押川春浪回想譚 (ふしぎ文学館)

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  • 出版芸術社
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  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784882933229

作品紹介・あらすじ

消えた幽霊船フレア号。火星人類との交信。人造人間の怪-。科学もまだまだ発展途上、世の中は不思議な事ばかり…。今日もまた、春浪邸で開かれる空想科学小説家達の座談会。次は一体どんな奇妙奇天烈な話が飛び出すのか?ミルクホール、活動弁士、マクワウリ、平野水等々、明治研究の第一人者でもある著者ならではの、精緻な風俗描写が冴え渡る連作SFシリーズ最新作。

感想・レビュー・書評

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  • これでシリーズ全部読んだのかな…まだまだたくさん著作残されてるので、読みます!

  • 追悼というわけではないけれど、図書館で目に付いたので手に取ってみた。ヨコジュン作品はハチャメチャSFとSFこてん古典しか読んでいなかったのだけれど、明治時代のものをこんなに書いていたのだと、巻末の作品リストを見て驚いた。回想録だし明治だしというわけで、不思議な事件がそのまま不思議になっている。解決を望むのではなく、この時代の雰囲気を味わうべきものなのだろう。そして、描かれている話の年代順に並べられていることで、世の中がどんどん戦争に向かっている時代背景も感じさせられる。

  • 戦前のSF作家なのに変に左翼的な押川春浪にすごい違和感あるんだが。この作者には海野十三を主人公にした小説書いてほしいもんだわ。

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著者プロフィール

横田順彌(よこた・じゅんや)
1945-2019年。佐賀県に生まれる。法政大学法学部卒業。70年、「少年チャンピオン」にショートショートを発表し商業誌デビュー。SF、冒険小説作品の他、古典SF研究、明治文化研究の分野でも精力的な執筆活動を行った。88年、『快男児押川春浪』(會津信吾と共著)で第9回日本SF大賞、2011年『近代日本奇想小説史 明治篇』で第32回日本SF大賞特別賞、第24回大衆文学研究賞大衆文学部門、2012年、第65回日本推理作家協会賞評論その他の部門をそれぞれ受賞。他に『幻綺行 完全版』『大聖神』(竹書房文庫)などがある。

「2022年 『平成古書奇談』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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