金色のキャベツ (ホップステップキッズ! 25)

著者 :
  • そうえん社
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本棚登録 : 49
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (150ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784882645344

作品紹介・あらすじ

あたし、わすれない!このキャベツ畑を、ぜったいにわすれないから!夏休み、あたしは両親にないしょで、大好きな仁ちゃんのはたらくキャベツ畑へ行った。そして、テストもピアノの発表会もない高原の畑で、「キャベツで生きてる」人たちに出会った-

感想・レビュー・書評

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  • 塾の夏期講習、英語検定、ピアノの発表会を間近に控える5年生の風花は、それまでの3日間を友だちと遊ぶ約束にしていたが、急に思い立って、一人で、伯父仁のいる鹿狼村のキャベツ畑へと向かった。
    そこには、仁以外に、同級生の卓也、アルバイト、会社や外国からの研修生がいた。
    仁の畑の手伝いをするうちに、風花はキャベツ農家の現状と働く喜びを知っていく……。

    ……のですが、余りに話が短絡的。

    風花の現状からして、彼女の両親(特に母親)は、かなり教育熱心と思われますが、物語のはじめと終わり(キャベツ畑から帰ってから)とでは、人が変わったように物分かりが良くなっています。
    連絡のつく信頼できる場所への2泊3日のプチ家出で、そんなに態度が変わるのか?簡単すぎないのか?と思ってしまいます。
    次に風花。勉強や習い事ばかりさせられている今時の女の子として描かれていますが、いくら大好きな伯父のところへ行ったからって、そう簡単に何もかも受け入れて学ぶよい子になるのか???と突っ込みたくなります。
    それと、キャベツ畑。せっかくだからもっとしっかり描いて欲しかった。値崩れしたキャベツはどうなるのか?どうやって生計が成り立っているのか?キャベツ農家の将来への展望とか、減農薬への取り組みと課題とか……。どうせ描くんなら前作「林業少年」のように教科書的になっても、しっかり情報を入れて欲しい。

    思春期の女の子の気持ちにも、キャベツ農家の現状にも踏み込み不足感がある。

    主人公は5年生だが、内容的にも分量的にも中学年の方が良いのではないかと感じた。

  • とても読みやすい本でした。また読みたいです。

  • 風香がキャベツ畑で拓也や重さんや仁ちゃんや
    穂波さんやバンバンさんたちといろんなキャベツのことを教えてもらって自分も分からなかったことが
    書いてあったのでとても勉強になりました!

  • 風香の成長が見られて感動しました^_^

  • なんとなくイライラする親子関係が、そうだよね、と思わせてくれる。
    主人公は小学5年生の風香。
    読後には新鮮なキャベツが食べたくなる!

  • 農業を通して成長する姿がキラキラみえて
    読後感がよかった

  • まるごと。
    キャベツも私も、まるごと。
    まるごと見てもらえるというのは幸せなことですね。


    典型的な大人が子供に読んでほしいって思う物語。
    …なんだけど、やっぱり私も読んでほしいなあ。
    5・6年生向け。

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著者プロフィール

福島県生まれ。岩手大学大学院農学研究科修了。日本児童文芸家協会会員。宮城県で和牛飼育、水稲、林業を営みながら児童文学やエッセイを執筆中。『チョコレートと青い空』(そうえん社)で第41回児童文芸新人賞&青少年読書感想文全国コンクール課題図書。『あきらめないことにしたの』(新日本出版社)で第2回児童ペン大賞。他に、ノンフイクション『命のバトン』(佼成出版社)、絵本『ゆうなとスティービー』(ポプラ社)、歴史児童小説『仙台真田氏物語』(くもん出版)など多数。近著に『青空モーオー!』(学研プラス)、『はくさいぼうやとねずみくん』(新日本出版社)がある。

「2022年 『Orange 夕ぐれ時のふしぎ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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