日本の国という水槽の水の入れ替え方: 憂国の随想集

著者 :
  • 成甲書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784880861630

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  • 「日本の国という水槽の水の入れ替え方」岡潔

    地上(物質界)のものと執していた全ては実は天上(生命界)のものの影である。

    自分が何のためにそういう事をするのかを真の意味で固定して微動だにさせないものが平等性智。自分が流れか、流れが自分がわからなくなるのが妙観察智。図書館が手のひらへ乗るようになるのが大円鏡智。書くといっそうよくわかって、その書いた言葉が手助けしてくれるのが成所作智。

    生命のメロディに合うものが真の自分。基本の情緒と感じる。

    終戦後、進駐軍が日本を骨抜きにしようとして、あらゆる場所で用いたものが、「自他弁別本能」。

    スポーツでは人々は根性を礼賛し続けるが、これは自他弁別本能そのもの。

    日本民族の使命は、物質の世界の上に心の世界があることを欧米人に知らしめるための生命の科学の建設をし、人類を自滅から救う事。

    ギリシャ時代400年は昼の時代。次のローマ時代2000年は夜の時代。ルネッサンスから第一次世界大戦までは昼の時代。その後今までは夜の時代。だいぶ深い闇。

    西ドイツは進駐軍治下の憲法はありえないと言って毅然とその憲法改定を拒否したが、日本は唯々諾々として変えた。

    自然科学では、物質現象の一部分以外は決してわからない。

    人も含めた万物は天の筋書き通りに動いている。

    民主主義に一番影響を与えるのは各人の道徳的価値判断。

    日本は儒教、仏教と1300年真剣にやってきたが、小我を乗り越える事はできなかった。これは非常に難しい事だが、そうする以外に国を良くする方法はない。小我から真我にたどり着く事。

  • 戦後30年前後の著書がベースです。
    岡潔が今現在を生きていたら、卒倒するかしらん。
    日本は、人はたいして成長もしていないし
    同じような愚行を繰り返すのだな、と痛感。
    だからこそ宗教があり、修行するのかもしれない。
    昨今の政治家は、岡潔の著書を読んだことは
    ないはず。関心もないだろう、と確信する。

  • 大数学者という予備知識と日本の歴史を踏まえた民族への警鐘という印象で読み始めた。
    印象自体は間違っていなかったが、日本民族宇宙人説とか高天原の神々の導きだとか、仏教の四智や識と脳科学とか、検証しようのない主張が展開されるので、個人的には納得感ではなく、そういう見方もあるんだという受け止め方しかできない。
    西洋科学的認識に基づく自然観やそれを基礎に置く教育の誤りには同意できたし、神代調の自然観・世界観の大切さも納得できるものだった。
    11-21

  • 藤原 正彦の国家の品格より数学者の知見と論理的整合性から 民族と文化 を解いています
     また 人間の心の在り様野獣と
    人間の違い 大脳新皮質の話題

    とにかく 民族と文化の大切がひしひしと伝わる必読の本です

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著者プロフィール

1901年生まれ。三高をへて、京都帝国大学理学部卒業。多変数解析函数の世界的権威者。理学博士。奈良女子大名誉教授。学士院賞・朝日文化賞・文化勲章。仏教・文学にも造詣が深く、『春宵十話』『風蘭』『紫の火花』『月影』『日本民族の危機』などの随想も執筆。晩年は教育に力を注いだ。

「2023年 『岡潔の教育論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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