市川崑のタイポグラフィ 「犬神家の一族」の明朝体研究

著者 :
  • 水曜社
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  • レビュー :6
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784880652405

作品紹介・あらすじ

エヴァも、任三郎も、はじまりは犬神家だった。
図版点数150点、映像画面225コマ
ヴィジュアル資料をもとに検証する
市川明朝、初の研究書。

アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」
ドラマ「古畑任三郎」
CM「資生堂TSUBAKI」など
後世の映像領域に多大な影響を与えた映画「犬神家の一族」の明朝体表現。
その手法はテロップ表現の古典的スタイルになろうとしているのに、
映画評論、デザイン評論の両分野で詳細が語られることはほとんどなかった。
あの、L字型配置の特太巨大な明朝体が指し示すものは何か。
コンセプト、技術、歴史、さらに社会的背景が解きほぐされ、
タイポグラフィの深みが今、たちあらわれる。

感想・レビュー・書評

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  • [図書館]
    読了:2016/6/8

    非常に面白かった。タイポグラフィの本というと、概略的、教科書的な本が多いように思うが、これは潔く「市川崑映画の明朝体の表現手法」のみにフォーカスを絞っているし、市川崑の映画が本当に好きな人が書いているのでぐいぐい読める。

    写研の書体を最近見かけない理由(写研の書体は組版(専用写植機)と一体、とい理由によりDTP対応していないため)も恥ずかしながらこの本で初めて知った。

    写研書体がいかに完成された美しさを持っていたか、「もじ部」の本で「写研出身」がステータスのようになっていた理由もわかった。

  • ヱヴァをはじめ後世に多大な影響を与えた、市川崑監督の「極太明朝体&L字型レイアウト」について、タイポグラフィの観点からおった著作。
    活字の成り立ち、デジタル化(の際、写植は乗り遅れて伝統の活字体が一時不足した)などの周辺知識、市川崑の他作品にもふれていて、実にマニアックで楽しい。
    そもそも「金田一耕助の冒険」の文庫版タイトルでL字型配置が使われていたことがあるとか(文庫本は小さい&帯をかける中で少しでもイラストのスペースを大きくするための工夫)、犬神家の一族とそれ以降の金田一シリーズでは採用されている活字体が違うとか、「三木のり平」のクレジットは漢字部分と「のり」で活字が違うとか(通常の文章では漢字が仮名より強調されるバランスになっているため、人名の場合は平仮名を強くしたと思われる)。
    ちなみに個人的に市川崑作品の中で好きなオープニングは「黒い十人の女」「東京オリンピック」そして「金田一シリーズ」である。

  • 「犬神家の一族」で始まった巨大な明朝体タイトルテロップの細部にわたる研究の成果。字体がどのように作られたかを学ぶこともできます。

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