- Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
- / ISBN・EAN: 9784882930303
感想・レビュー・書評
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2014年4月6日読了。
うーん、宮部作品としてはちょっと印象が薄いかもしれないです。
サイキックという人間が本当にいるとは私も思って
ませんが、何故か読みながら「慎司を信用しなさいよ!」と
考えてました(笑)
人の考えてる事が手に取るように分かるのが、
必ずしもいい事とは言えない。
だからこそ人は、好きな人や大切な人に、どうにかして
自分の気持ちを伝えたり、伝えてもらいたがったり
するものだからなぁと言うのが、読んでみての感想です。
それにしても小枝子は腹の立つ女でしたね(笑)
でも世の中には多いと思います。「青写真」女。 -
特殊な能力を持った少年たちの孤独と苦悩がよく描かれていたと思います。超能力と聞くと憧れたりしがちですが、この作品を読むと自分の認識の甘さが恥ずかしくなりました。日常的に知りたくもないことを知ってしまうなんて、想像しただけでも辛すぎます。読み終わった時とても切なくなりました。
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「電気仕掛で卵を泡立てる機械を作れる国なのだから、なぜもっと、本当に<便利さを必要としている>人間のためになるように、その技術を活かすことを考えないのだろう。」
超宮部ファンのオススメだったので、読んでみたのですが、
少々、期待値が高すぎたのかもしれない。
あ、でも、推理作家協会賞貰っているのね!!
不思議な力を持つ、少年たちの、戦い、というと、なんだか、アクションを想像していたのだけれど、そうではなくて、着々としたミステリーだったのです。
最後の事件では、おそらくそうだろうなぁ。というのがその通りだったのだけれど。
それにしても、確実に見事に、クオリティの高い作家さんです。
凄いなぁ。。
こうやって、すこしずつ、宮部さん読んでいこうっと。
【3/5読了・初読・市立図書館】 -
<font color="#666666"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4882930307/yorimichikan-22" target="_blank"><img src="http://homepage3.nifty.com/flat_m3/f/noimage.gif" class="booklog-imgsrc" style="border:0px; width:100px"></a>
<br clear="left">
<blockquote><p><strong> ・・・・・実はわたくしも、一度だけ、スプーンを曲げたことがあります。給食の時間に、うっかり足元に落としてしまって、拾いあげたら九〇度くらい曲がってしまっていたのです。びっくりして、何度かわざと落としてみましたが、二度と同じようにはなりませんでした。今考えても、あれだけは不思議です。(中略)
昭和四十九年といえば、オイルショックの翌年、物不足パニック後遺症もさめやらず、太平の夢を破られて、終末論が盛んだった時代です。超能力という「万能の夢」がもてはやされるには、ぴったりの舞台背景がそろっていたのでしょう。
そして、世紀末の十年に突入した現在の状況には、当時とよく似たものが感じられます。空前の新興宗教ブームなども、案外、スプーン曲げ騒動と根っこはひとつであるかもしれません。・・・・・(著者「あとがき」より)</strong>――見返しより</p></blockquote>
雑誌記者の高坂昭吾が、ある不機嫌を抱え込んで実家から車で帰る途中の夜に一人のヒッチハイクの少年を拾ったのがそもそもの始まりだった。少年の名は稲村慎司。
そしてちょうどそのとき、行方不明になった小学生の男の子の捜索に行き遭ったのだった。
信じられないことに、慎司は事件の顛末を言い当て、高坂に頼ってきたのだった。
少年が本物のサイキックかどうかを、高坂自身が信じきれないということで、ラスト直前まで確認されないので余計に興味をそそられる。
そしてそれ以外にも、結婚式直前で破談になった元恋人・小枝子のこと、編集部のカコのこと、慎司の仲間の織田のこと、その友人で声を失っている七恵のこと、といくつもの興味の柱があって そのどれもが活き活きと惹きつけるである。
高坂のスタンスもなかなか魅力的である。</font> -
超能力とか不思議な力とかそーゆうお話大好き。<br>
宮部さんの本は自分が主人公になれる気がする。 -
時代物を抜かせば、宮部みゆきの本で一番好きかもしれない。少年の心の綺麗さがありえないと思うけど、いい。