まぼろし綺譚 (ふしぎ文学館)

著者 :
  • 出版芸術社
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レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784882932369

作品紹介・あらすじ

今日泊亜蘭は、まだ日本に本格的なSF作家がいなかった昭和37年、壮大なスケールの傑作長篇「光の塔」を発表した日本SFの先駆者である。その独創的な作品群はSFファンのみならず幻想小説の分野からも高い評価を受けている。本書は、奇想天外な方法で連続殺人を犯す怪人と刑事との息詰まる攻防を描いたSFミステリ「死を蒔く男」、昭和33年の直木賞候補となった風刺劇「河太郎帰化」、著者独自の世界を形成する和風ファンタジーの傑作「滝川鐘音無」「新版黄鳥墳」など、まぼろしの彼方から甦った珠玉の名品12篇を一挙に収録。

感想・レビュー・書評

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  • 昭和前期に書かれた、SFや探偵小説。
    面白いし、時にホロリとしてしまった。

  • いささかノスタルジックな感慨をもって本書を借りた。今日泊亜蘭の名は目にしたことがあり、たぶん何かしらの作品も読んだことがあったように思う。いつのころだったのだろう。小中学生の頃にSFを読むふけっていたどこかでの出来事であるのは間違いない。
    さて、本書。テイストも様々な短編集である。探偵物っぽいものから、純粋なSF物、そして幻想譚。どれもこれもが本当に面白い。かつてのSFがおしなべてそうであったことを思い出させるかのように、社会風刺と憂国や感傷をベースにした変幻自在の物語世界である。特に「河太郎帰化」「瀧川鐘音無」は思わぬ拾い物。その滑稽、幽玄な世界観はしばし時の流れを忘れさせてくれた。今となってはその文体がちょっと読みにくかったけれど、それでも作品の面白さは圧倒的であった。
    かつてSFは、そして小説は、こういった視点で書かれていた。そしてかつて僕は、こういったものを求めて本を読んでいた。
    しばし感慨にふけった。

  • 独特の文体。正直読みにくい。時代がかったSF調も楽しいけど、民話をモチーフにしたような話が好み。

  • 「死を撒く男」など着想が面白い話もあったけど、色々と古いので読みづらかった。

  • 一昨年の2008年5月12日に97歳で亡くなった

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