RAIL WARS!〈2〉日本國有鉄道公安隊 (創芸社クリア文庫)

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  • 創藝社
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784881441596

作品紹介・あらすじ

通勤ラッシュの京浜東北線に正義に満ちた少女の声が響く。「待ちなさいよ!」「な、なんだね君は?」「國鉄公安室!第四警戒班、桜井あおい!痴漢の現行犯でお前を逮捕する!」いや、俺たち研修中の高校生だってば!しかも今度は国賓ベルニナ王子を北海道まで護衛だって?親方日の丸に就職し安定したレールを走るはずの俺の人生、どうしてこうなった!?「國鉄」が分割民営化されなかったもう一つの世界を舞台に夢の鉄道パラダイス・エンタテイメント第二弾。

感想・レビュー・書評

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  • 寝台特急北斗星が舞台のイケメン王子護衛編.鉄道という特殊な環境でのバトルはもちろん,あわや脱線というピンチを切り抜ける鉄道ラノベならではのシーンもかなり面白かった.登場した瞬間に思わせ振りな秘密があるのがバレバレの王子だけど,中盤にあっさりネタバレしても面白さは変わらず.犯人探しやどっきりハプニングは面白さを引き立てるちょい役に徹していて,ちゃんと主軸がしっかりしているのがよい.
    列車を舞台にしたアツいバトルシーンとテンポのよいストーリーと程よいラブコメがバランスよく詰まっていて,1巻同様にとても面白かった.

  • 北斗星に乗った事のある人間ならもっと楽しめるはず!

  • 正当に前巻を引き継いできた2巻。ありがちな1巻目で力尽きて無理矢理続けた感も無く、シリーズ物として楽しく読めます。ゲストに他国の王子様とかありがちなお話しをキッチリと纏めてます、楽しいです。マニアックになりすぎない鉄道知識も良いです。

  • 結局五能隊長が一番かっこええw 国鉄が民営化されずに発展した鉄道公安隊ラノベ第2巻。今回は護衛警備的なお仕事。『けーよん』が小国から来た王子のお世話役的なお仕事を承り、警護も兼ねて寝台列車に乗って札幌まで案内する、というところ。寝台列車、案内・警護任務というシチュエーションは単純に楽しかった。寝台列車に乗ったことないので余計に。寝台列車乗ってみたいわーw 案内・警護任務というのも面白かった。ただ、それだけにもっとじっくりと描いた方がよかったんじゃないかとは少し思った。

  • 国鉄存続ルートだけど、新幹線の車両なんかは現実と同じように開発されているんだな。
    財政面なんかで違いがありすぎるだろうから、現実と同じように同じ車両が開発されるというのはなんだか違和感があるんだけど、それを1から考えるのは大変すぎるのか。
    塩狩峠読んで間がないので、列車の暴走というのはなかなか…。大人しい300人で良かった。

  • ネタバレ 皇子を護衛する公安隊任務の中、皇子が実は……であることが判り、主人公といい雰囲気になるというのは、いかにもライトノベルらしい。一方、ハリウッド映画ばりの、暴走列車内のアクション、救援というのは、普通のトラベルミステリーでは絶対にお目にかかれない。これを荒唐無稽というのは易いが、ハリウッド映画でありそうなシチュエーションだとすれば、登場人物が高校生である点は除き、エンタメとして十分楽しめる。暴走「北斗星」のシーンは手に汗握る展開。しかも、駅間距離の長そうな北海道が舞台というのがこれまたgood。

  • アニメ版と、暴走列車の止め方が違うようですが、そういう違いも楽しめます。まだアニメで知ってる話ですが、続巻も楽しみです。

  • ラノベによくいる突っ込み主人公なんだけど、なんかこいつ、性格悪く見える。
    頭の中でいちいち仲間に対して色々突っ込むんだが、そのツッコミが微妙に捻くれていて感じが悪い。
    男仲間に対しては妙に冷たく、女に対してはひねくれつつも性的には興味津々で、能力的にはたいした長所を持つわけでもない。
    それでいて、周りの人間に謎の高評価を受け、女の子達からも謎の好感度を稼ぐと言う実に都合の良いラノベ主人公像になってる。
    この手の無能な癖に主人公補正だけで主人公やってるようなキャラってどうしても好きになれない。
    せめて人畜無害の無毒少年ならまだ冷笑で済ませられるんだけど、この主人公の場合どうにも思考が腐っているというか、小物臭くて魅力がどこにあるのかまったくわからん。
    グチグチグチグチ頭の中で仲間に対して文句言いながら過ごすのはやめろってマジで。
    やっぱり主人公に魅力を感じない話ってのは読んでいて面白くないなぁ。
    不思議なんだが、なんでこの主人公、せめてバリバリのテツオタじゃないんだろう?
    こういう物語で主人公が頭も悪く、運動能力も低いって言うなら、常識的に考えれば主人公の能力は鉄オタ知識でしょ?と思うんだけど、鉄道知識の分野も小海に持っていかれている。
    それぞれ高い能力を持つがアンバランスなメンバーのまとめ役、戦術担当的なポジションを振られているんだろうけど、別に指揮管理能力が高いわけでもない。
    暴走列車の連結解除にしたって、適材適所でメンバーを選ぶなら岩泉に任せておけばそれで済んだんだよね。
    小海を命がけで銃弾から守ったのも岩泉だし、ベルニナを襲う暴漢と戦ったのも岩泉。
    体を張ってがんばってる岩泉を常に小バカにし、美味しいところだけもっていって女の子達の好感度もがっちり独り占めするこの主人公の腐れっぷり、ある意味すごいわ。
    主人公がクソってところ以外は、チープでライトでお手軽お気楽なライトノベルになっていて読みやすいとは思う。

  • 2巻になってさらに面白くなった。日常と非日常(現実とフィクション)の織り交ぜ方が絶妙で作者のこだわりが見えるのがすてき。
    一見するとキャラクターのアクが強すぎて収集がつかないようにも思えるのだけど、それを見事にまとめているおかげで飽きずに読める。おすすめ。

  • 国鉄が民営化されなかった世界を描く、鉄道青春ストーリー第二弾! OJTの研修生を受け入れる鉄道公安隊第四警戒班、通称警四(けいよん)。遺失物取り扱いや駅の案内などが通常業務なのですが、一巻では爆弾騒ぎに巻き込まれ、この巻では外国の要人、ベルニナ王子を警護する命を受けます。一緒にブルートレインで北海道へ、ウキウキ旅行気分、だったはずが…ブルートレインに乗って事件が起こらないわけがない!(笑)二時間サスペンスを見ているような、ハラハラドキドキ感が満載でした。

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著者プロフィール

2011年、集英社より「電車で行こう!」シリーズで小説家デビューを果たす。「駅に泊まろう!」(光文社)など多数の鉄道小説を執筆中。
最近はずっと旅に出ていることが多くなり、このままだと家にいる時の方が少ないかもしれない。
「Exp」シリーズも二巻目となりました。
引き続き、よろしくお願いいたします。

「2022年 『RAIL WARS!Exp 人型重機は國鉄の夢を見るか?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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