリンピック、最大の問題は「予算超過」

3時間め 「スポーツ」に必要なことって?
Q14 スポーツブランドが、かっこよく見えるのはなぜ?
Q15 スポーツは、小さいころからやっていたほうが有利?
Q16 勝つためなら、ちょっとくらい反則もOK?
Q17 やっぱり、スポーツは「結果」を出さないとダメ?
Q18 スポーツには「根性」が必要?
Q19 スポーツ選手がテレビCMにたくさん出ているのは、どうして?
Q20 スポーツをすれば、健康になるの?

コラム③ 時代とともに変わってきた「スポーツ」

4時間め 「障害」と「スポーツ」を考えよう
障害者とトップアスリートに共通する生きづらさ
−レクリエーションスポーツの可能性 熊谷晋一郎(小児科医)
学校生活とパラリンピックに見る
「平等」「公正」って? 山田 真(小児科医)× 岡崎 勝(小学校教員)

感想・レビュー・書評

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  • オリンピックに賛成か、反対か。反対の場合、政治的な側面、経済的な側面はとかく批判をされる。
    一方で近代オリンピックの精神には反対できないのではないか。選手が全力を出し切って頂点を争う。その姿は爽やかな印象を与える。時には教育的な面からもポジティブな意見が出されるわけだ。
    本書は基本的にはオリンピックに反対という立場から様々な問題点を取り上げるのだが、近代オリンピックの精神そのものに疑義を呈する。競い合うことそのものへの問題。クーベルタンの「参加することにこそ意義がある」という有名な言葉には続きがあったことを初めて知った。
    スポーツにまつわる綺麗ごとは今も繰り返される。でも実態はどうだろうか。過去の五輪選手が、招致委員として胡散臭い笑顔を振りまいてアピールする。大金をもらいながら、これがスポーツの美しさだ、と。資本主義社会では、競争を勝ち抜いたものがモデル(広告)になるが、それはオリンピックの世界でも同様のようだ。脱落していった者のことなど、(消費できる価値があると判断されない限りにおいて)顧みられない。
    スポーツは楽しめばいい。オリンピックをめざそうとか、やるからにはいい結果を出そうとか、この選手はこんなに輝いているんだとか、そもそも身体を動かして楽しむこととどう関係しているのか。子どもたちには純粋にスポーツに触れてほしい、原点に戻るために読むべき本だと思う。。

  • 「お・は」No.103『親子で読む!東京オリンピック!ただし、アンチ』刊行記念トークイベント – japama
    https://japama.jp/event/20190129/

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    「熱狂」や「感動」の裏にかくされたオリンピック・パラリンピックの実際と、
    スポーツのあり方について、Q&A形式で解説!
    https://japama.jp/oha103/

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著者プロフィール

1952年愛知県名古屋市生まれ。小学校教員。フリースクール「アーレの樹」理事。〈お・は〉編集人。〈ち・お〉編集協力人。
著書に『仕事を辞めたい。職場で自分を守る最善の選択』(ジャパンマシニスト社)『学校再発見!――子どもの生活の場をつくる』(岩波書店)『センセイは見た! 「教育改革」の正体』(青土社)『子どもってワケわからん!』(批評社)ほか多数。

「2023年 『学校バトルを真面目に楽しむ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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