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- Amazon.co.jp ・本 (460ページ)
- / ISBN・EAN: 9784880592640
作品紹介・あらすじ
冷戦が終結したからといって、戦争のない時代を人類は迎えることができたわけではない。必要なのは、政治的暴力にたいする新たな批判理論の構築である。近現代の政治的暴力の根源を問う。
感想・レビュー・書評
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暴力とは政治システムとともにそのあり方を変えてきた、というのがこの本の主張。
明確な領土やその国の成員である国民という考え方は国民国家の成立とともにあった。国民国家とは近代、特にウェストファリア条約以降に成立した統治システムである。それ以前は国民国家とは違い、中心的な都市が国家であり、それ以外は周辺や辺境であり、統治の及ばない場所であった。政治的な暴力は国民国家の成立とともに国家の外の敵に向けられたものから国家の中、つまり治安の維持へと向けられるようになる。その過程で暴力は国家が独占するものになる。
ノルベルト・エリアスの暴力論とも通じる部分があると感じたのは私だけ?この本には引用無かったけど…
戦争は国家がするものという考えや、警察による国家内の治安の維持という考えはどのように成立したのか、ということについて興味がある人、国家とは何かに興味ある人、オススメです。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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