龍は眠る

著者 :
  • 出版芸術社
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本棚登録 : 277
レビュー : 22
  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784882930303

作品紹介・あらすじ

「週刊アロー」の記者高坂昭吾は、台風の夜、子供がマンホールに落ちて死亡する事件に遭遇し、その時知り合った高校生稲村慎司からふしぎな話を聞いた。慎司は超常能力者なのか?数日後、高坂は慎司の従兄織田直也の訪問をうけた。彼もまたサイキックか?そんなある日、高坂の昔の婚約者が誘拐された。しかも犯人は、高坂に身代金を持参せよというのだ。一方、慎司は何者かに襲われ重傷を負った。事件は次々と意外な方向に進展する…。

感想・レビュー・書評

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  • サイキック能力と、誘拐事件はここでつながるのか、ほうほう……。という感じだった。
    やはり、こちらの作者の文章は、心理描写にたけているおかげで、するする読むことが出来る。

  • 特殊能力を持った少年。ずっと前によんでた。

  • 2014年4月6日読了。

    うーん、宮部作品としてはちょっと印象が薄いかもしれないです。

    サイキックという人間が本当にいるとは私も思って
    ませんが、何故か読みながら「慎司を信用しなさいよ!」と
    考えてました(笑)

    人の考えてる事が手に取るように分かるのが、
    必ずしもいい事とは言えない。
    だからこそ人は、好きな人や大切な人に、どうにかして
    自分の気持ちを伝えたり、伝えてもらいたがったり
    するものだからなぁと言うのが、読んでみての感想です。

    それにしても小枝子は腹の立つ女でしたね(笑)
    でも世の中には多いと思います。「青写真」女。

  • 特殊な能力を持った少年たちの孤独と苦悩がよく描かれていたと思います。超能力と聞くと憧れたりしがちですが、この作品を読むと自分の認識の甘さが恥ずかしくなりました。日常的に知りたくもないことを知ってしまうなんて、想像しただけでも辛すぎます。読み終わった時とても切なくなりました。

  • 超能力者の話だけど、すごく現実味がある!

  • 初期宮部作品の中の、間違いなく傑作のひとつ。
    「火車」の次に名前が出てくる作品と言えば個人的に「龍は眠る」だと思います。

    超能力者(サイキック)が登場しますが、それは手段であって物語の本質ではありません。
    だから主人公は慎司でもなく、まして直也でもなく、
    やはり香坂なのだと思います。
    人の心を読めたり、物の記憶を見れたり。
    そんな能力があれば人生ハッピーになるかと言えば、決してそうではなく、
    人とは違うがゆえの苦悩と葛藤を軸に、
    あくまで”普通の人”を中心に据えた展開だから、
    ドンパチした派手さはないけど、
    じっくりと読ませる上質のミステリーになっているのでしょう。

    最後の事件の裏側が、あまりに説明不足の感があり、
    直也の立ち回りが不透明だった、その点だけが残念ですが、
    最後が救いのある終わり方なので、心地よい余韻が残りました。

  • 誘拐事件の進展が遅すぎる。後半以降、何もわからず、何も進まないのでやや飽きる。後半、超能力少年二人の具体的な行動から外れるので趣旨からどんどん離れて行くような気がする。結局、愛憎物語かぁ…という気も。

  • 2012 jan

  • 週刊誌の記者がある台風の夜一人の少年/慎司と出会う。サイキックであることを告げられた。別の少年/直也が記者に接触し、慎司が嘘をついているように言い含めた。真相を確かめるのと慎司の更生のために記者は二人と接触を始めた。その記者は別の事件に巻き込まれる。慎司はその事件の真相を暴くために動いた。超能力は作られた話なのか現実に存在するのか?現実に存在するならその能力を持った人がその力をどう利用するかあるいはその力を持っていることをどう考えるかによって自分を生かしたり追い詰めたりするのではないか。

  • もう何度読んだかわからない。それでも読み始めると夢中になる。
    設定としてはSFとも言えるが、超能力者の描き方がとてもリアルである。高坂(及び同僚)がなかなか信じないところがまたリアル。ほんとに身近にこういう少年がいたら、そう簡単には受け入れられないだろうから。それだけにラストは哀切極まりない。小夜子という女性のキャラクターはやや小説的に誇張されているけれども、実際にこういう人はたくさんいる。
    超能力というとなにか華やかなもののように思えるが、もし本当にこんな力があったらそりゃあ苦しいだろうと思う。全然うらやましく思えない超能力者。これって、「なぜかそんなふうに生まれついてしまった者」のアナロジーなのかもしれないなと今回ふと思った。

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著者プロフィール

宮部 みゆき(みやべ みゆき)
1960年、東京都生まれ。1987年に「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞し、デビュー。1992年『龍は眠る』で日本推理作家協会賞、1999年には『理由』で直木賞、2002年『模倣犯』で司馬遼太郎賞、2007年『名もなき毒』で吉川英治文学賞など、数々の文学賞を受賞。大沢オフィス所属。日本推理作家協会会員。日本SF作家クラブ会員。直木賞、日本SF大賞、小説すばる新人賞、河合隼雄物語賞など多くの文学賞で選考委員を務める。『模倣犯』や『ブレイブ・ストーリー』など、多くの作品がドラマ化や映画化などメディア・ミックスされており、日本を代表するエンターテインメント作家として人気を博している。2019年7月10日『さよならの儀式』を刊行。

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