左手の記憶 (ふしぎ文学館)

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  • 出版芸術社
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784882932857

作品紹介・あらすじ

何気ない日常にじわりと忍びよる恐怖。女性の嫉妬・狂気・愛憎…緻密な描写で不安の心理を描ききった精選15作。

感想・レビュー・書評

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  • 【あらすじ】
    何気ない日常にじわりと忍びよる恐怖。女性の嫉妬・狂気・愛憎…緻密な描写で不安の心理を描ききった精選15作。

    【感想】

  • この人は短編の方が好き。初期のもあるせいか、オチがいまいちなのもあるけど、何はともあれ女って怖いわ…と思わせる作品ばかり。

  • 個人的に気に入ったのは『頼まれた男』と『明日、見た夢』かな…。あまりにも偏執的な感情は怖い。

  • ジャンルとしてはホラー小説。なんというか、中途半端な印象。日常に潜むありふれたひとこまを、無理矢理ホラー仕立てにした感じ。
    そういうのが本当にうまいなぁと感じた他の作家さんがいるだけに、ちょっと物足りない!残念!

  • サイコホラーっぽい作品の多い短編集。じとっとした女の情念が怖いぞ。
    お気に入りは「結ぶ女」。このラストシーンの少し手前の状況を想像してみると、笑えるような気もするのだけれど。やっぱり……怖いよこれは。

  • 日常に潜む恐怖とミステリーの短編集。

  •  最初に思ったのはこの作者は男性だろうか、女性だろうかということだ。いまだによくわからない。
     文章の切り口というか文体から感じるのは、なんとなく男性っぽさなのだが、内容はいかにも女性的な気がするのだ。
     それはあまりにも日常的であるがゆえに感じるのかもしれない。当たり前の日常にすすっと忍び寄る恐怖と異次元の影が心地悪さを与える。心地よいホラーなどというものはないのだろうから、当たり前かもしれないが、現実世界に生きているわれわれにとって、そうしたホラーとすぐ裏表というか背中合わせにいるのかもしれないと思わされることは、ある種、本格ホラーよりもコワいものである。
     そんな短編ばかりを12編もよくも集めに集めたりという感じだ。読後感がよくないので、星は4つ。

  • 普通の女の人の嫉妬だとか不安だとかの不条理さの表現がうまーい。分厚いけれど短編集なので読みやすい。

  • 怖い人物が、続々と登場する、アンソロジーである。読み進めるうち、実際、現実にあってもおかしくないようなストーリーに、だんだん、背筋が寒くなってきた。

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著者プロフィール

新津きよみ長野県生まれ。一九八八年『両面テープのお嬢さん』でデビュー。二〇一八年『二年半待て』で徳間文庫大賞を受賞。『女友達』『トライアングル』『ふたたびの加奈子』など多くの作品が映像化されている。主な著書に『夫以外』『ただいまつもとの事件簿』『セカンドライフ』『妻の罪状』など。

「2022年 『ここだけのお金の使いかた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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