- Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
- / ISBN・EAN: 9784882931294
感想・レビュー・書評
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仁木兄妹、妹の悦子の短編集。
悦子がいつの間にやら二児の母になっていて面食らったが、兄の雄太郎の巻から読めば、そのあたりの経緯がわかったかもしれない。
世話好きで好奇心一杯、自分から事件に首を突っ込んでいく悦子、殺人事件であってもほのぼの明るく安心して読める。
事件の内容・解決はオーソドックス。
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小気味いい短編が集まった、まさに名主婦探偵・悦子さんの一冊。
子供のいる女性が読んだら、何気ない子供の描写に驚いてしまうのではないでしょうか。
解説の新保博久さんが、ミステリ史の通説的な系譜について、著者の作風を「しなやかながら「世話物派」」として捉え、北村薫氏、宮部みゆき氏他々、をその作風の最前衛として挙げています。
読者の目福は、まだまだ続きますね^^) -
昭和32年出版の「猫は知っていた(江戸川乱歩賞受賞作品」からスタートした、ヤセでノッポの大学理学部(植物学専攻)の学生・雄太郎と、太めでチビの音大生(ピアノ専攻)・悦子の魅力的な凸凹コンビが活躍する兄妹探偵シリーズ。
時の経過と共に、当時、音大生だった妹・悦子は、新聞社のペリコプターパイロット=浅田史彦と結婚して二児の母親・浅田悦子に。
<妹の巻> では、結婚して浅田悦子となってからの探偵簿「木枯らしと笛」「ひなの首」「虹の立つ村」「二人の昌江」「子をとろ 子とろ」「うさぎさんは病気」「青い香炉」「サンタクロースと握手しよう」の短編8本の他、
単行本では発表されていない犯人当て「月夜の時計」、エッセイ、著作リストが収録されています。 -
2012年1月24日購入。
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『木がらしと笛』
悦子がテレビで見たニュース。殺人容疑者の男が自分のアリバイ立証の為の証人を探している。悦子の友人・西崎の証言で釈放される容疑者。悦子、西崎にお礼に来た男の違和感。
『ひなの首』
貰いものの雛人形の中から現れた告発文「はんにん、はなえだ」。過去に起きた殺人事件。雛人形の元の持ち主の隣家で起きた殺人事件。遊び人の男の死。暗闇でウィスキーを飲む被害者。肩口のフリージアの花の秘密。