横溝正史自選集〈2〉獄門島

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  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784882933137

感想・レビュー・書評

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  • 横溝の作品のなかではこれが一番好き。殺人方法だけでなく人物の性格付けまでことごとく“見立て”で潔い。70年代に公開された角川映画を見なおしたが、こちらもまた金田一もので一番好き。しかし、出演者の多くが既に鬼籍に入られていることに隔世の感を禁じ得ない。
    映画では岡山県警の磯川警部とは初対面となっているが、原作では昭和12年の本陣殺人事件以来9年ぶりの再会とされている。ただの9年ぶりではなく太平洋戦争を挟んでの再会となるため、自身も南方で戦い復員した金田一が深く感慨にふける一節がある。この部分はとても重要だと思うのだけれど映画ではあっさりとカットされている。戦争の影がつきまとう金田一シリーズは、映画やドラマだけでなく、原作も読む必要を強く感じるのである。

  • 12月の3冊目。今年の205冊目。

    横溝正史作品のおそらく最も評価が高いと思われる作品。なるほど、これは確かに小説として完成度が高いなーと思いました。孤島という隔離された空間はそれ自体独特の雰囲気を持ちやすいですからね。あっさりしていないし、逆にくどくない。バランスの取り方が絶妙だと思います。

  • 犬神家、金田一シリーズなど誰もが聞いたことがあるものを書いている中で、一番評判がよく、ミステリー好きの中で有名なので。

    人間社会システム科学研究科 M2

  • 子どもの頃に『真珠郎』を読んだ時の衝撃は忘れられないな。妖しく禍々しく...でも、惹き付けられる。『獄門島』再読、横溝テイストを堪能しました。

  • 金田一シリーズ。次々と殺人事件が起こっていくが、犯人までは最後まで辿りつけない。わかっているのは金田一だけ。読者には全く推理できないが、最後に一気に解決するのは、爽快。

  • 私、今まで本当にまともに横溝正史読んだことなくて、でもドラマや映画の類はちらほら見ていたのですが、どうも色々な話をごちゃ混ぜにしていた模様。

    瀬戸内海の元流刑島が舞台で、金田一氏は復員中に亡くなった親友の頼みでやってきたところから始まります。

    探偵も引っかかったミスリードに見事に引っかかりましたよ…
    しかし、当時の人には、芭蕉や基幹の俳句を諳んじるのは当たり前にできることだったのでしょうか…
    ううむ、探偵にはなれんな…

  • 獄門島で起きる不可解な連続殺人事件…
    俳句を見立てた殺人は恐ろしいものですが、耽美的なものを感じさせます。金田一の推理も読者を置いてけぼりにせず、合点がしやすい。

    犯人…まさか!でした。
    何故犯行せざるを得なくなったのか、犯人の事情がちょっぴり物哀しくて良いです。余韻にじんわり浸れました。

    解説によると最初は犯人が違っていて、横溝正史さんの奥様が違うキャラを犯人だと言った為、構想を練り直したんだとか。なんにせよ奥様あっぱれでございます。

  • 過大評価されすぎでは?読んだあとに何も残らない。

  • この小説が素晴らしいと言われるゆえんが分かった気がします。
    ラストの驚き。本当に素晴らしかったです。

  • 難しそうで敬遠してたけど、そんなことなかった。

    黒幕の気持ちが分からなくもない。

    探偵というのは起こったことを明らかにする存在であって、悲劇を食い止める存在ではないんだなあ。

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著者プロフィール

横溝 正史(よこみぞ せいし)
1902年5月24日 - 1981年12月28日
兵庫県生まれの小説家、推理作家。本名は同名で「よこみぞ まさし」。筆名を誤読した作家仲間にヨコセイと渾名され、セイシをそのまま筆名にするようになった。
1921年『恐ろしき四月馬鹿(エイプリル・フール)』が雑誌『新青年』の入選作になり、これが処女作とみなされる。 1926年に江戸川乱歩の招きに応じて上京、博文館入社。1927年『新青年』の編集長に就任、その後『文芸倶楽部』『探偵小説』等の編集長を務めながら創作活動を続けたが、1932年に同誌が廃刊となり、会社を退社。専業作家に。
金田一耕助を生む。第1回探偵作家クラブ賞(後の日本推理作家協会賞)長編賞を受賞した『本陣殺人事件』をシリーズ第一作として、以降多くの「金田一耕助」シリーズ作を残す。代表的な作品に、1947年『獄門島』、1949年『八つ墓村』、1950年『犬神家の一族』、1957年『悪魔の手毬唄』など。

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