ジャンピンライブ!!!―オンザストリート (ホップステップキッズ!)

著者 :
  • そうえん社
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本棚登録 : 15
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (175ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784882645313

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  • レイは小学6年生。身長も高いから、見た目はもっと大きく見える。
    レイが目下、困っているのはお金がないことだ。お父さんの仕事が安定しないため、お母さんは妹を連れて出て行った。お母さんより弱いお父さんを一人にすることが出来なくて、レイはお父さんとの生活を望んだ。しかし、前の仕事もリストラされてしまったお父さんの収入では、家賃と光熱費を払うだけで精一杯。レイはパチンコ屋で忘れられた小銭を集めたりして、なんとかしようとしていた。お父さんの次の仕事は漁船乗組員で、次に帰ってくるのは1ヶ月後くらいだという。それまで、前にいたことのある児童福祉施設にいてくれ、とお父さんは言う。

    そんな時、レイは、パチンコ屋での小銭集めを見咎められ、ケンさんと出会った。ヤクザっぽい見かけのケンさんだが、実は流しのギタリスト。居酒屋でお客のリクエストに応えたりもするが、フラメンコのライブでは、とんなスクランブル(緊急事態)でも対応し、客を沸かせるギタリストであるケン・バルトロメオなのだ。
    ケンさんは、レイの指に出来たギターだこを見て、いろいろ教えてくれる。
    レイのお父さんは元ギタリスト。腕を怪我してしまい、プロとして演奏が出来なくなってしまってから、家族はなにかが狂い始めたのだ。
    レイはケンさんと出会い、お金を盗むではなく、拾うでもなく、稼ぎだすものだと教えられる。そして、お父さんが大切にしていたギターを持って、路上で歌って稼ぐことを思いつく。そこに、一緒にに歌ってくれるリンという仲間もいる。


    生きていくたくましさ、家族との絆、音楽が好きな気持ちと、仲間と一緒に歌うこと。
    さわやかな、少年の成長物語。

  • 爽やか。今どきの子供達の姿に感動した。

  • 仕事を探していた父親が、漁船乗組員の仕事を見つけたからしばらく帰れない、
    と連絡をしてきた。
    レイは父親と二人暮らしのため、父親には児童福祉施設に入るように言われたが、
    レイは学校や大人にばれないよう、一人で夏休みをすごす決心をした。

    残り少ない生活費を稼ぐため、レイはパチンコ屋で父親を探すフリをしながら、
    パチンコ台に忘れられた硬貨を抜き取っていた。
    ある日、それが店員に見つかって責められているところを、ケンさんというおじさんが
    レイに声をかけてきた。

    謎の男ケンさんは、説教してやると言い、レイを連れて銭湯に入って行った。

  • 音楽で何かを表現したい!という気持ち、ワクワクドキドキが感じられる作品だった。

    主人公は父と二人で暮らす小6のレイ。
    父親が漁船に乗ることになったけれど、児童福祉施設に行くのは嫌なので
    、どうにか自力で切り抜けようとするガッツのある少年。
    設定にやや無理があるような気はするものの、しっかりと自分を持ち、自力で何かをやり遂げようとする姿勢がかっこいい。

    たまたまレイと出会って、ギターの手ほどきをしてくれるケンさんも渋くていい感じです。

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