アンガーマネジメント 叱り方の教科書

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  • 総合科学出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784881818589

作品紹介・あらすじ

叱ることが苦手だからといっても仕事である以上、逃れられない。ならば叱ることの意味をきちんと理解し、上手な叱り方を身につけよう!

感想・レビュー・書評

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  • 叱ることは技術、練習次第で上手くなる。アンガーマネジメントで自分の怒りを抑えつつ、叱る軸をしっかりとつくり、その軸で判断して叱ることが重要だと学んだ。

  • 『叱る側は愛情を持って、相手のことを思ってという気持ちがいくらあったとしても、上手に叱ることができなければ、叱られる側は責められた、否定されたという印象だけが大きく残ってしまいます』
    『叱るというのは相手に対して、今どうして欲しい、次からどうして欲しいかを伝えるリクエストが本当の目的』
    『怒りの感情に対する誤解を解き、上手に怒りを表現する方法を身につけようというのがアンガーマネジメント…「怒らなくていいことを怒らないようにする」「怒るべきことは怒る」ことがアンガーマネジメント』

    ー怒り方のNGな態度ー
    ①機嫌で怒る
    ②人格を否定する
    ③人前で叱る
    ④感情をぶつける

    ー叱るときに使ってはいけないNGワードー
    ①過去を遡る言葉
    ②責める言葉
    ③強い表現
    ④程度言葉

  • 「叱り方」と言われた時に割と簡単に浮かんでくるようなことばかり書かれていて、あまり発見のない本だった。「それができたら苦労せんわ」ということも多い。掘り下げてほしかった。同著者の「アンガーマネジメント入門」とのカブリも結構ある。

  • アンガーマネージメント関連の、上司が部下をきちんと叱るための本。

    叱れることを恐れず、きちんと叱りましょう。という要旨。

    ・叱るためには信頼関係が大切
    ・怒りのピークは6秒
    ・怒りに点数をつけよう

    あたりを頭の片隅に置いておこうと思う。

  • 怒ることと叱ることとは違うんだろうけれど、両方とも疲労と、後悔が出ます。できればしたくありません。

  • ・叱ることの必要性と、叱り方を解説している。実際に自分も部下を叱ることが出来ずに、それ自体がストレスになっているというのは実感していたので、これから少しずつ実践していきたいと思う。

    ・”叱る”の「主」の目的はリクエストで、「従」の目的は自分の気持ちを伝えることなのです。叱ることもコミュニケーションの一つです。叱られる側が叱る側の話に耳をかたむけ、受け入れてくれなければ叱る側の一方通行です。叱られる側に話を聞こうと思わせるためには、叱る側が上司として先輩として信頼されていること、不信感を持たれないことが大切です。
    ・確かに「怒らなくていいことを怒らないようにする」ということはアンガーマネジメントの基本です。しかし「怒るぺきことは怒る」こともまたアンガーマネジメントの基本です。
    ・怒りを感じているのに叱れないでいると、心身の健康に影響をきたします。これまで叱れなかつたのに、突然へおまえなんて辞めてしまえ」などといった暴言となって噴出してしまうかもしれないのです。叱るべきときには叱れるようになることが重要なのは、上司である自分自身のためであることを理解しておきましよう。
    ・怒りの本当の原因になるものをコアピリーフと呼んでいます。コアビリーフとは信じるものの核となるようなものです。コアピリーフを象徴する「べき」という言葉を覚えておいてください。単純に私達を怒らせる原因は自分が信じている「べき」なのです。
    ・自分の「べき」を知ることで、自分がどのようなことで怒りを感じやすいのかがわかるようになります。なので普段から、自分がどのような「べき」を持っているのかを確認することをおすすめします。自分のほぼすべての行動は自分の「べき」に大きく影響を受けています。自分が行動して、何かを感じた時、その裏には「べき」が隠れているので、それを見つければいいのです。自分の「べき」を知るだけでなく、まわりの八達の「べき」も見つけてみましょう。
    ・叱られる側と叱る側には、信頼関係が必須なのです。叱られる側に心を開いて話を聞いてもらわないと、せっかく叱っても意味がないからです。
    ・カツとなったときに覚えておいてほしいのが、怒りは6秒でピークを過ぎるということです。6秒間をやり過ごすことができれば、落ち着きを取り戻し、冷静に対処ができるようになります。
    ・叱って好かれる人には3つのポイントがある。①素直に怒れる、②ルールを明確に怒る、③人のために怒れる。
    ・叱るということは確かに上司が果たすべき役割ではありますが、今自分が相手に対して望んでいることは、叱るという方法で伝えることがべストなのか、叱る前に一度検討してみる必要があるといえるでしょう叱るという行為が効果的なのは、それだけパワーがあるからです。その分、副作用もあります。そのリスクを考えれば、叱る必要がないときは怒らないという選択をするのがよいでしょう。ただ自分のイライラをぶつけたいだけではないのか、自分の思い通りに動かしたいだけのでないか、本当に相手のためになることなのか、線引きは的確か、ルールに照らしてみましょう。
    ・叱るべきかどうか悩んだときは「今、叱らなかったる後悔するか」を自分に問うことが最も頼りがいのある指標になります。
    ・相手に自分のことを知ってもらうためには、日頃から自己開示を積極的にしていきましょう。今何に興味がある、最近嬉しかったこと、感動したこと、意外に思ったこと等々プライべートなことも含めて普段感じたことを気さくに話せばいいだけです。コミュニケーションの量と親近感は比例します。普段からコミュニケーションがとれていれば、親近感、信頼感を抱かれやすくなります。接触回数に応じて好感度が上がることはマーケティングの世界でも知られています。
    ・叱り方のNGな態度は以下の通り。
    ①機嫌で叱る(ルールで叱ること)、②人格を否定する(事実だけを叱ること)、③人前で叱る、④感情をぶつける(感情的になるほど相手は責められたと感じる)。
    ・叱る時は、その時、その場所で起きたことだけにします。もしその場で叱りそびれたら、次回同じことが起きた時に叱りましょう。
    ・「なぜ」ではなく「どうしたら」で叱る。未来を聞く質問を投げかけて、相手に考えさえ、自分の責任で選択肢を選ぶように指導します。過去を聞くことは責めること、未来を聞くことは考えさせること。
    ・感覚的な程度ではなく、具体的な表現を使いながら伝えたいところです。/りやんと報告しろ|」ではなく、「こことここの数字について報告してくれ」「この間題の対応策について具体的なステップはどうなってる?」等々。

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著者プロフィール

一般社団法人日本アンガーマネジメント協会代表理事。日本のアンガーマネジメントの第一人者。アメリカのナショナルアンガーマネジメント協会では最高ランクのトレーニングプロフェッショナルにアジア人で唯一登録されている。著作は中国、台湾、韓国、タイ等でも翻訳され累計50万部を超える。

「2020年 『みんなの怒りスイッチをさがせ!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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