- Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
- / ISBN・EAN: 9784881668283
作品紹介・あらすじ
読み手を引きつける、リズム感のある正しい文章を書くためのレッスン。
感想・レビュー・書評
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今私は文章がうまくなりたいと切実に願っている。
このブクログでレビューを書くようになって、自分の文章力の未熟さを痛感したからだ。
この本を読んだからといって突然文章がうまくなるということはないだろう。
しかし、この本を読んだことによって、今後の文章レベルがアップする予感はある。
それは、この本がテクニックだけにとどまらず、文を作るうえで大切な考え方や、トレーニング法までを教えてくれたからだ。
今後もトレーニングしつつ、沢山の文章をうみだせるよう頑張ろうと思う。
樋口先生ありがとうございます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
・「なんとなく」で終わらせるのではなく、「なぜ自分がそう思うのか」ということを常に意識する
・文章で論理的に考える場合、「〜だろうか」と問題提起し、「たしかに〜」で反対意見に譲歩しつつ、「しかし〜」で自説を示す。「なぜなら〜」とその根拠を言い、「したがって〜」で結論に到達する
・直接話法「彼は『私がなんとかするから、3日間待ってくれ』と言った」。間接話法「そのとき、彼はなんとかするから、3日間待ってくれと言った」。一般的には直接話法のほうがリアル感は出るが、間接話法のほうがわかりやすく印象に残りやすい傾向にある。短い文章をまとめるときには、間接話法のほうが効果的
・受け売りの対象は、せめて「新書レベル」にする。新聞などみんなが読んでいるものはダメ
・贈り物にしても、著作に関しても、相手がこだわったところに気がつくというのが一番 -
これ読んで作文上手くなる人はもともと書くのが上手い人なんだと思う。難解という意味ではなくて、書いてあることが多すぎて、結局優先順位が分からないから、何をしていいのか全く分からない。上手くなる幹は一本、貫かれてなければ、指南書としての価値は低いだろうと思う。
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「文章力」とタイトルにはあるが、ロジックを必要とするすべてのコミュニケーションに活用できる内容だ。
インプットから分析、アウトプットまでの総合的な流れを網羅しているうえに、描写や表現力のトレーニング方法まで紹介されている。
もちろん、本の内容から自分なりに派生させていくことは必要だが、そういうノウハウの根幹部として、重要な役割を果たすだろう。 -
文章を書く細かいテクニックよりも、全体的な考え主に書かれていた。
その内容は、書くことだけでなく、会話でも役に立つ内容であった。
確かに伝えることの基本は、書こうがしゃべろうが同じ。
文章は「〜だろうか、たしかに…しかし…、なぜなら…、したがって…」
これが中心になっている。
これを意識しつつ、読んだり書いたりしていきたい。 -
所謂面白い文章と論理的できちんとした文章というのは違うもので、状況によってどのように書くかを使い分けるものなのだろう。仕事や試験でもなく、ネットでゴチャゴチャ書く程度の事なら、自分の書きたい事を適当に書けばいいわけだし。
となると、前者・後者の文章力の違いの原因は何なのか?という事になるが、結局は「自分」の有無の違いのように思うがどうだろう?確かに、後者は鍛えれば上達するのかもしれない。しかし、前者はテクニックではなく、感じ方とか個性の問題だろう。なぜなら、「自分」がない文章など読んでも面白くないからだ。したがって、個性など訓練で鍛えてどうにかなるもではなく、面白い文章が書けるようになるわけでもないと思う。
※一応本書にならって、「~どうだろう?、確かに、しかし、なぜなら、したがって」を使って書いてみたんだけど・・・(なんか無理があるような) -
文章で書こうとすると、しっかりとものごとを考える。
1、感じたことの根拠を明確にする。
2、決めつけずに、掘り下げて考える。
結論→根拠 根拠→結論
ふたつの話し方を使い分ける 26
そうとは限らない視点 30
あの人ならどう考えるだろうか 33
正しい文章の第一歩は主語術語 36
正しい文章というのは、稚拙な文章とか上手な文章とかいうのとは別問題。38
一文を短くする。長ければ長いほど文法的におかしくなりがちだから。39
文章を書く、もしくは考えるということはどういうことかというと、単純に時系列で書き綴るのではなく、伝えたいことを一度切って、前に戻りながらこれはなぜかというとこうなんだ、というふうに、前に戻って反すうしながら進むことです。40
社会とつながりを持たないと、考えてもどうしても浅知恵になる。50
最初にものごとを考えるとき、特に人と話をするときに、その言葉の意味するところがなんなのかを明確にしないことには話が始まりません。54
文章というのは、読み手が暗に質問してくるであろうことに答えたり、ほったらかしにして最後に答えたり、そういった技術の集約なのです。
思いつきやひらめきはとても大切なのですが、必ず答えを用意していなくてはいけません。それが優れた文章になります。89
何よりも、キレイな文章とか、うまい文章とか、そういった漠然としたものを意識して書くことよりも、文章でコミュニケーションできるようにならなければいけない。91
自分の意見や仕事の話は、一分でまとめるようにする。93
会議では反論か補足を必ずする。100
ちゃんとした内容の文章を書くためには、自分が書きたいものを持つひつようがある。そのためにはどうするかと言うと、何かを発見することをしなくてはいけない。102
何かを発見することが癖になると、つい言いたくなる、つまり、なんらかの方法で発信したくなる。103
客観的に正しい答えを求めようとするよりも、自分の立場で考えたとき、どれが一番好ましいか、そのことを中心に考えていい。105
相手の言い分を認めつつ、自分が正しいということを周囲にわからせようとするお互いの行為が、論理的思考のありかた。106
時には、真実をゆがめてでも、自分の立場を守る必要がある。つまり、最終的に自分が話そうとしている、書こうとしていることの目的は何かということになる。客観的真理ではなく、自分の意見、自分の立場というものを無視しない、それが一番大事なこと。107
目に見えたものを描写すると、すべてを語るのは無理だということがわかる。111
描写をして伝えることと、分析することとは違う。憶測までを伝えない。113
風景を描写しようとしてはじめて見えてくるものがたくさん出てきます。114
文章を理解できるかできないかのポイントというのは、この文章は何に反対しているのか、ここを見極めることです。132 -
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読みたい。