Amado de Faria, Jorge 【1912-2001】 ジョルジュ・アマードは20世紀ブラジル文学を代表する作家であり、83歳になる今も(95年)創作活動を続けている。また世界的にもっとも広く紹介されているポルトガル語作家でもあり、その作品は45か国語に翻訳されている。1977年にはノーベル文学賞候補となっている。主な作品は―『カーニバルの国』(1931)、『死の海』(1936)、3部作『自由を奪われた人々』(1954)、『ガブリエラ、丁字と肉桂』(1958)、『老練なる船乗りたち』(1961)、『戦いに疲れたテレーザ・バティスタ』(1972)など。作風は、初期の、社会の底辺に生きる人々をリアリズムの視点で描くものから、ブラジル民衆の生きざまをユーモアや風刺をまじえて描くことに重点が移っている。 邦訳書に『希望の騎士-革命児プレステス』(神代修訳、弘文堂新光社、1967年)、『飢えの道 世界の革命文学〈11〉』(神代 修訳(原題「赤い沃野」)、併録・・ベルチリヨン166プイグ著・飯田 規和訳、新日本出版社、1973年)、 『老練なる船乗りたち -バイーアの波止場の二つの物語』(高橋都彦訳、旺文社文庫、1978年→ (ブラジル現代文学コレクション) として、水声社、2017年)、『ツバメとトラネコ -ある愛の物語』(高見英一、新潮社、1983年)、『砂の戦士たち』(阿部孝次訳、彩流社、1995年)、『果てなき大地 新潮・現代世界の文学』(武田千香訳、新潮社、1996年)、『カカオ』(田所清克訳、彩流社、2001年)、『テレザ』(明日満也訳、東洋出版、2004年)、『丁子と肉桂のガブリエラ』(尾河 直哉訳、彩流社、2008年)などがある。
「2008年 『砂の戦士たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」